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2017年10月の記事一覧
「皆様へのお知らせ/工房からの風」New
director's voice
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chichi
今回、フェルト作家が3人出展くださいます。
それぞれ独自の世界観をもって制作されていますので、
近い素材がどのようなかたちになっていくのか、
ぜひお楽しみいただければと思います。
chichi
シシ
「粋で、派手。凝っていて、トレンディ。おしゃれでいて優雅」
を意味することば chichi をブランド名とされる作者からのメッセージをご紹介します。
Q1
「工房からの風」にはどのような作品を出品しますか?
A1
『遊び心を忘れない、自由に、描くような装い。
ウールの優しさ、温かさに包まれ、秋冬の街歩きを楽しくする装い。』
をテーマにマフラー、ストール、トップス、帽子などを出品します。
染めた布や羊毛はそれだけでも美しく魅力的。
一つ一つ丁寧にフェルティングすると繊維が絡まりあい、
独特の質感と色の混じりが現れます。
chichiでは主に「布フェルト」で作品をつくっています。
「布フェルト」は羊毛を布と一緒に縮絨したもので、羊毛のみで作ったフェルトに比べ、強くしなやかです。
また、羊毛と布が絡んで一緒に縮むことで、でこぼこした豊かなテクスチャーも生まれます。
羊毛の温かさに、シルク、リネン、コットンなどの布の軽やかさや透明感が入り交じったフェルト。
その魅力を是非感じていただきたいと思っています。
chichiさんのフェルトは、色彩が鮮やかで心楽しく、
造形からはアートの心が刺激されますね。
心地よいドキっとするような気持ち、会場で出会っていただけたら。
Q2
「工房からの風」への出展が決まった時、どのようなことを思いましたか?
A2
布フェルトの美しさ、纏う心地良さ、
造形の面白さは尽きることがなく、私を魅了し続けています。
試しては考え、考えては試し、その中で自分の思考も変化していく。
繊維素材、とりわけ羊毛に触れ始めると、
感覚が研ぎ澄まされ、心と身体全てが生き生きするのを感じます。
今この瞬間うんと夢中になって、
小さな変化を掴むことで、見えるものも働きかけも変わってくる。
それが何といっても楽しいのです。
緩やかに変化していく暮らしの中で、
フェルトとその仕事を見つめ、育てていきたい。
「工房からの風」で過ごす時間、
様々な立場でその時間に関わる人々の「思い」
そして「言葉」を受け取りたいと思います。
chichiさんの作品に触れていると、アイデアを浮かべているとき、
実際に手を動かしているとき、いつも作者がわくわくしているのを感じます。
そうして生まれた作品を通して、
他者との豊かな関係に向かって開かれているのも、
chichiさんならではなんですね。
Q3
chichiさんの「工房」のある街の好きなものやところ、
自慢できること大切に思っていることひとつ教えてください。
A3
埼玉県狭山市にスタジオを構えて、6年半が経ちました。
比較的駅に近いエリアの住宅街に建つスタジオ。
少し歩けば茶畑や大きな空が広がり、遠くの富士山まで広く見渡せます。
近くには鬱蒼とした森も残っています。
狭山というとお茶で有名ですが、市内には菜園や果樹園を持つ方も多いです。
つい先日も完熟のイチジクを、目の前で何十個と採っていただきました。
作物をいちばん美味しい瞬間に収穫し、
直ぐにいただいて、その味の違いに日々気付かされています。
野菜も果物もそれが良いと思うけれど、実はなかなか出来ないことです。
どんな人が、どんなところで、どんなふうにつくっているのか。
「食」もつくり、育むことだと思います。
狭山に移り住んだ私たちの周りには、それを教えてくれる人達がいます。
「今の時期美味いよ。でもジャムを作るならもう少しあとがいいな。」
「ずいきって食べたことある?こうして食べるのよ。」
つくる姿勢と育むものに、その人の生き方が表れていて、私の目に強く美しく映ります。
それぞれの「つくる」思いを近くに感じながら、私も自分の「つくる」仕事を続けていきたい。
ゆったりと温かい時間の流れる、この場所が気に入っています。
暮らす町をこのように大切に想えるっていいですね。
農作物を作る方々の姿勢と、chichiさんのものづくりの姿勢が響きあっているのですね。
chichiさんの出展場所は、おりひめ神社の脇。
ホームページはこちらになります。
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director's voice
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豊田陽子さん
染めの作品をつくる長野県の豊田陽子さんからのメッセージをご紹介します。
Q1
豊田さんは「工房からの風」にどのような作品を出品しますか?
A1
ストール、スカーフがメインですが、その他バンダナ暖簾なども出品します。
基本的には一枚ずつ手染めしたものですが、
ストール、スカーフは一部プリント作品もあります。
プリントは水彩で原寸大の大きさで描いたものを
京都の染色工場でプリントしています。
プリントは自由な表現方法が可能ですが、
できるだけ手仕事の温かみが感じられるように
デジタル処理は極最小限にしています。
手染めの作品は糯米と米糠でできた糊のなかに
染料を混ぜ合わせて染める色糊捺染(しごき染め)、
型染め、糸糊をひかずに直接布に描いていく
無線友禅などの技法を用い染めています。
最後の工程では全て大きな蒸し器で蒸しあげ染めます。
技法により様々な制約があるのでそれらを活かしつつ、
表現の追求に挑んでいます。
いろいろな色を使うのが好きなので、
様々な色彩を見て触って楽しんでいただけたらと思います。
今までの「工房からの風」では出会わなかった作品群のように思います。
作者にとっては様々な変遷を経てこの作風にたどり着いたことと思いますが、
たくさんの要素がぐるぐるっと一回りして、けっきょくはシンプルな表現、
豊田さんが描きたい世界観をそのまま布に描く、
という今の布づくりに到達されたのではないでしょうか。
ふんわり光沢のある布々に描かれた花園。
秋の空の下で広げて見たいですね。
Q2
「工房からの風」への出展が決まった時、 どのようなことを思いましたか?
出展が決まった時は久しぶりに胸の高鳴りを感じ、
と同時に心地よい緊張感が走りました。
さあ、何を作ろう、何を出そうとワクワクしながら想像をめぐらせました。
日々製作をしていると、時には苦しくなってくる事もあるのですが、
つくる私自身が誰よりも楽しくワクワクして製作していきたいと思っています。
そして使う人見つける人の毎日が
少しでも楽しく彩り豊かなものになれたら素敵だなと思っています。
Q3
豊田さんの「工房」のある街の好きなものやところ、
自慢できること大切に思っていることひとつ教えてください。
A3
南に蓼科山、北に浅間山を望み、
自然豊かで夏は涼しく、冬は雪景色が美しいです。
犬の散歩をしながら山の景色や野の草花に触れ、
深呼吸をし、自身の中にその自然のエッセンスを取り入れられるところです。
2014年にこの地に移住をしたのですが、
やはり環境の影響は大きいように思います。
製作する上で自然に囲まれた生活の中で生まれる感性を大切にしています。
草花や風や香り、心象風景など、心になかにストックできる場所です。
今、布に描かれている世界。
これは、豊田さんが今まで見て、感じて心の中に積もらせた景色と、
日々新たに出会う景色とがないまざって創り出された世界なのですね。
「工房からの風」で出会う景色も、そこにどんな風に加わっていくことでしょう。
豊田陽子さんの出展場所は、ニッケ鎮守の杜に入ってすぐ左手の小高い空間。
晴れやかに布がそよぐ景色を願いましょう。
ホームページはこちらです。
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あ!最新作には、「イチゴ」が!!
director's voice
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青人窯
青人と書いて、アオト。
新潟市に窯をひらく大山育男さんの工房
青人窯さんからのメッセージをご紹介します。
Q1
「工房からの風」にはどのような作品を出品しますか?
A1
定番で作っている柔らかい質感の白い器と新潟の柿灰釉を用いた黒い器、
今年から本格的に始めた火山灰を用いた若草色の器を中心に出品します。
シンプルでベーシックな形だけに飽きの来ない様な質感が出ていればと思います。
また、おととしから徐々に取り組んでいる地元の原土を用いたぐいのみ作りが
ようやくまとまってきたので今回、お見せできればと思います。
定番のシンプルなラインとは対極ともいえる古風な手廻しロクロによる酒器ですが
こちらも質感を愛でながら育てて頂ければ幸いです。
日々の暮らしの中に美しく添う素直なかたちに、
釉薬に創意工夫をこらして穏やかな色調を奏でる青人窯の陶器。
「工房からの風」は、酒器を探しに来られる男性も多いので、
青人窯は必見ですね。
Q2
「工房からの風」への出展が決まった時、どのようなことを思いましたか?
A2
複数の作家さんから
「作家同士の交流など色んな意味で今後につながるいい展示会だよ」
と言った事を聞いていたので素直に嬉しかったです。
私事ですが青人窯の5周年と会期がほぼリンクするので、
「工房からの風」が今までの集大成として展開できればと思います。
5周年、おめでとうございます。
続けていくこと、続けられていること自体が素晴らしいですよね。
記念のタイミングで、ぜひ「工房からの風」を通じて、
人の輪を広げていただければと思います。
Q3
青人窯の「工房」のある街の好きなものやところ、
自慢できること大切に思っていることひとつ教えてください。
A3
工房のある新潟市の沼垂は「発酵食品の町」として
酒蔵や味噌蔵などの残るレトロな下町です。
この数年間、当工房はじめ、家具や染色、ガラス、
金工などの物作りやこだわりの食、雑貨などの
個性的な小規模店が集まって「沼垂テラス商店街」
という小さいけれど個性的な商店街が誕生しました。
そんな沼垂に集まるお客さんも個性的で
クリエイティブな方々が多く、さまざまな交流を通して
新潟の新しい文化が生まれていく下地が醸成されています。
そのような集まりが徐々にですが力強く動き出している事に
誇りと希望を抱いています。
「工房からの風」での出会いをきっかけに新潟へ、
沼垂へと遊びに来る方があると嬉しいです。
「沼垂テラス商店街」
今年度のグッドデザイン賞を受賞されたのですね。
今日、発表をみてびっくりしました。
「工房からの風」と、一緒!
部門も同じActivity(取り組み)です。
これは、ぜひお訪ねしなければです。
皆様もぜひに。
「沼垂テラス商店街」の前に、まずは「工房からの風」で、
青人窯、大山さんにお会いください!
青人窯のブースは、ニッケ鎮守の杜。
レンガ道の面したちょうど真ん中あたりです。
ホームページはこちらになります。
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director's voice
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グッドデザイン賞受賞
『工藝と庭を巡る人の輪づくり [工房からの風]』
が、グッドデザイン賞を受賞しました。
Activity(取り組み)部門
地域・コミュニティづくり/社会貢献活動
というカテゴリーでの受賞です。
この活動に対して、ご支援、ご理解をいただきました
皆様にあらためて感謝申し上げます。
審査員による公開コメント
野外工芸展と庭造りの二つの活動でものづくりを通した交流の場を創り出している。
工芸と庭を結びつけた点に新しさがある。
徒弟制度が失われつつある現代において、工芸作家として仕事を継続させていくために工芸作家同士の新たな交流の機会を創出し、一方で、庭造りを通して地域の人々を巻き込んでおり、作り手と使い手の緩やかなつながりも創出していると言えよう。
2001年から継続されている点も高く評価した。
仕組みづくりの工夫とともに、ニッケ鎮守の杜という場があることが継続に繋がっているように思われる。
グッドデザイン賞とは
グッドデザイン賞は、様々に展開される事象の中から「よいデザイン」を選び、顕彰することを通じ、私たちのくらしを、産業を、そして社会全体を、より豊かなものへと導くことを目的とした公益財団法人日本デザイン振興会が主催する「総合的なデザインの推奨制度」です。
グッドデザイン賞を受賞したデザインには「Gマーク」をつけることが認められます。「Gマーク」は創設以来半世紀以上にわたり、「よいデザイン」の指標として、その役割を果たし続けています。(http://www.g-mark.org/より一部抜粋)
+++
Gマークをご存知の方は多いかと思います。
さまざまなプロダクト、車や建築や歯ブラシなど身近な生活具まで。
プロダクトデザインに与えられるもの、
私たちも以前はそう思っていました。
ところが現在は、いわゆるソフトにもGマークが与えられるようになりました。
『情報社会の発展に伴い、デザインがなされる対象の多くは具体的なかたち(ハードウェア)と同時に、さまざまな関係を維持するためのシステム・仕組み(ソフトウェア)などを包含したトータルなデザインへと変化しています』(GマークHPより一部抜粋)
製品、空間、メディア、仕組み、取り組み
の部門をさらに16のカテゴリーに分けての選考となっていました。
『工藝と庭を巡る人の輪づくり [工房からの風]』
は、Activity(取り組み)部門、
地域・コミュニティづくり/社会貢献活動
というカテゴリーで評価をいただきました。
上記の審査員からのコメントを大変うれしく思いました。
そのようでありたい、とあらためて思っています。
この活動にお心を寄せてくださる皆様とともに、
今回の受賞を喜びたいと思います。
まだまだ未成熟な活動ですが、現在進行形として、
皆様とともに、佳き営みに熟し、継続させていきたいと願っております。
引き続き、「ニッケ鎮守の杜」「工房からの風」を
どうぞよろしくお願いいたします。
director's voice
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津村里佳さん
吹き硝子の津村里佳さん。
二回目の「工房からの風」への出展となります。
Q1
津村さんは「工房からの風」に、どのような作品を出品しますか?
A1
日々の光景や、ふと訪れる特別なひとときをあしらえるような物を
心がけて制作をしています。
ガラスドームや花器、食器などの定番品に加え、
空間にユラユラと揺れる、
吊りの花器やモビールを出品します。
津村さんならではの爽やかで、愛らしいフォルムに磨きがかかって美しいですね。
強く主張しないけれど、ふんわり周りの空気を優しくしてくれるようなガラスの器です。
Q2
「工房からの風」への出展が決まった時、津村さんはどのようなことを思いましたか?
A2
前回の出展から少し時間が経っていたのですが、
今年なぜか急にまた出展したいと思い立ち、その勢いのまま応募しました。
結果を頂いた時、
ほっとしたのと同時に、「やはりそういう時だったんだな」と思いました。
あの時からひたすら前を見て進んできた道を少し振り返り、
また前に進む為の時間を過ごせたらと思っています。
作家として立っていく。
特に吹き硝子は季節的な仕事の集中など、どれほど大変なことでしょうか。
前回からぐんぐんお仕事が広がって、作品展活動も活発にされているからこそ、
句読点のようなタイミングを「工房からの風」に持ってくださったのでしょうか。
これからは、前だけではなくて、
横や時には後ろにも広がる爽やかな風景を楽しめますね。
Q3
あなたの「工房」のある街の好きなものやところ、
自慢できること大切に思っていることひとつ教えてください。
A3
家から工房まで少し離れているのですが、
その間の車での移動時間を大切にしています。
頭の中を空っぽにしたり、
好きな音楽やラジオを聞いたり。
作りたい物がふと思いつくのも、
その時間の中で起こることが多いです。
ある意味、真空になれるような時間。余白があって、新しいものが生まれたり、
従来のものも新鮮に感じられる。
工房への移動という「時間」を大切に思っているのですね。
津村里佳さんの出展場所は、稲荷社のほとり。
インスタグラムはこちらになります。
→ click
director's voice
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ふたつぼし
大分県竹田市で、木、漆、竹を使ってのものづくりをする
中山秀斗さんと阿部麻海さん。
ふたつぼし
という工房名で出展くださいます。
Q1
「工房からの風」にはどのような作品を出品しますか?
A1
「ふたつぼし」では竹の作品を中山秀斗、
木の作品を阿部麻海、
漆はふたりで制作しています。
今回は籠、ブックスタンド、小箱、アクセサリーなどを出品予定です。
木も竹も漆も、大量生産とは逆行するものです。
ひとつずつ、ひとつずつしか出来ません。
ジレンマはありますが、素材の時間に合わせながら作っています。
くすりと笑えるもの、触れていると元気がでるもの、
持っていると楽しくなるものを
「木と竹と漆」という素材から手 の力で生み出していきたいです。
ふたつぼし
とってもこのおふたりらしいネーミング。
『くすりと笑えるもの、触れていると元気がでるもの、
持っていると楽しくなるものを』
おふたりとお会いすると、いつもそんな気持ちになります。
ものとお人柄が一致しているんですね。
自然の恵みと共に生きることを仕事にされたふたつぼしの作品。
滋味深いので、ぜひゆっくりとご覧ください。
Q2
「工房からの風」への出展が決まった時、どのようなことを思いましたか?
A2
私たちは
「時間がかかっても自分たちが良いと思うものを作ろう。
きっと誰か気に入ってくれる人がいるだろう」
というスタンスでやってきました。
決まった後もその部分が大きく変わったわけではありませんが、
「よし、あなたたち、それでやってみなさい!」
と背中を押されたような気がしました。
Q3
ふたつぼしさんの「工房」のある街の好きなものやところ、
自慢できること大切に思っていることひとつ教えてください。
A3
炭酸泉で有名な長湯温泉があります。
びっくりするぐらいシュワシュワの泡が出てきて、
体がぽかぽかします。
毎週、2時間ぐらい温泉に浸かりに行くのですが、
「工房からの風」が決まってからは回数が減ったので、
終わってからの温泉を楽しみに作品づくりをしています。
温泉の回数を減らして制作に励んでいただいているのですね!
あと、もう少しですよ。
ふたつぼしさんの出展場所は、ニッケ鎮守の杜。
フレルさんと Lille og Storさんの間です。
きっとお客様、周りの作家の方々を
ほっこり、にっこり、和ませてくださる展開になることと思います。
director's voice
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空想製本屋
空想製本屋
イメージ広がる工房名で制作を続ける
本間あずささんからのメッセージをご紹介しましょう。
Q1
「工房からの風」にはどのような作品を出品しますか?
A1
生活の中にある工芸としての製本、をお伝えしたいと思っています。
私にとっての製本は、記憶の宝箱を作ることに似ています。
そのままではばらばらになってしまう記憶や思いを集めて、
編んで、本という形の中に収め、
いつでも見て触れて読んで大切にできる形にする
—「記憶を綴じ込める」手製本の魅力を知っていただきたい。
宝箱を覗くように、
本を触って読んで、楽しんでいただけたらと思います。
・庭の本
季節を綴じ込めた本。
移り行く季節を本にして表現したい。
そう願いながら、庭の草木で紙や糸を染め、
四季の言葉を編み、春夏秋冬の「庭の本」が出来上がりました。
平安時代から近代までの、
季節を詠んだ古い俳句や短歌、詩をテーマを決めて集め、
造本も四季により異なります。
読みながらページを切り開いていく、アンカットという仕様です。
季節をともに過ごす歳時記のように、
手から言葉から、四季を感じていただけたら嬉しいです。
余談になりますが、草木染めを始めたのは5年前、
工房からの風にワークショップで参加した際、
教えていただいたのがきっかけでした。
今回こうして形になった庭の本を、
工房からの風の庭でお見せできることを嬉しく思います。
・旅の本
土地の記憶を綴じ込めた本。
古い外国の地図やパンフレットを国や地域ごとに編み、
9冊の旅の本が出来上がりました。
昔の紙はデザインや紙質も独特で、
書き込みがあったりするものも。
半世紀近く前に、欧州やアメリカを旅した人たちの記憶が、紙に宿っています。
地図やパンフレットは大きく広げられるように綴じているので、
本を開いて、9つの旅先への紙上旅行を楽しんでいただけたら。
・古書の仕立て直し
古書が経て来た時間を綴じ込めた本。
価値はあるけれど壊れてしまった古書を、
修理しあらたなデザインで仕立て直した特装本も数冊お持ちします。
紙、革、布、糸…様々な素材を用いてその本の世界を表す、
手製本の醍醐味を感じていただきたいです。
・紙のおもちゃのような本
紙の手触りを綴じ込めた本。
紙の色や質感、造形を楽しむ紙のおもちゃのような本を作りました。
折り畳んだ三角形の紙を綴じたシンプルなものですが、
四角、台形、平行四辺形、船、家、うさぎ…などなど、
紙を組み替えて変形折り紙のように、色々なかたちに変化します。
紙は身近な素材ですが、最近は大人はもちろん、子どもでさえも、
紙そのものの触感を楽しむ機会が減っているように感じます。
スマホをタップする指先よりも、紙を繰る手指の感覚に、
敏感であって欲しい。そんな思いから、ささやかな本ができました。
本間さん、ご丁寧にご案内をありがとうございます。
手製本の世界もいろいろですが(もっとも、陶芸も、木工も、染織もいろいろですね)
『本と人とのあいだを繋ぐ製本屋』という想いを軸にして、
磨いたセンスと技術を活かしてのものづくりなのだということが伝わってきます。
こういう奥行のある、知の楽しさを叶えてくれるものづくりを
「工房からの風」でご紹介できること、
大きな歓びです!
Q2
「工房からの風」への出展が決まった時、どのようなことを思いましたか?
A2
こんどは風を起こす側になれる!と、とても嬉しい思いでした。
「工房からの風」はお客さんとして通っていた場所でもあり、
いつも制作を刺激し励ましてくれる「追い風」でした。
その人と人、作品を結ぶ場にずっと憧れていましたが、
受注制作の他に自身の作品を作りはじめて、今回初めて出展が叶いました。
空想製本屋は、手製本で本と人とのあいだを繋ぎたいと願い、
仕事をしています。
本と人、人と人の関係性が手製本を通じてより深くなったり、
変わっていく現場に立ち会うのが大きな喜びです。
これまでの受注制作ではお客様との一対一のやりとりが多かったのですが、
より広やかに人と関わる中で作品や制作を育てていきたいと思うようになりました。
工房からの風からもらった様々なよき思いを、
今度は私が作り出し、循環させていくことができれば幸せです。
励まされ、応援される「追い風」と捉えていただくこともありがたいことですが、
「風を起こす側になれる!」という主体的な気持ちで工房からの風に取り組む
空想製本屋さんの心意気にぐっときます。
こういう循環っていいですよね。
Q3
空想製本屋さんの「工房」のある街の好きなものやところ、
自慢できること大切に思っていることひとつ教えてください。
A3
自宅兼アトリエは、東京の武蔵野市、
武蔵境駅からしばらく歩いた住宅街の中にあります。
都心からそう遠くないのに緑のたくさんあるところが気に入っています。
果樹園では梨やぶどう、柿が実り、直売所のある農家さんもたくさん。
近くの野川公園では川遊びが楽しめ、アトリエの庭ではタヌキを見かけたことも!
また、駅前にあるカフェ併設の図書館や、
国立天文台の絵本の家など、
子どもも大人も読書を満喫できる場所があるのが自慢です。
今回、空想製本屋さんの出展場所は、トキニワカフェのすぐ近く。
DOUBLE=DOUBLE FURNITURE さんの隣です。
空想製本屋さんのアドレスは、honno-aida.com
本 間
これはまさに、本間あずささんならではのお仕事なのだわーと
膝を打ちました。
そのホームページをご覧いただくと、空想製本屋さんの想いや、
世界観にぐんと近づけられることと思います
→ click
director's voice
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toelle
今回革の作家が4名(組)出展くださいます。
どなたもがそれぞれの世界観があって、
技術的にもすぐれ、とっても見応えある作品群を構成されています。
toelleさんは、今回鹿児島からの出展。
遠くはるばるありがとうございます!
今年は他にも北海道、沖縄、奄美と遠方から参加くださる方が多いのも特徴です。
にもかかわらず、ミーティングにも皆さん出席くださるのです。
「出会いの磁力を高めたい」
そう思い続けてきたことが、少しずつ叶ってきたのかもしれません。
展覧会当日、使い手の方、つなぎ手の方との出会いも豊かでありますように、
私たちも最後の準備にスパートをかけています。
Q1
「工房からの風」には、どのような作品を出品くださいますか?
A1
手縫いで仕立てたバッグ・サイフ・小物類を。
手間暇を惜しまぬ伝統製法で作られた
上質なイタリアンレザーを使用しています。
素材に負ける事のないよう、
こちらも手間暇を惜しまず、
革という素材が持つ魅力を十分に伝えられるよう心掛けて制作しています。
Q2
「工房からの風」への出展が決まった時、どのようなことを思いましたか?
A2
自分の創作活動においての新たな一歩を踏み出す為の
展示に出来るよう取り組みたいと思いました。
人類にとっては小さな一歩だが、
一人の人間にとっては、大きな飛躍になると感じています。
人類!
そうですね、ひとりひとりの進化が結果大きな飛躍につながっていく。
toelleさんがこの日のために取り組んだこと、
いつか実を結ぶ日がきますように。
Q3
「工房」のある街の好きなものやところ、
自慢できること大切に思っていることひとつ教えてください。
A3
自宅の庭。
雑草だらけで近隣の方々には
よほどの不精者だと思われているかも知れませんが、
微生物や昆虫たちのオアシスになっており、
食物連鎖の一端を垣間見る事ができます。
また季節毎に果樹や草花が芽を出し、
咲きほこり、実りを迎え種をこぼすという当たり前の事を、
あらためて神秘的で驚異的に思える環境です。
『花はその花弁のすべてを失って 果実を見いだす』
という詩聖 タゴールの詩が深く心に染み入ってきます。
自分の庭を丹精しよう。
ミーティングでは、そんなお話しもします。
よその庭を見てうらやましがったり、
自分を過少に想ったりしないで、
自分の庭にこそ、育つべき種や芽があるのでは。
と。
『花はその花弁のすべてを失って 果実を見いだす』
というタゴールの言葉には、深く掘るほどに滋味深い意味が見出せますね。
toelleさんの出展場所は、コルトン広場スペイン階段前。
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Lille og Stor
Lille og Stor
なんて読むのでしょうか?
デンマーク語。
カタカナで強いて書けば「リレ オウ ストー」
「小さいと大きい」と言う意味です。
『「コドモトオトナヲカンガエル」をコンセプトに活動を開始しました。
北欧の生活空間からインスパイアされた場を彩るデザインを提案し、
モノづくりを通して生活に寄り添い、学びと育みのある環境づくりを目指しています。』
ホームページで、制作への想いをこのように公開しています。
Q1
「工房からの風」では、どのような作品を出品されますか?
A1
ユニセックスで年代も問わず持てるボーダーレスなデザインで、
見た目、用途もシンプルなプロダクトの提案を意識しています。
牛ヌメ革本来の特長である柔軟性や張りを活かし、
組み立てや形状記憶などで制作しております。
クールなデザインと有機的な素材感が心地よく一体化した
Lille og Storの革。
素敵な写真にその世界観がとても表れていますね。
Q2
「工房からの風」への出展が決まった時、どのようなことを思いましたか?
A2
良い出会いや、これからのお仕事に繋がれば良いなと思いました。
Q3
Lille og Storさんの「工房」のある街の好きなものやところ、
自慢できること大切に思っていることひとつ教えてください。
A3
工房として活動しているシェアアトリエには様々な方々が出入りしていて
異なった職種の方との交流や情報を収集できる貴重な場となっています。
また、革の産地としての文化がある為、買い付けや工具、パーツなど
とても豊富に揃っていて最適な環境で活動できることを嬉しく思っています。
工房でのものづくりはひとりや少人数での仕事ですけれど、
その仕事を広やかにしていくのには、人の輪のつながりがとても大切ですね。
ものづくりに心を置く人々が行き交う様子も、
確かな光景のひとつ、人も自然の一部なのだとあらためて思いました。
Lille og Storさんの出展場所は、ニッケ鎮守の杜。
ホームページは、こちらになります。
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kegoya
久しぶりに「工房からの風」に戻ってきてくださいました。
山形県で籠編みをするkegoyaさんです。
Q1
今回の「工房からの風」には、どのような作品を出品しますか?
A1
あけびのつるやくるみの樹皮など山の材料のかごを作っていきます。
手提げから収納用の大きなかごまで、用途も色々なかごを作りました。
長年、ふと美しいと思っていた球根の形をかごにしてみたりと、
このタイミングで挑戦できたかごもあります。
藤棚のブースに吊り下げられるようなイルミネーションも新たに編んでみました。
シャンデリアをイメージしたかご細工にアレンジしています。
前回出展いただいて以来、すっかり籠編みのお仕事が忙しくなったkegoyaさん。
それでも、鶏を飼い、小麦を収穫し、お連れ合いの炭焼きや山菜取りの仕事も充実し、
今ではふたりのお子さんのおかあさんとなって、
日々の暮らしもますます豊かになりました。
そして籠編みへの情熱はますますふくらみ、
限られた時間の中でも、意欲的な制作を続けています。
球根の形の籠は、底のいくつものR(曲面)が
なんとも素朴な優雅さを醸し出しています。
また、シャンデリア!とは!!
kegoyaさんには脱帽です。
Q2
「工房からの風」への出展が決まった時、どのようなことを思いましたか?
前回、8年前になるのですが、
山形の木小屋をイメージした壁をブースに再現して
風や木漏れ日の中、作品もお客様もとても心地よさそうでした。
展示が決まった時は、
「またあの場所で展示ができる!」といううれしさで、
やってみたい展示イメージをあれこれ考えはじめてしまいました。
鎮守の杜は何でもない場所のようですが、
手入れをされたささやかで美しい場所に
工房村が2日間現れるというイメージがあります。
普遍的な場所だからこそ、
遠い異国にも通じてどこにでもなれる気がする、
作家にとってもあり難い展覧会だと思っています。
ありがとうございます。
二日間の工芸村。
まさにそのようなイメージで私たちもいます。
物語の中でのようなことが、確かに行われている。
そんな広がりの心を持つ人が集って、あの二日間が生まれるのですね。
Q3
あなたの「工房」のある街の好きなものやところ、
自慢できること大切に思っていることひとつ教えてください。
A3
工房のある山形県小国町は、
アルプスのような岩山と空が工房のすぐ裏に広がります。
下には畑や植えた花木や果樹、絵本のような世界が目前にありますが、
地元の人が夏の草刈や冬の雪囲いを何年もしてできた風景です。
何でもない美しい風景は高齢化で維持できなくなるかもしれないけど、
風景にかご細工をプラスして美しさや気持ち良さを感じて暮らすことで、
維持することにつながるかも、と思っています。
東京に生まれ育ったkegoyaさんが縁あって移り住んだ土地。
そこで出会ったおじいちゃんやおばあちゃんの素晴らしさに惹かれ、
根をおろして人生を編み続けていく中で、
この愛らしいくるみやあけびの籠も編まれていくんですね。
これからはkegoyaさんがそのすばらしさを継いで、
その姿に憧れる次の世代の方が現れていきますね、きっと。
kegoyaさんの出展場所は、ニッケ鎮守の杜に入って右側すぐ。
藤棚の下にkegoyaさんの世界が広がります。
二日目だけになりますが、ワークショップの予定しています。
『あけびのペンスタンドを編む』
10/15(日)のみ 11:00〜12:00 定員6名様
14:00~15:00 定員6名様
(※ワークショップのお申込は、
開始30分前より開催ブースで行います。
ワークショップ専用のプリントを当日テントで配布します)
ホームページはこちらになります。
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