director's voice

山下透さん(陶芸)

京都市で作陶する山下透さん。
2016年以来6年ぶりに「工房からの風」にやってきてくださいます。

Q1
山下透さんは「工房からの風」に、どのような作品を出品されますか?

A1
青い器は素地の凹凸と釉薬の濃淡で模様が浮き上がる、「葉と実」と名付けた皿です。
飴色の器は表札やタイルを制作する際に使っていた装飾を、器にも彫りはじめた新しい作品です。

Q1-1

Q1-2

Q1-3

Q2
山下透さんの工房の中で、特に大切にしている場所、あるいは部分、印象的な場所、空間、または、道具の写真を1カット撮ってください。
そして、その説明をお願いします。

A2
マグカップのハンドルをつくる石膏型。
陶芸の仕事をはじめた頃に試行錯誤して作ったので不恰好ですが、以来10年以上使い続けています。
これまでたくさんマグカップを作りましたが、その全てにこの型から作ったハンドルがついている、と思うと感慨深く。
作家としての原点のひとつのような気がしています。

Q2

Q3
山下透さんが自作以外で、大切にされている、あるいは、愛用されている工藝品をひとつ教えてください。

A3
小さなグラスで飲むビールをウチでは小ビールと呼んでいて、いくつかあるお気に入りのひとつが左藤玲郎さん作のモールグラスです。
分厚さはあるけれど重たくない。
モールのデザインも軽やかで手にしっくりとなじみます。
仕事終わりの晩酌に、気持ちがほどける器です。

Q3

青や飴色といった色合いがまず美しい山下さんの器。
「葉と実」の文様もまた愛らしく、料理が映えそうですね。
食器棚に揃えたくなるシリーズ、ぜひご覧になってください。

山下透さんの出展場所は、コルトン広場モニュメント周り。
お庭に向かう南側です。

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