director's voice

Ohama(革)

今回の出展作家は49組。
(ワークショップ等ほかに17組の作家が参加してくださいます)
出展作家の中で、二回目以上の出展作家は12組。
革のOhamaさんは、3回目の出展になります。

Q1
Ohamaさんは、「工房からの風」にどのような作品を出品くださいますか?
その中で、特に見ていただきたいものがありましたら、加えて教えてください。

A1
植物の渋で鞣した革を使用した
バッグや小物を出品させていただきます。

定番革として使用しているイタリア製革の他に
新しく国産のピッグスキンを取り入れ
革の質感の違いはもちろん、色味など
其々の革の特徴を活かした革バッグや小物を
秋の二日間の風景を想い描きながら
コツコツと制作しました。

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パッチワークの作品も数多く色合わせを
楽しみながら制作しました。
シンプルなバッグやお財布も色とりどりに!
風そよぐ木陰のテントにてお手にとって
ご覧頂ければ嬉しいです。

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この場を新たな挑戦の場に捉えて、
いつも数段ずつ仕事の階段をあげていくOhamaさん。
「きっちりまじめな手仕事」のOhamaさんに、
ユーモアを加わって、新境地が開かれたみたいですね。

Q2
工房でよく聴く音楽、
または、ものづくりを進める中で大切にしている本、
あるいは、心の中で大切にしている映画、いずれかを教えてくださいますか?

A2
工房での作業中は「羊毛とおはな」という
アコースティックデュオの音楽を聴きながら
手を動かしていることが多いです。

独特の優しい歌声がリラックスした
気持ちにさせてくれるので
集中しなければならない作業中にぴったりです。

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Ohamaさんの雰囲気にぴったりですね。
ふんわりを裏打ちするような丁寧なものづくり。

Q3
草や木で作られたもの(工芸品に限らず)で、
大切にしているものや、思い出に残るものをひとつ教えてください。

A3
ある木工作家さんのバターナイフを大切に使っています。
革でのものづくりの修行期間中、ふとしたきっかけで
訪れたギャラリーでそのバターナイフを手に取りました。

しとしと雨の降る梅雨の季節でした。
静かなギャラリーで緊張しながら作品を選んだこと
そしてその作品がどのように作られたのか
想像しながら木の香りを楽しみながら触れたこと
今でも良く覚えています。

数年前にその作家さんと作品展でご一緒できる機会が
ありとても感動しました。
生活に馴染み手入れをしながら
長く使用しているもののひとつです。

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素敵なお話しですね!
作ったもの同士が、このように出会っていくこと。
Ohamaさんの作ったものと、これからの作り手の作ったものも、
いつかよき出会いを果たすでしょうか。

Ohamaさんの今展を通しての進化が本当に楽しみですね。

Ohamaさんの出展場所は、ニッケ鎮守の杜の中。
galleryらふとの前方、おりひめ神社にも近い木立の中です。

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