director's voice

大谷哲也さん・陶芸・滋賀

清潔できりっとした佇まい。
けれど、どこかほっこり和みのスパイスも効いた白磁の器。
信楽で作陶される大谷哲也さんです。

Q
『工房からの風』に、大谷さんはどのような作品を出展されますか?

A
普段使いの白いうつわと白い土鍋を出展します。
割れたり、家族が増えたりしても買い足しできるような定番が中心です。
僕たちの食卓は、和食だったりイタリアンだったり中華だったりインド料理だったりと、
とてもレパートリーに富んでいます。
おそらくこんなに色んなものを日常的に家庭で食べているのは日本人だけだと思います。
そんな豊かな食卓にあったうつわが作れたらいいなぁと考えながら制作しています。

哲也さんは料理が大好き!
5人家族にお客様も多い食卓を、奥様の桃子さんと一緒に
毎日おいしいもの作りを楽しんでいらっしゃいます。
キッチンに住みたかった!
って小さいときから思っていたというほど年季の入った
厨仕事好きな人の作った器ですもの、お料理が映えるのも当然なんですね。


Q
『工房からの風』は、大谷さんにとってどんな風ですか?

A
2003年に初めて作品を発表した場所なので、風の吹き始めたところです。
この9年間で積み上げてきたたものを、
またその場所で発表できることをとても楽しみにしています。

出展者が決まって第一回目の全体ミーティングのとき、
哲也さんがこの場にいることを、新人作家の方々が眩しく見ているのが印象的でした。
全国にファンを持つ哲也さんが、この場にこうして帰ってきてくださったこと。
うれしいです。
来場者の方ももちろん、出展作家に方にも刺激になりますね。

 

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出展場所は、『ニッケ鎮守の杜』花壇のほとり。
メロウグラスさんのお隣です。
藍の赤い小花がたくさん咲くそのすぐそばで、
哲也さんの白い器が凛と輝いていることでしょう。

そして、10回展記念の書籍でも大谷哲也さん、桃子さんをご紹介しています。
こちらもぜひ、お読みいただければと思います。
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