director's voice

OLD TO NEWさんより

金属装身具を制作されるOLD TO NEW、
吉田史さんからのメッセージをお届します。

Q1
図録掲載作品のタイトルと作品についてのコメントをお寄せください。
ほかに、出品くださる作品がありましたらお教えください。

A1
「幸福の王子」より宝石を運ぶつばめ

小さな頃、お話にのめり込むように本を読んでいました。
大人になった今でも心に残っているものも多く、
読み返すとまた新たな風が吹き込まれるようです。
その中でもずっと鮮烈な棘のように刺さっていた
「幸福の王子」から、印象的なシーンを映した作品です。

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(撮影 元家健吾)
「すずらん」
本を読む場所は、家だけでなく、
自然が身近な場所に育ったので、外でもよく読みました。
小さな野の花はそこかしこに咲き、
いつもそばにあったように思います。
モチーフとする植物は、どこにでも見られる、
だからこそ親しみのある野の花がほとんどです。

この2点の他にも、また違ったお話や植物の装身具を出品いたします。
少し懐かしいようなお気持ちになっていただけたらとても嬉しく思います。

suzuran

Q2
図録冊子がお手元に届いたときの感想をお聞かせくださいますか。

A2
嬉しくて嬉しくて、はやる気持ちで開封し、
率直に、本当に載っている…!と思いました。

こんなに美しい図録に、
こんな素晴らしい作品を作られる方々と一緒に、、
と胸が熱くなりました。
shirotsume

Q3
12月2日いちにちだけコルトンホールに現れる「作り手の本棚」。
吉田史さんは、どのような本をお貸しくださいますか。

A3「幸福の王子」オスカー・ワイルド

童話として小さな頃に読んで強烈な印象が残りました。
大人になり、ワイルドが子どもような心を持った18歳から80歳までの人たちのために書いたと知り、
腑に落ちました。
何度読み返してもその大きさに心打たれます。

お話を装身具に映すように仕立てたい、と思った最初の物語です。

heart

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