2018年 第16回 工房からの風

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花吹雪ランチ

「工房からの風」の会場にもなる「ニッケ鎮守の杜」。
ここには、「手しごとの庭」という花壇をはじめ、
高木、灌木、宿根草の数々が緑の空間を育んでいます。

そのお手入れをしてくださるのが「庭びと」さんたち。
地域にお住いの方々が私たちスタッフとともに手入れをしてくださっています。
4月末が区切りとなって、5月から新しい年度になりますので、
只今、絶賛新人庭人さん募集中です。
(詳しくは、こちらをご覧ください。
→ click 

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お庭を囲む13本のソメイヨシノと、真ん中に伸びる一本の八重桜。
4月15日は、はなびら降り注ぐに日の手入れ日となりました。

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1年のお礼をこめて、庭びとさんへ心ばかりですが、スタッフでお礼のランチをご用意しました。

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お庭で育ったレタスなどのサラダがメイン!
ルッコラのお花をトッピング。

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らふとで仕込んだ2年味噌のスープ。
味噌汁、ではなくってスープ。
セロリ、玉ねぎ、長ネギ、キャベツを炒めて、
そのあと、レンコン、サツマイモ入れて煮込みました。
お庭のローリエと一緒に。
仕上げにさっぱりと薄めに味噌を溶いて、
吸い口のように、これまたお庭の三つ葉を散らしました。
天からのご褒美?に、桜の花びらまで紛れ込んで。

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らふと茶菓部謹製!の桜と抹茶のマドレーヌや、
大野八生さんからの差し入れの立派なイチゴ。
鴨川の路地の夏みかん。
デンマークのバターやチーズ、ノルウェーのクラッカーなども加わって、
花吹雪と木漏れ日の中で、庭を丹精する仲間!のような
あたたかな方たちとのひとときが流れていきました。

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ランチのあとには、八重さくらの収穫を。
塩漬けにして活用します。

花壇の中では・・・

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ヒヤシンスとチューリップの盛りが過ぎて、白山吹や変わりスイセンの白が輝くお庭です。
クリスマスローズもしげしげと。

この場では、いよいよ月末に今年度の工房からの風の全体ミーティングも行われます。
50名の出展作家のうち、北海道から沖縄まで、46名がこの場に集っての初めまして!を。
その頃、桜の木には、色づき始めた葉っぱが揺れているでしょうか。

皆様も折々、ぜひニッケ鎮守の杜でリフレッシュをしにお立ち寄りください!

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眩しい季節へ

ニッケ鎮守の杜の13本の桜。
満開となりました。
花びら零れる時間は、今しばらく続きますね。
お近くの方など、ぜひお出かけくださいませ。

今年度「工房からの風」の出展作家50名(組)も確定して、
今月末には、この場で初めての集いの時間が持たれます。
桜の木は、薄黄緑いろの葉桜の頃でしょうか。
幼い葉桜の木の下で出会った作り手たちは、
10月、紅葉が始まった頃の同じ桜の木の下、
成熟を深めた作品を手にして再び集います。

桜の木がぐるりと囲んだこの庭が起点となって、
今年も作り手たちがその仕事を進化させていきます。
その実りとの出会いを、皆様どうぞご期待ください。

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mouryou
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工房からの風から -伊勢丹新宿店-

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今年も伊勢丹新宿店で 〝『工房からの風』 から 〟を開きます。
ご来場をお待ちしております。

2019
前期  3/13(水)〜 19(火)
後期  3/20(水)〜 26(火)

伊勢丹新宿店 本館5階 =
センターパーク/ザ・ステージ♯5
10:30 〜 20:00

『工房からの風』にゆかりの50作家。
二週間にわたって、伊勢丹新宿店にその作品が豊かに集います。
今秋17回目を迎える『工房からの風』は、新人工芸作家の登竜門として、
多くの作り手を輩出し、作家同士が切磋琢磨する場を醸成してきました。
新鮮な作り手たちの息吹に満ちた作品との出会いをぜひお楽しみください。

前期 3 / 13(水)〜 19(火)

〈独立ブース〉
陶磁 ▪︎ 大野七実
ガラス ▪︎ 曽田伸子 | 橋村野美知
木 ▪︎ hyakka
布 ▪︎ TETOTE | RIRI TEXTILE
カバン ▪︎ am
服 ▪︎ VANILLA
装身具 ▪︎ LCF | 佐々木ひとみ | nibi
革 ▪︎ YUSHI SOSHIRODA
紙 ▪︎ にしむらあきこ

〈セレクションブース〉
陶磁 ▪︎ 大谷桃子 | 竹口 要 | 平野日奈子 | 松本郁美 | よしのちはる
ガラス ▪︎ 松村 淳
木 ▪︎ 加賀雅之 | 中矢嘉貴
布 ▪︎ sun and snow | nagamori chika | nomama
革 ▪︎ Ohama


後期 3 / 20(水)〜 26(火)

〈独立ブース〉
陶磁 ▪︎ 小泉すなお
ガラス ▪︎ 菊田佳代 | 津村里佳
木 ▪︎ 前田 充
布 ▪︎ 豊田陽子
カバン ▪︎ 武井春香
服 ▪︎ noka
装身具 ▪︎ Anima uni | niu. | 吉田 史 | väli
革 ▪︎ 加藤キナ | 谷田貝陵子

〈セレクションブース〉
陶磁 ▪︎ 安齋 新・厚子 | 田屋道子 | 萩原朋子 | ヒヅミ峠舎
陶磁 ▪︎ 松塚裕子 *3/23(土)~出品します
ガラス ▪︎ 熊谷 峻 | 津田清和
木 ▪︎ studio fujino | ナカヤマサトシ
布 ▪︎ 高見由香 | 舞良雅子
刺繍 ▪︎ 繍  ぬいとり


Food   3/16(土)〜・3/20(水)〜
▪︎ ncafe+tsubomi  クッキー・ブレンド茶
▪︎ カフェポステン  コーヒー豆


Event
▪︎ 3/13(水) 10:30〜12:30 大野八生・ライブペインティング

▪︎ 3/15(金) Ohama・革の封筒型ペンダント
①11:00〜13:00 ②15:00〜17:00 定員 各6名様 参加費 3800円(税込)
ご予約 3/8(金)11:00 から 03-3352-1111(大代表・本館5 階=センターパーク/ザ・ステージ♯5)

▪︎ 3/16(土) 14:00〜14:30 トークイベント・作り手のモノサシ
山下謙介(『婦人之友』編集者)× 稲垣早苗(『工房からの風』ディレクター)


 作品には数の限りがございます。売切れの節はご容赦くださいませ。
 作家在店日はホームページをご覧ください。 hinata-note.jp
 セレクションブースでの作家在店は一部に限ります。


今展での〝 隠しテーマ 〟
「ミモザイエロー」と「羊」モチーフの作品がひそんでいます。
会場内で探してみてください。

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応募期間27日まで

年度「工房からの風」への応募期間は27日水曜日までです。

一次への応募が急に増えた分、現在のところ二次はゆっくり目です。
迷われている方、まだ間に合いますので、ぜひ応募用紙に向かってみてください。

ちなみに、初めての応募の方が通りやすい、ということはありません。
応募回数を考慮しての選考はまったく行っておりません。

出展経験作家の方、一次選考でもれた方も、お待ちしています。

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今年は第17回。
17の扉を開けて、新しい世界、新鮮な出会いに触れていただけますように。

ご応募、お待ちしております。

要項はこちらです。
→ click

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二次募集始まりました

今年度出展作家をあと25名募集いたします。

開催日: 2019年10月19日(土)20日(日)
応募期間:二次:2019年2月1日(金) ~ 2月27日(水)

すでに一次で25名を選出させていただきました。
今回の25名と合わせて、今秋10月の第17回工房からの風を開催いたします。

2018年、2017年に出展した方は応募できませんが、
それ以前に出展した方、ぜひ次へのステップアップ、
句読点になるような機会として、出展をご検討ください。

今まで選を通らなかった方も、プレゼンテーションを見直して、
ぜひ再チャレンジいただけたらと思います。

もちろん、初めて!のご応募も大歓迎です。
ものづくりの世界が、ぐんとひらけていくことと思います。

#工房からの風でオレンジのアイコンの記事がたくさん掲載されています。
皆さん、出展経験のある作家の方々。
応募をすすめてくださっています。
下の方にスクロールしていただくと、オレンジいっぱい!です。

→ click

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吹きガラスの作家、新鮮なジャンルの作家も特に求めています!

要項はこちらです。
→ click
ご応募、お待ちしております。
また、適した作り手をご存知の方は、ぜひおすすめをお願いいたします。
出会いの磁力、今年も高めたいと企画を進めています!

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募集・選考/工房からの風 | コメントをどうぞ

謹賀新年

2019年が始まりました。
明けましておめでとうございます。

1月2日には毎年行う歳旦祭がおりひめ神社でとり行われました。

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今年のこの場を介して交わされる出会いが、
豊かな恵みに満ちていまうようにと祈願しました。

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昨年末に一次募集の選考通過された方々25名全員から、
ご参加の確認をいただきました。
魅力豊かな作品を作られる方が揃っていて、秋の日が大変楽しみです。

出展作家全50組のうち、あと25組は二次募集から選出させていただきます。
2月1日(金) ~ 2月27日(水) が応募期間ですのでふるってご応募ください。

特に
吹きガラス
鍛金
和紙
バスケタリー
その他ジャンル(今までに出展のなかったものなど)
で意欲的なご応募をお待ちしています。

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2次募集のあとは、恒例となった伊勢丹新宿店での催事が始まります。
前期 3月13日~19日
後期 3月20日~26日
50作家による充実の会になりますので、こちらも乞うご期待ください。

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日々の「ニッケ鎮守の杜」の活動。
折々に開催する「galleryらふと」でのワークショップなど。
そして秋の工藝の祝祭のような「工房からの風」。
今年も今活動をどうぞよろしくお願い申し上げます。

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一次募集締め切りました

第17回工房からの風。
50名(組)の出展ブースのうち、25名を最大として一次募集を行いました。

一次募集、二次募集、という方式を取って三回目。
今回、昨年の一次募集よりもほぼ二倍のご応募をいただくことができました。
そして、応募いただいた方々の内容、レベルが大変高かった、です。
一次募集ということが浸透してきたのでしょうか。
何より、出展経験作家の方々が、口コミで、ブログで、
各種SNSでお勧めくださったことが大きな力となったのだと感じています。
この場からも心より御礼申し上げます。

今回、最大の25名の作家を選出させていただきました。
週明け、火、水、木曜日くらいまでには選考結果通知がお手元に届くかと思います。
応募をされた方で29日土曜日までに結果が届かなかった方は、お手数ですがご一報ください。
047-370-2244 galleryらふと
(募集要項にも記してありますが、選考結果内容についてのご質問にはお応えできません)

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二次への応募は、2019年2月1日(金) ~ 2月27日(水)です。
ここであと25名(組)を決定して、計50名!2019年の工房からの風のメンバーが決まります。
一次への応募が間に合わなかった方、新たにトライしてみようと思われた方、
一次が選外だったけれど、ブラッシュアップして再挑戦してみようという方。
ご応募をお待ちしています。

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工房からの風、初応募で出展いただく方もいらっしゃいますが、
二度目、三度目、多い方は六度目!で初出展になられる方もおられます。
選考不通過の通知を受け取られるのは、愉快なわけがなく、
中には気分が沈む方もいらっしゃるかと思います。
けれども、現在活躍中の方で、何浪??かの後、
機が熟し、満を持して出展された方もたくさんおられるのです。

出展することが目的ではなく、
出展することによって、ものづくりとして、作家として、
よき時間を得ていくことに意味があると思います。
機が熟す時を迎えるためにも、ぜひ制作を一層進められて、
プレゼンテーションも豊かに展開できるように進化されることを期待しています。
そしてそのために、ぜひ想いや考えを整理して、深めていただければと思います。

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17回目の扉、まずは25名の方に開かれました。
ほんとうに10月が楽しみでならない魅力ある25名の出展作家との出会いを得られました。
皆様、どうぞご期待ください!
そして、2月の二次募集にも、豊かなご応募をいただけることを願っています。

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一次募集20日まで

2019年の工房からの風への出展作家応募受付中です。
12月20日必着。

今回は一次募集期間です。
一次で出展が決まると、来年の予定が立てやすくなって、制作がより進むことと思います。

また、一次で選考不通過の方で、二次で選考に通って、
本展でとてもよい結果を出す方もいらっしゃいます。
一次応募の段階で一度制作について考え、不通過の際にまた仕事を見つめ直し、
あらためて二次に応募してくださる中で、制作発表の輪郭がはっきりしてくるのでしょうか。
なかなか、このような機会もないかと思いますので、ぜひ挑戦してみてください。

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出展経験作家の方からは、二回目って敷居が高い!という声を時々お聞きします。
無我夢中な一回目と違って、様子がわかっているだけにそのように思ってくださるのでしょうか。

先日、出展経験作家の方との話の中で、
「一回目のたぎる気持ちが再び沸いてきたときに・・・」
のようなやりとりがありました。

たしかに、たぎる思いっていうのもすばらしいですよね。
でも、制作を続けていく日常の中では、たぎることよりも、
火を絶やさずに適切な火加減を保っていくことも大切なんじゃないだろうか、
そんな風にも思います。
再び、みたびの出展を通して、新鮮なよき風を自らの制作に送り込んで、
弛まぬじっくりとした制作の糧にしていただけたらうれしく思います。

敷居が高いなんって思うのは、案外つまらないことではないでしょうか。
それよりも、制作への火を継いでいく機会のひとつに
ぜひ「工房からの風」を活用してみてください。

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出展経験作家の方が、未来の作り手、出展作家に向けて、
ブログやSNSで、応募をおすすめくださっています。
ありがとうございます!

インスタで#工房からの風、でこのような記事を拝見しました。
→ click
最新のところ。
たくさんの作家の方が、熱く書いてくださっていて、スタッフとともにジーンとしてしまいました。
ありがとうございます!!
そして、自分のことだけじゃないんですね。
次に続く作家への愛がある推薦文。
ひとつひとつをご紹介して感謝も申し上げられませんが、
ほかに、フェイスブックやツィッター、ブログそして、口コミでも、
出展経験作家の方々がおすすめくださっています。

素材や表現は違えど、ものを作ることのどこかできちんと通じあえること。
工房からの風への出展で、ぜひその豊かさも体験していただきたいと願っています。

応募の詳細はこちらになります。
→ click

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次回開催の一次募集始まりました

第17回「工房からの風」開催のお知らせ

開催日2019年10月19日(土)20日(日)

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募集について

第一次募集期間
2018年12月1日(土)~20日(木)
50名(組)出展のうち、max25名(組)までを選出します。
年内に結果をお知らせします。

詳しくはこちらをご覧ください。
→ click

第二次募集期間
2019年2月1日(金)~27日(水)
50名(組)から一次募集で決定した人数を引いた人数を選出します。

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出展をご希望の方は、ぜひ一次への応募をおすすめします。
選出されますと、年内に出展が確定して、
新年の予定を早く組むことができます。
清々しい新年が迎えられることと思います。

また、一次選考に漏れた方も、そのことで仕事の見直しや、
プレゼンテーションを再考して、二次に応募くださる方も多いのです。
一次選考外で二次で選出される方も多いことをお知らせします。

出展したことのある作家の方々からのご応募もお待ちしています。
二回目、三回目の出展を、ものづくりの進化成長にぜひ活用ください。

工房からの風を構成するのは、魅力ある出展作家です。
2019年の工房からの風を通して、ぜひものづくりの道を
確かに進めていただけることを心より願っています。

意欲的なご応募お待ちしております。

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長野麻紀子さんより

ことばひとひら

その視線が、頁をめくる指先の滑らかな動きが、いとおしさを伝えていた。これでもか、というほどに。こんな風に育まれてきたのだとおもった。誰かにとって、いとおしくて、大切で、そうっとそうっと両のてのひらの間に抱えてきた、そんなふうな。工房からの風の、ほんとうにちいさなたねだったときから、可憐に咲くいまの時代までが、わたしのなかですうっと繋がっていった。はじめからそれを見たこともないのに、ふしぎと誰かのこころに灯されたあかりのなかで、はっきりとひとつの時代を、受け継がれてきたものの核が、わたしのてのひらにぽこんとのせられていたのだった。尋ねもしないのに、溢れるようにして、そこにそれはあった。祝福のたねだった。

文庫テントにて
(トップ画像もAnima uniさんより)

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Anima uniという名で金属装身具を制作する長野麻紀子さん。
2012年に出展されて以来、翌年から風人さんを続けてくださっています。
「私は風人を通してたくさんの経験やつながりや想いをいただいたので、
他の作家にも体験いただきたいから、その席を譲りたい」
と毎回終了後におっしゃるのですが、
その都度私の方でお願いをして続けていただいてきました。
今となっては、風人さんであると同時に、その役割を超えて、
「工房からの風」を構成する大切な要素、
粒子のひとつになっていただいているのだと私は思っています。

近年の風人さんには、そのような方が数名加わってくださっています。
それは、慣れあうということではなくて、
この活動に対して「役に立つ」「ヘルプ、サポートする」ということを超えて、
自身が粒子、要素となって活動の一部になってくださっているのだと思います。
それはまさに、先日の松塚裕子さんからのブログ記事に書かれてあった

『つなぎたいと思う手があるのならば
すこしの時間であってもいい、しっかり握っていないと。

(いしいしんじ著「ぶらんこ乗り」より)

に通じているのではないでしょうか。

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と、ご紹介を兼ねた前置きが長くなってしまいました!
すみません。

冒頭の長野さんの文章は、私宛の私信でしたので、
皆さんにはわかりにくいかもしれませんね。
でも、とても美しい文章なのでそのままお載せしました。

今回、長野さん、松塚さんに担当いただいた「文庫テント」では、
白い空間に、白い封筒が短冊のように吊られてありました。
それを見る来場者の方々の視線、
テントに置かれた小冊子の頁をめくる指先を通して感じたことを
文章に綴ってくださったのでした。

「工房からの風」の前身の活動から30年が経ちました。
きっと当初から来てくださっていたお客様もたくさん「文庫テント」に寄られたのだと思います。
その方々が話す言葉、振る舞い、佇まいから伝わってきたこと。
それを、

『はじめからそれを見たこともないのに、ふしぎと誰かのこころに灯されたあかりのなかで、はっきりとひとつの時代を、受け継がれてきたものの核が、わたしのてのひらにぽこんとのせてられていたのだった。』

と捉え、言葉に昇華させてくださいました。

:::

波は繰り返し寄せては返す。
強い弱いを変えながらも続いていく。

続けていく時の中には、荒ぶることも鎮まることもあって、
むしろそうだからこそ続いていくのでしょう。

そして、荒ぶる時の波も、鎮まった時の波も実は一緒の波なのだということ。
区切られたものではなく、ひとつのつながった水の流れであって、
その時々で強弱の姿を現しているのだということ。
そんなことを想います。

波頭(なみがしら)ばかりに気を取られずに、水が動いたということ自体に、
目を気持ちを向けて行きたいと思います。
動き、かきまぜられたことで、きっと濁りはほどけていくでしょう。
「工房からの風」の風は、そんな波を起こす風なのかもしれません。

すべての出展作家の方々へ、そして未来の出展作家の方々へ、
愛を持ってそう伝えたいと思います。
そして、その手から生まれる佳き果実が、
来場者の方々の喜びにつながることを願って。

2018年の「工房からの風」のdirector’s voiceはここで一旦区切りますね。
あらためて、ご来場をありがとうございました。
そして、この場を通じてお気にかけていただきました皆様に心より感謝申し上げます。

そして、次の波は、2019年第17回「工房からの風」ですね。
またぜひお会いいたしましょう。

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追記
今週末「風の余韻」展をニッケ鎮守の杜、galleryらふとで開催します。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
→ click

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女子高生からの質問

凪ぐ浜の宝もの、あとひとつの記事で締めようと思ったのですが、
ちょっと愉しい?メールをいただいたので、ご紹介します。
以前出展された作家の方より。
一部転載許可をいただきましたが、一応お名前は伏せておきますね。

:::

出展した時、2日目の終わりギリギリに、女子高生に話しかけられました。
とても真面目そうな女の子で

「なぜ、ユニクロとか、百円ショップとか、
安いものが売れている時代にこのようなことをしているのですか?
何か世の中に伝えたいことがあるのですか?
たとえば手作りの良さとか?」

と、質問されました。
内心、おおう、えらいこっちゃと思いましたが、
きちんとお応えしようと思い考えたのですが
その時のわたしには
「生きるためにやっているのかなぁ」
と言うことしか浮かびませんでした。

作りたくてたまらないから作っている、が原点。
もの作りが無い生活は考えられない。
趣味では無く、生業としているということ。
大変なこともあるけれどやめたくない。
世の中に手作りの良さを伝えたいと思って活動しているのとはちょっと違う・・
などお話したように思います。

「マルテの手記」のお話を読んで、この出来事をふと思い出しました
女子高生には夢を叶えるにはどうしたら良いか、
挫折したらどうすれば良いか?などその後も色々質問されました(笑
元気でいるかなぁと時々思い出します 。

:::

「いいわねー、好きなことやっていて」

どこか上から目線的に(笑)こんな風に言われることって、
作り手は案外慣れているんですよね。
でも、これからの進路を真剣に考える高校生からこのように言われるのは、
とっても刺激的だったのではないでしょうか。
だって、作家の姿を、我がこととして捉えての質問ですものね。

『女子高生のエピソード、良かったら是非ブログに転載してください。
わたしにとっても印象深い出来事でした。
彼女は小説家になりたいと言っていました』

転載許可をくださった作家からのメールにはこのように書かれてもいました。
小説家、というのも、なんとも「工房からの風」らしいなぁと思ってみたり。
年に2日。
鎮守の杜で、夢を叶えた、夢を追っている作り手たちが集う場に、
夢を描く若いひとが吸い寄せられたのだとしたら、
それもとっても豊かなことだなぁと思ったのでした。

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松塚裕子さんより

凪ぐ浜の宝もの、数日お休みしておりました。
訪ねてくださっていましたらすみません。
大きな波が引いて、いつしか日常のあれこれ、業務が始まり、
鎮まった浜辺での、宝もの拾いのよう時間が失せていくんですね。
少し寂しいけれど、次への風を生んでいく準備の時間が始まったのでしょう。
前に進んでいこうと思います。

出展作家からいただいたメッセージの公開はここまでとして、
あと二回、風人さんからいただいたメッセージの一部をご紹介して、
今年の凪ぐ浜での宝もの探しを閉じようと思います。

:::

今年、文庫テント、という空間を創りました。
工房からの風の前身の活動時から続けてきた冊子作りを通して、
作ることと言葉の営みを感じていただくテントです。

私から長野麻紀子さん(Anima uni)と、松塚裕子さんに担当をお願いしました。

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この短冊のような白く下がっているものは、
風人さんたちがものづくりに寄せた言葉の数々。
それを長野さんがすべてミシンで縫って封筒にしてくださったのでした。
美しさには愛が宿っていました。
(この展示は、11月3日4日のgalleryらふと「風の余韻」で再構成します。
ぜひ、見にいらしてください。)

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これら以前に編んだ小冊子をチャリティー販売しましたら、
予想をはるかに超えてお選びいただいたのでした。
皆さん、作り手の言葉に触れることをとても望んでくださいました。

文庫テントで、長野さんと松塚さんに、
工房からの風のこと、小冊子のことなど、
熱く語ってくださった以前からのこの活動のファンの方々。
おふたりを通じて、そのお気持ち、伝わっています。
ありがとうございます。

すべての風人さんが、無私の心で出展作家や来場者の方々、
そして私たち企画者にまで心を注いで
「工房からの風」にま向かってくださいました。
どの企画テントや担当もすべて心のこもった運営がなされて、
そのことが「工房からの風」を豊かにしてくれていたんですね。
あらためて、この場からもこの縁の下の力持ち風人さんにお礼を申し上げます。

文庫テント担当の松塚裕子さんから寄せられた文章
松塚さんのブログ)から、許可をいただき、
一部を転載させていただきますね。

:::

いしいしんじさんの、ぶらんこ乗りにでてくる一説がぽかっとうかんでくる。

サーカスのぶらんこ乗りの夫婦の話のところ。

―わたしたちはずっと手をにぎってることはできませんのね

―ぶらんこのりだからな

ずっとゆれているのがうんめいさ。

けどどうだい、すこしだけでもこうして

おたがいにいのちがけで手をつなげるのは、ほかでもない、

すてきなこととおもうんだよ

・・・

工房からの風がおわって、一週間。

思うことはたくさんあったはずなのに、思考が宙をさまよったまま、

なかなか言葉がでてこなかった。

洗濯だの掃除だの制作だの寝かしつけだのをとにかくめいいっぱい

繰り返す日々のなかで、昨日あたりほんとうにぽかっと思い出した。

ああ、そうだよなあ、こういうことだよなあ、と。

ようやくすこしすっきりする。

いつまでもずっと、てのは何事においても絶対にない。

ほんとうに手をつなぎたいときに

もうその手はなくなっていることだってある。

つなぎたいと思う手があるのならば

すこしの時間であってもいい、しっかり握っていないと。

ぶらんこ乗りは、生きているってこと、そのものだよなと思う。

:::

たとえばそれが「工房からの風」という場の出来事であれば、
出会って真剣に関わりたい、と思ったのなら、
しっかり手を握ってみる。
ずっと握っていることなんてできないのだから、握るのなら真剣に。

人と出会うって、生きているって、こういうことじゃないかな。
と松塚さんの文章から気づかされる。

惜しみなく。
すべてにそれはできないのかもしれないけれど、
そうせざるをえないことと巡り合えたとしたら、
迷わず惜しみなくできるといい。
幸せの濃さってそういうことだ。

けちにならない。
そう、多くのすばらしいものづくりに共通するのは
けちじゃないということ。
だからこそ、人の心に響く、打つものを作り出せるのではないか。
そんなことを思うのでした。

出展作家の中で、もし悔いが残る人がいたとしたら、
あなたは惜しみなくま向かったでしょうか。
そう問うたとしたら、それは厳しすぎるでしょうか。
小さな反省などの前に、小さなけちにならずに、
惜しみなく向かったらいいのだと、愛を持って伝えたい。

たくさんの手ごたえと感謝のメールの中に、
やりきれなかったことを悔いるものも交じります。
いや、それ以前に、無事戻りました、と
ひとこと返せない作家のことを想います。
今回はすでに終わったこと。
でも、ぜひこれからの時間の中で、作る仕事を選んだことを、
しっかりと握って進んでほしいと思っています。

・・と、えらそうなことを書きましたけれど、
私自身反省がいっぱい。
惜しみなくやれた、といいきれることもあるけれど、
やれなかったなぁと思うことも多々。
特に、出会った49組の作家の想いをちゃんと握りしめられたか、
といえばとても全員には出来なかった。
「それはしかたないんじゃない、当然だよ」
と言ってくれる声が聞こえてくるけれど、
そうじゃないって、松塚さんの文章、
いしいしんじさんの文章を読んで思いました。

すこしだけでもこうして
おたがいにいのちがけで手をつなげるのは、ほかでもない、
すてきなこととおもうんだよ

こんな思いを底において、爽やかに次に向かって進みたいと思います。
次回の応募も12月1日から始まりますものね。

凪ぐ浜の宝もの、次の長野麻紀子さんからのメッセージを持って閉じますね。

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