director's voice

Anima uniさんより

Anima uni 、長野麻紀子さんからのメッセージをお届します。

Q1
掲載作品のタイトルと作品についてのコメントをお寄せください。
ほかに、出品くださる作品についてもお教えくださいますか?

A1
掲載作品タイトル:
ふれる ring / ゆりかご ring

石が肌にささやくようにそっと触れる「ふれる ring」 と、
あこやパールが金のゆりかごのなかでころころとやさしく揺れる「ゆりかご ring」。
とても純粋なところからするっとさらっとでてきたデザインは、やっぱりピュアで自分でもとても好き。
リングの他、同シリーズからネックレス、ピアスもお持ちします。

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Q2
図録冊子がお手元に届いた感想をお聞かせくださいますか。

A2
一読者として
こんなふうに飽かず絶えず日々手をうごかし
心をうごかし作りつづけているひとびとが
日本中にいるのだなあ、
と感慨深かった。

北極の海に住むという一角獣だったり、
森の狼だったり、砂漠のライオンだったり、
滅多に逢えるものではないけれど、
遠いどこかに確かに彼らが生きているんだっておもうだけで、
呼吸が深くなるような、見慣れた風景の彩度が少しだけ違ってくるような、
そういう気持ち。
(作家が珍獣と言っているわけではありません。)

一作家として
生きててよかったな、と。

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Q3
12月2日いちにちだけコルトンホールに現れる「作り手の本棚」。
長野さんは、どのような本をお貸しくださいますか。

A3
『イニュイック』 星野道夫著

この本の頁をひらくと、いつだって原点に帰れる気がする。
極圏へと向けられる彼のすきとおった眼差しを通して、
世界が、古い殻をかちわるようにして鼓動を剥き出しに、
またあらたに何度でもたち顕われてくる。
たましいのせんたく本。

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今回の図録には、51名のプロフィールを英語でも掲載しました。
英文は長野麻紀子さんが訳と監修を担当くださいました。
この場からも御礼申し上げます。

そして、図録の中の文章、とてもすばらしいのです。
皆さんそれぞれに真実の深い心から発せられた文章ですが、
とくに長野さんの文章は必読いただきたく、
会場では大きく伸ばして掲出しようと思っています。
(ほかに、富井貴志さん、クロヌマタカトシさん、
勢司恵美さんの文章もパネルにしようかと思います)

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