director's voice

橋本瞳さんより(金属)

昨日はありがとうございました。
久しぶりに顔を合わせお話を伺い、思いと庭の空気が変わらずにあることを嬉しく思いました。

昨日は帰ってすぐに少し休もうと少し横になっても、庭の映像と自分がどうあの空間に展示するかが脳裏に浮かび結局寝ることはできませんでした。
行かなければその映像が鮮明に出てくることはなかったので、それだけでも大きなことだと思います。

ミーティングに参加して感じたことは、その場の空気を感じ、改めて参加するのだな、と実感しました。
そして、この猛暑とコロナの波のピークの中、遠方から来られた方の思いには感心し、その熱量には身が引き締まりました。

また、普段風人さんをされている方々が金属では参加されるので、その思いを伺うことができたことは刺激になりました。
私の中で風人さん達は少し先を歩んでいる先輩のような存在であるような気がします。
その方々でも何度も自分を振り返り、ここでチェレンジすることを選び、期待と不安を抱えていることに、
自分もこうしてこの先も、振り返り挑戦していけるように進んでいきたいと思い、そして道が先へとまた伸びていくのを感じました。

私事ながら、7/31に短い個展を終え、翌日にミーティングに参加しました。
今回の工房からの風の自分のテーマに今回の個展は繋がっているものでした。

勝手ながら、参加が決まる前から工房からの風を見据えて、まず個展でやってみる、
たとえ出られなくても、まず一つ形として提示してみようと思い進めていました。

その展示が終わり、ミーティングに参加し、そこにはそこで行われるたった一度の展示があると感じました。
空間と風は、自分の計画の中では感じられていませんでした。昨日それを感じ、計画のようなものがその風と空間により
一度さらりと流され、再構築されるような感覚でした。

その場の空気、皆さんのお顔、会話、思い、作品、それらを体験したことで、自分の向かう気持ちの後押しとなり、
一人で考えていたものが、空間と人を含み、よりリアルで広がりを持ったものになりました。

一歩一歩当日まで進んでいきたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。

橋本 瞳
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