director's voice

名古路 英介さんから

かちっとしたお仕事ぶりと、まじめおちゃめな(シツレイ!)お人柄のギャップが、
他の出展作家の方たちにも大人気だった名古路さんからメッセージをいただきました。


(photo usami)

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”名古屋の名古路”です。

「工房からの風」の二日間、たいへんお世話になりました。
当日は事務局スタッフの方々やオブザーバーの皆さんの細やかなサポートのおかげで、
大勢のお客さまとの時間をただただ楽しむことに専念できました。

そしてこの半年間、自分を進むべき方向へと導いてくれた
多くの方たちとの出会いの場となった「風の予感」展やミーティングなどの機会、
また折々のご連絡や環境作りなどを通して、
陰に日向にいつも支えていただいていたんだなぁと今は思っています。

当日を迎えるまでは、つくり手としてまだまだ実績の乏しい自分にとって、
具体的な結果より、この半年励んだ時間と新たに得ることができた
つくり手の皆さんとのご縁こそが最高の成果と言えるのではないかと考えていました。

ですが当日、多くのお客さまが、時に心から楽しみながら、
そして時にお声を掛けがたいほど真剣に自分の手がけた品に接してくださる姿を見て、
それ以上に大切な何かを確かにつかむことができたように感じました。

今回このような素晴らしい機会をいただいたこと、心より感謝しています。
本当にありがとうございました。

「工房からの風」は終わってしまったけれど、
いまようやく本当のスタート地点に立つ覚悟を手にすることができた、
そんな澄み切った気持ちに満たされながら、ボチボチと作業場の片付けを進めています。

事務局の皆さんも、しばらくは残務処理など開催直前と変わらぬほどのお忙しさかと思いますが、
祭りの後、どっと疲れも出る頃かと思いますので、くれぐれもご自愛くださいね。

それではつぎにお話できる機会を今から楽しみにしております。

studio SARI 名古路 英介

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木工、漆の端正な作品。
野外展の和やかさにあっても、たくさんのお客様が
丁寧に作品を見ておられたのが印象的なブースが名古路さんのテントでした。
これからぐんとお仕事が広がることと思いますが、ご自分が書かれたこのメッセージが
ときに帰ってくる場になるかもしれませんね。
じっくりと名古路さんならではの豊かな作品との出会いを楽しみにしています。

展示前のメッセージはこちらです →