director's voice

工房ゆり介さんより

こんばんは!
夜分にすみません。
工房ゆり介の竹島です。

今回の「工房からの風」では、大変お世話になりまして
本当に、本当にありがとうございました。
風人さんたちや、スタッフの方々にも温かく支えていただきまして
心より感謝しております。

昨日のお昼過ぎに、苫小牧に着港しまして
そのまま子どものサッカーの試合会場に行ってから
無事に、家に帰ることができました。

帰ってすぐに子供たちの賑やかさに巻き込まれ
もうすでに、今回の旅路が夢の出来事だったかのように感じています(笑)。

あまりにも怒涛の日々で、落ち着いて振り返れるのには
もう少し時間が掛かりそうです。

今、思うことは
出展させていただけることになってから当日までの期間は
ちょうど雪解けから冬目前の時期でしたが
いつもとは明らかに違う、まるで魔法に掛けられたような
日々でした。

力強く、背中を押していただいたおかげで
今までずっとやりたいと思っていたけれど
なかなか実現することができなかったことを
だいぶ実践することが出来たように思います。

設営時や会期中は、なにかと気を揉ませてしまいましたが
風人さんたちの頼もしさと笑顔に助けていただき
楽しさに変えることが出来ました。

そして、物作りを生き方として志す仲間に出会えたことと
一緒に火を灯し合えたことが、なによりの宝物です。

これからは、この火種を胸に
自分たちにどんな風が吹いてゆくのか、
吹かせることが出来るのか、楽しみながら
一歩一歩、踏みしめながら進んでいきたいと思います。

ありがとうございました!

工房ゆり介 竹島

 

_ ゆり介(ミルクパン画像)

「工房からの風」では、出展作家と主催者が一緒になっての懇親会を開いています。
今年は、ちょこっと趣向をこらして、
主催者のニッケの方から6名がプレゼンテーターとなって、

6名の作家にプチプレゼントを差し上げました。

一番遠くから来たで賞
一番早く会場に来たで賞
一番最初に応募用紙が届いたで賞
一番早くブログ用メッセージが届いたで賞
ブービー賞的に、最後から二番目に日報を納めたで賞

これら5つは、事実に基づいた!客観的な賞です!(威張るほどでもありませんが(笑))
そして、もう一つは、主観的な賞で設定をしました。

一番搬入が大変だったで賞

どなたも搬入は大変です。
なのですが、その中でも、小さなお子さんをお祖母様に預けて、
夫婦で北海道からフェリーに乗ってきた「工房ゆり介」さんに、
この賞を受け取ってもらおうと金曜日に決めていました。

金曜日、大洗でフェリーを降りて、一路車でコルトンへ。
無事に到着をして、当日搬入ではやりきれないだろうと、
造作をテントに仕込んでの搬入も終えて、初日の朝を迎えるばかりだったのです。

土曜日。
朝。
工房ゆり介さんのテントは、まるで湖の中にあるような状況に・・・。
ぎゅっと凝縮した時間の中での判断で、急遽テントの移動を決断したのでした。
周りにいた人たちの力を結集して完成したのが、当日のテント。
10時開催時には、最初からその場であったかのように展示を始められたのでした。

一番搬入が大変だったで賞

土曜未明の大雨のため、どなたも大変だったのですが、
ゆり介さんと片岡陽子さんのテント二基は移動を余儀なくされました。
特に、ゆり介さんは前日に仕込んだ造作もあったので。。。
まさに、「一番搬入が大変だった」ひとになってしまったのでした。

懇親会で、「受賞者」から一言ずつコメントをいただきました。
俊介さんのあとに、ユリエさんだったのですが、
ユリエさん、言葉に詰まって涙が瞳からあふれて。
思わず周りの作家さんたちももらい泣きに・・・。

ゆり介さんの作品は、とにかく、ひたすら金属をたたかない限り形が生まれないもの。
手を止めれば作品が出来上がってきません。
とんとん、とんとん、叩きながら、どれほどの想いが駆け巡ったことでしょうか。
出展が決まってからのそれらの時間は、
一回の工房からの風で報われるようなものではなくとも、
これからの工房ゆり介号の帆をたしかに張って進む追い風になっていくのだと思います。

工房ゆり介さんの出展前のメッセージはこちらです。
→ click

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