director's voice

三井亮さん(陶芸)

Q1
山梨県韮崎市で日月窯をひらく三井亮さん。
「工房からの風」には、どのような作品を出品されますか?

A1
近隣の果樹灰を使用した釉薬でやきあげたうつわや花入れなどの陶器。
果物灰釉は不安定な釉薬ですが、それゆえの繊細な色合いを見て頂ければと思います。
形は平安時代の遺跡からの出土品にインスピレーションを得てシンプルで美しい形状を追い求めています。

Q2
三井さんの工房で大切な、あるいは象徴的な、あるいはストーリーのある「道具」について1点教えてください。

A2
窯です。
父の築いた1立米の不思議な箱。
つくり手にも完全に掌握しきれない5日間。
内で炎が流れ、釉薬が動く瞬間を外から見極める。
日月窯のつくる果物釉は窯の詰め方や詰まり具合も仕上がりに大きく影響を与えるために6日目に窯の蓋を切る瞬間は毎回期待と不安が入り交じります。

Q3
お手持ちの「工藝品」で愛用、または大切にされているものついて1点教えてください。

A3
松永 聖士作 漆塗り箸
友人でもある漆作家が制作したもので十年以上愛用しています。
重さ、箸先の細さ、使い代の長さ、持ち代の感触全てにおいていつの間にか自分の手にしっくり馴染んでいて食事の時に違う箸が用意されているとわざわざ取り替えに行くほどなくては落ち着かない相棒になっています。

お父様と同じ陶芸の道へ進まれた三井さん。
お手製の窯も引継ぎ、そこで焼かれる器には、時が脈々と受け継がれているように感じます。

山梨の果樹で灰釉を作って作品作りに生かすお仕事。
今回は、静岡の平井亮太さんが柿農家の剪定作業で出る枝葉を活用されているとおっしゃっていましたね。
身近な素材を活用して美しく人の営みに行かされるものを作る仕事。
それぞれにじっくり拝見してみたいです。

三井亮さんの出展場所は、ニッケ鎮守の杜。
galleryらふとの向かい、佐藤かれんさんのお隣。

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