director's voice

ギバーの庭


2022年度開催は、10月29日(土)30日(日)を予定しております。(1/02記)

2021年開催の「第19回工房からの風」の記事は、ここで一度締めたいと思います。

コロナ禍の中での企画。
異例づくめの展開でしたが、幸い感染が少し収まった中での開催日に恵まれて、
小規模ながら実行が叶いました。
至らぬ点も多かったことと思い返しております。
それらを心に置きながら、次に向かって帆を進めたいと思います。
お心にかけてくださいました皆様へ心より感謝申し上げます。

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ギバーとテイカー。
「工房からの風」がここまで続けて来られたこと。
体験された多くの方が感じてくださるこの独特な雰囲気。
これは、きっと風人さんを中心としたギバーの心が集まっているからなのでは。
今回を終えて、そんな風に思いました。

出展作家は自身の仕事を見ていただこうと真剣に取り組みます。
そして、この場に臨む時、この機会に対して期待をたくさん寄せるのだと思います。
それ自体は、テイカー的な要素があることでしょう。
受け取ろうとする心が多いのは否めません。

けれど、奪おうとするひとと会うことはあまりないですね。
稀に、あれ?何か変だぞ??とやり取りをして思う作家もいますが。
何かをしてもらって当たり前、期待のものが得られなかったら不満が出る。
しかし、そういうひとは数年にひとりいるかいないか。
ひたむきに自身の仕事へ想いを向ける方が多いです。

「工房からの風」を通して、自身が豊かな経験をされたとき、次のひとにもそんな経験をしてほしい。
そう想うひとが毎年います。
その中から、比較的近くにいらして、時間的に可能な方が風人として企画運営に加わってくださいます。

ものづくりの喜びも孤独も実感しているひとたち。
自分だけがよい状況、状態になることを思わず、
自分がよかったことは他者にもよかったと感じてほしいと願う人。
自らの喜びと、他者の喜びが響き合える人たち。

これっぽっちも見返りを求めてなんていないけれど、
そういう人たちは、奪おうとしても得られないすばらしいものを得ているのではないかと思います。
その結果が、素晴らしく熟していくお仕事、ものづくりなのだと、「工房からの風」を通して感じてきました。

想えば工藝自体にその考えがありますね。
使う人の喜びがあってこそ成立する藝術。

ものづくり自体は工房において個々に高めていくしかないものですが、
「工房からの風」という出会いの場で、与え合うことで高まっていくもの。
giveの心がふかぶかと行き渡るギバーの庭ならではの「工房からの風」。
来年は第20回というアニバーサリー展ですね。
ますます、そんな心で第20回展を企画したいと思います。

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第20回「工房からの風」は、2022年10月29日30日の土日を予定しています。
出展作家募集に関しては、以前のような年内の第一次募集は行わず、
コロナ禍の状況をみながらとさせていただきます。
予定としては、2022年4月以降に募集を考えております。
また、確定しだいお知らせをさせていただきます。

立冬を迎え、木枯らしの季節ですね。
皆様、どうぞお健やかに美しい冬の日をお迎えくださいませ。
2022年10月、平穏な中でお会できますことを!

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