director's voice

KUUSI6さん(フェルト)

今回、フェルトでの参加はおふたりいらっしゃいます。
只今初出展作家のご紹介中ですので、
まずはKUUSI6さんからのメッセージをご紹介いたしましょう。

Q
KUUSI6さんは「工房からの風」に、どのような作品をお持ちくださいますか?

A
羊の原毛を縮絨させて作ったバッグやポーチ、
マフラー等身に着けるものを中心に、
他に小物では羊毛の豆皿やキーケースなどをお届けする予定です。

バッグを中心に自然の情景を切り取ったものを
モチーフとして羊毛の線で柄を施しています。

田舎で育ったこともあり小さい頃から葉っぱや
虫や雑草のある情景に触れてきました。
そこにある小さな動きを見つけては楽しんでいたように思います。

作品づくりの根底にはその頃に見た自然の情景もどこか関わっているように思います。

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北欧の心楽しい笑顔が浮かぶようなプリント模様を思わせるフェルト作品。
大人の愛らしさ満載のバッグや小物ですね。

Q
KUUSI6さんにとって「工房からの風」は、どのような風でしょうか?

A
作家活動をしていて、ずっとどこに出て行くべきか悩んでいた時期。
そのような時に吹いて来た風なので、
漸くやっと、吹いてきた追い風。
とても待ち望んでいた風です。

「工房からの風」に向けて、じっくりと時間をかけて
自分の制作に向き合うことができたように思います。
この風と共に辿り着く場所が心地よい場所であるように
今はしっかりと焦らずに歩みたいと思います。

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フェルトの作り自体もしっかりとされていて、
そこに施された文様の素敵さからとても高い完成度を感じました。
どこかおっかなびっくりでお話しが始まった個人ミーティングでしたけれど、
終わって帰られるときは、よき自信に満ちた表情をされていて、
ああ、きっといい展示にしてくださるなぁと、確信したのでした。

Q
KUUSI6さんのお名前、あるいは工房名についての由来、
またはエピソードを教えてくださいますか?

A
KUUSI(クーシ)とはフィンランド語で数字の「6」と
「もみの木」という二つの意味を持ちます。

この作家活動を始めたのが2006年で、
6という数字は昔から何かと縁のあるものでした。
工房名を付けるなら6という字を使用したかったんです。

当時から北欧のものに影響を受けていたこともあり、
フィンランド語で6という意味でKUUSIにしようと思ったのですが
もみの木という意味もあると知って、
子供の頃よく見ていた神社の大木を思い出しました。

子供の頃はその大きさに圧倒されていましたが
どっしりとした安心感もあって見ていると落ち着く大木でした。

二つの意味を持つKUUSIという語にしっくりきて決めたのを覚えています。

当時から10年経ち2016年になって「工房からの風」に出展が決まりました。
偶然にも「あ、また6だ!」と思い嬉しくなりました。

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はい!また、6ですよ!!

KUUSI6さんのラッキーナンバーの今年。
佳き扉が開かれていきますね。

KUUSI6さんの出展場所は、コルトン広場、スペイン階段前。

ホームページはこちらになります。
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text sanae inagaki