director's voice

uiny by nakamurayuiさん(アクセサリー・服)

ニッケ鎮守の杜の一番西側。
岩の配置されたゾーンでお手製フィッテングルーム?まで拵えてくださった
uiny by nakamurayuiさん
一度お便りをくださったあと、先日の「小骨」のブログを読んで再びメッセージをくださいました。

まず、最初のお便りから一部を。

・・・
一日目の帰り道、皆でもう終わっちゃうね、さみしいねーと帰ったり、
朝に挨拶しあったり、ブースをみて回りあったり、
搬出の時に、また!と。

『このばかぎり』で終わらせたくないね、という気持ちが皆にあって、
沢山の人と人の両想いがあって、それがとてもうれしかったです。
色々な場所でこの出会いをいかしたいし、
また成長して大きな風になって戻ってきたいな、と思いました。

それから、「小骨」のあとにいただいたメッセージ。
少し長いですけれど、転載させていただきますね。

・・・
こんなに沢山の作家がいて、更にターニングポイントになるような場所で、
自分の人生の立ち方をわからずにいる方もいたり、
色んな場所を通り心を傷つけたまま、「工房からの風」に参加する方もいたんだろうな、
と思いました。
全てのエネルギーを先頭で受け入れていくことは、
とてもエネルギーを使うことだろうと感じました。

私は自分で自分が立ってからこそ、人と関われると思っていて、
あの場所はそれを実現してこそ素晴らしい場所になるな。と思い、準備をしてきました。
自分で自分を立たせるということはひとりで頑張るんじゃなく、
自己というものへの認識をもってから人に頼れる。
と経験からも信じていて、それを最大限実現したかったんです。

不特定多数の人が集まる場所でイベントをやると、心ないことを言われたりしますし、
要らない傷を受けたりします。
そういう事が無い場所で自分の作品を真正面からみて貰える、ということは、
これからの制作人生の根幹で支えになるな、と思いました。
自信を貰える、得られる。
私にとっては全てではないですが、そういう場所でした。

常に様々な視点で疑問を持ちながら毎年進化させていこうとしているあの場所で、
今年作品を発表出来たことはとても素晴らしい体験でした。

ありがとうございました。
さらなる成長をしていきます。

この「凪ぐ浜の宝もの」では、作家が感じた生々しい感想の中から、
共有出来たり、次につながっていけたらいいな、と思うものをご紹介してきました。

企画者としては、参加くださった全員がよかった!と感じてほしいところですが、
実際そんなことになったら、ファッショですよね。
中には、思うようにいかなかった、とか、もっとこうすればよかった、とか、
今回は、いらっしゃらなかったけれど、以前には、
自分には何の変化もなかった、というようなメッセージをいただいたこともあります。
もちろん、この場でお名前を出して負の要素のあるメッセージをお伝えすることはないと思いますので、
どうしてもポジティブなメッセージが多くなってしまいますが、
先日、思い切って「小骨」のブログを書いたところ、数人の作家の方から(過去出展者も含めて)
好意的な長文のメールをいただきました。

そして、その根っこには、やっぱり、よいものを作りたい。
そのことがあるんですね。
だからこそ、いろいろと感じるし、考える。
このブログでそのことを整理するのは難しいですが、
いつかそういった生身の思いを冷静に書ける日を迎えたいと思っています。

あと数人の方からのメッセージをご紹介して、浜辺から一度退いていこうと思います。
(作家の方々、お返事が滞っていて申し訳ありません。
お一人ずつ、書かせていただいてますので、しばしお時間をくださいね)

長い文をお読みいただいて、ありがとうございます!