2018年9月の記事一覧

「企画テント/工房からの風」New

ケミストリーmatsuzuka
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松塚裕子さん(風人)

昨年は産休!を取られていた松塚さん。
今年は復帰して、風人さんをしてくださいます。

Q1
松塚さんは、今年の「工房からの風」では、何を担当くださいますか?

A1
「文庫テント」を担当させていただきます。
主に、「工房からの風」関連の冊子や書籍などをご覧になれるテントです。

これまで「工房からの風」で発行してきたさまざまな冊子のなかには、
いつ手にとってもはっとする、作り手の言葉がたくさん散りばめられています。

こつこつと積み重ねられてきたその言の葉の世界に、
ゆったりとした気持ちで触れていただけるような空間をつくりたいと思っています。

私自身、「工房からの風」が持つ言葉の世界に導かれるようにして今ここにいます。
ここで触れた言葉のかけらが、いつか誰かの光になればいいなあ。
そんなふうに思います。

「文庫テント」いつか作ってみたかったテントを、
今年は松塚裕子さんと長野麻紀子さん(Anima uni)を中心に構成くださることになりました。

ショッピングセンター内に「NIKKEこるとん銀花」という
ギャラリー・ショップが誕生した1988年が、
「工房からの風」の現在の活動の始まりでした。

その当時から、小冊子の作成をこつこつと続けていました。
それらを一堂に会してご覧いただき、手を動かすことと、
言葉、文章でそれをより豊かに育むことを願ってきました。

このテントでの時間が、次の作る手にとっての養分になりますように。
そんなことを想って企画を進めています。

Q2
松塚裕子さんは、何年に出展しましたか。
その時の印象に残る体験(感想)をひとつ教えてください。

A2
2012年に出展しました。
本展の最中のことは、無我夢中で細かいところは思い出せないのですが、
作品と共にこの場に立っていられるということに、
なんだか誇らしいような気持ちでいたこと、
こみあげるような嬉しさがあったことは、いまでも鮮明に覚えています。

今年の出展作家の方も、ぜひ、そのように喜びを感じていただけますように!

Q3
木を素材として作られたもので、
心に残るもの、または、大切にしているものを教えてください。

A3
娘の誕生祝いにいただいた木のお弁当箱です。
これからおいしいもの、うれしい気持ちをたくさん詰めて、
ながい時間を共に過ごしていきたいと思います。

器には、幸せを盛る、という「用途」がありますね。
ええ、用途と言ってしまいます。
特にここに集う作家の多くは、それを想いながら器を作っていると思うから。

土を使ってそれを作る裕子さんは、
木の器にも、時をかけて、幸せを盛り重ねていかれることと思います。

ケミストリーmatsuzuka

松塚裕子さんは、コルトン広場モニュメント周りの
「文庫テント」を中心にいてくださいます。

ホームーページは、こちらになります。
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素材の学校(ほうき)
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フクシマアズサさん(風人)

今年初めて風人をしてくださるフクシマアズサさん。
箒(ほうき)を種まきから収穫までを行い、
その素材で制作まで行っている女性です。

Q1
フクシマさん、今年の「工房からの風」では何を担当くださいますか。

A1
今年は「素材の学校」で、ほうきの時間を担当させていただきます。

ほうきの時間では、子どもたちにほうきの材料である
「ホウキモロコシ」という草を脱穀するところから体験してもらい、
机の上を掃除できる小さなほうきを作っていただきます。

また、今年6月からコルトンプラザにある「手仕事の庭」で
庭人さんたちと一緒にホウキモロコシを栽培したのですが、
その草を使って作った「庭のほうき」も展示します。

「風のケミストリー」では、アトリエ倭さんの木工の仕事と、
そしてRIRI TEXTILEさんの染めの仕事と
ご一緒させていただいた作品を出品する予定です!

フクシマ

「工房からの風」の会場内の「手仕事の庭」では、ホウキモロコシをずっと育ててきました。
今年は、フクシマさんからの種でフクシマさんの育て方で育成してみたのです。
耕しや畝づくりから、目から鱗なことばかり。
何より、私たちは例年熟させすぎていたんですねー。
種取り分以外は、箒に適した育ち具合で収穫するのだと教えていただきました。

それにしても、ほうきの素材を植えている会場!とおうのもレアですし、
吉田慎司さんとともに、ふたりの若き箒職人が風人さんというのも、
世界中でここだけ!(大げさですが)ですね。

Q2
フクシマさんは、何年に出展しましたか。
その時の印象に残る体験(感想)をひとつ教えてください。

A2
昨年の2017年に出展しました。
今でも鮮明に残っている記憶は、
あるお客様がほうきを目にした瞬間、
「わぁ、ほうきだ!」
ととてもまぶしい笑顔で、両手を伸ばして、
ほうきを手にとって見てくださったことです。

ほうき作りの半分は畑仕事で、
肉体的に辛い場面がたくさんあるのですが、
約半年間、「工房からの風」を目指してやってきたことが、
この瞬間に「報われた」と思いました。

素材の学校(ほうき)

それは幸せな瞬間でしたね。
作家にとって、このような瞬間がどんなに糧になることでしょう。
「工房からの風」のお客様は、ほんとうにこのようなあたたかな方が多いのだと、
毎回、作家からのお話しから感じています。

Q3
木を素材として作られたもので、心に残るもの、
または、大切にしているものを教えてください。

A3
とある木工作家さんが作ったコーヒーメジャーです。
これを手に入れたのは大学2年生のときで、
貧乏学生だった自分には思い切った買い物でした。

材質はサクラの木。
シンプルな形で、仕上げはオイルフィニッシュ。
使えば使うほどコーヒーの油が染みて色づき、香りもコーヒーに。
毎日使うごとにその記憶が刻まれていくようで、
道具を使い込むことの喜びを教えてくれたのはこのコーヒーメジャーでした。

愛用するほどに艶めき育つ、というのが顕著なのが木の道具ですね。
若く懐の自由がきかない中で手に入れたもので、
「よかった!」と思えたものは、それからの暮らしや考え方にも影響を与えてくれますね。
フクシマさんが作る箒をはじめ、工房からの風でご紹介するものが、
誰かのそのような宝物になってくれますように。
そう願うばかりです。

フクシマアズサさんは「素材の学校」や、「五行テント」を中心に会場をみてくださいます。

ホームページはこちらになります。
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岡野達也さん(風人)

二回目の風人をしてくださる岡野達也さんにお尋ねします。

Q1
今年の「工房からの風」では、岡野さんは何を担当くださいますか?

A1
自分の作品の中にワンハンドルトレーがあるのですが、
取っ手部分は木を曲げて制作しています.
その木を蒸して曲げるところを実演します。

IMG_3278 (1)

「工房からの風」は、16回から20回の5年にかけて、
静かに底辺に流れるテーマを「五行」として、
その木火土金水を毎年感じながら展開しようと進めています。

今年は「木・草」ということで、おりひめ神社の奥に設ける「五行テント」では、
木や草にまつわるものづくりを感じてもらえるコーナーを作ります。
岡野さんには、その五行テントで曲げ木の制作公開をしていただくことになりました。

Q2
岡野さんは、何年に出展しましたか。
その時の印象に残る体験(感想)をひとつ教えてください。

A2
メインビジュアル・レモンの時の2016年です。

やっと出展が叶った「工房からの風」。
自分が出展するのだなと、強烈な緊張が込み上げてきたのを覚えています。
半年間、がむしゃらに走ってあっという間の二日間。
感想は?と聞かれても本当に、あっという間でしたとしか言いようがなく。
でも確かにあの時から風向きが変わったと思っています。

岡野さんは雄弁ではなく、いつもニコニコ笑顔で輪の中にいる方です。
それでいて、困ったときには、いつもまっさきに手助けしてくれる優しくって力持ち!なひと。
昨年も雨の中、どれだけの出展作家や私たち企画者が助けられたことでしょう。

そんな不言実行タイプの岡野さんですけれど、ボソッといいこと!をいうんですよね。
風人さんたちも一目置いているところがあるみたい。(私もです)

レモン年、出展くださったあとにいただいたメールにも、
とても素敵なメッセージが。

“期待して”頼る気持ちで臨むのではなく
“期待される”ように臨むべきだったなと。

そんな風に言葉にしたひとっていなかったな。
そんな風に思わせてくれる作り手の方です。

Q3
岡野さんが、木を素材として作られたもので、
心に残るもの、または、大切にしているものを教えてください。

A3
初めて作った木のスプーンですね。
見栄えは良いと思うのですが正直使いにくい。

今は使っていないですが、たまに視界に入ると
初心忘るべからず
じゃないですが、そんなことを思ったり考えたり出来るので大切にしています。

どんな姿のスプーンなんでしょう。
岡野さん、よかったら、画像送ってほしいです!

岡野達也さんは、おりひめ神社奥の「五行テント」のほか、
会場中を見守りのクマさんのように周って下さる予定。
困ったことがあったら、きっと助けてくださいますよ。

ホームページはこちらになります。
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永盛千賀さん(風人)

Q1
今年二回目の風人をしてくださる永盛さん。
今年の「工房からの風」では、何を担当されますか?

A2
「風セレクション」というテントでお出迎え致します。
今年はケミストリー(化学変化)をテーマに
風人の方々のコラボレーション作品や渾身の最新作品をご覧いただけます。

永盛さんは、今回は「店長」!として、作家の方々を取りまとめてくださっています。
ちなみに、最新情報としては、こんなラインナップとのこと・・。

コラボケミストリー
CHIAKI KAWASAKIさん×谷田貝陵子さん
・マジェステ
・トレイ

大野七実さん×hyakkaさん
・サイドテーブル

勢司恵美さん×hyakkaさん
・スツール点

アトリエ倭さん×フクシマアズサさん
・箒チリトリset

RIRI TEXTILEさん×フクシマアズサさん
・小箒

個人ケミストリー
RIRI TEXTILEさん
・庭の植物で染めたミニストール

森友見子さん
・貝箱

Anima uniさん
・貝箱に添うアクセサリー

nomamaさん
・庭の植物で染めた糸で織ったポーチ

nagamori chikaさん
・鞄
・ストール

ほかにも増える予定もあります。

今回、風人さんの作品で定番の販売はありません。
「ケミストリー」ということで、他作家とのコラボ、
または、この機会ならではの作家自身の化学変化があることで生まれた意欲作、
というラインナップです。
なので、数も限定になってしまいます。
どうかご了承のほど、お願いいたします。。

Q2
永盛さんは年に出展しましたか。
その時の印象に残る体験(感想)をひとつ教えてください。

A2
2016年に出展させていただきました。
らふと奥のスペースで展示させていただいたのですが、
当日始まる前にお庭の入り口から見渡した景色の中に
私のブースが見えたことが何だか不思議で嬉しくあの景色が忘れられません。

木々の緑の中に、カラフルな永盛さんの布がはためく空間が生まれていましたね。
心の中の大切な光景のひとつにしてくださっていたら、私たちもとてもうれしいです。

Q3
木を素材として作られたもので、心に残るもの、
または、大切にしているものを教えてください。

A3
今までの生活ではあまり思いつかなかったのですが、
織りと出会ってからは、道具のほとんどが木を扱ってつくられているものばかりで
大切にせざるをえませんし、木に支えてもらっているようにも感じます。

機やシャトルなど、織り続けるほどに手になじみ、艶めく木の道具。
ものづくりと「木」は、密接に結ばれているのですね。

永盛千賀さんは、コルトン広場モニュメント周り
「風セレクション」のテントにいらっしゃいます。
ホームページはこちらになります。
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谷田貝陵子さん(風人)

風人さんからのメッセージを続けます。

Q1
VALLEYSHELLという工房名で革の作品を制作する谷田貝陵子さん。
今年「工房からの風」では、何を担当くださいますか?

A1
「素材の学校」にて、ワークショップを担当します。
●木の葉のネームタグ
●木の葉のコインケース
というふたつのプログラムを行います。

詳しくは、ワークショップをまとめたブログ記事をご覧くださいね。

Q2
谷田貝さんは、何年に出展しましたか。
その時の印象に残る体験(感想)をひとつ教えてくださいますか?

A2
2016年に出展しました。
作品と一緒に、お守りのような気持ちで祖父が作った小さな石の塔を置いていました。
それについて、
「作品じゃなくてごめんね。すごく素敵、純粋な感じがする」
と声をかけてくださった方がいました。

会場をまわる前に風の音を読んでいらして、
祖父母のことを書いた私の文章も覚えていてくださり、
「そのお祖父様の作品なのね」と。

言葉がなくとも伝わることと、
言葉によって繋がったことがあり、
印象に残る出会いでした。

テントブースの中に、作家が大切にしているものを持ち込んでみるのもいいですよ。
と、お話しする場面があります。
作品と通じていたり、工房らしさが伝わったり、大切なものが、
交流すべき方とのきっかけ、橋渡しになる場合もあるのを見てきましたから。
谷田貝さんの石の塔のように、どこか空間のお守りとなって、
作家の心を落ち着かせてくれる効果もあったかもしれませんね。

Q3
木を素材として作られたもので、心に残るもの、
または、大切にしているものを教えてください。

A3
半分手前味噌になりますが、ベルトを作る際、家具職人さんに
木を貼り合わせてくり抜き、バックルを作っていただいたことがあります。

毎日使っていると、本当に僅かながら胴体に沿って
バックルがしなっていることに気付き、
なんて優しいんだろうと、愛おしくなりました。
毎日のようにお世話になっています。

スマートな谷田貝さんは、
よく素敵なベルトを身に着けていらっしゃると思っていましたが、
そこにはそのようなストリーがあるんですね。
工房からの風の会場で、見せてください、
ってお願いしてみてはいかがでしょうか。

VALLEYSHELL 谷田貝陵子さんは、「素材の学校」テントを中心にいらっしゃいます。
HPはこちらになります。
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森友見子さん(風人)

風人として、毎年「素材の学校」を担当くださる森さん。
私たちの間では、校長先生!と呼ばれています。
あ、先に担当を書いてしまいましたね。すみません。
でも、お決まりですので、

Q1
今年の「工房からの風」で、森さんの担当を教えてください。

A1
「素材の学校」テントの受付と紙の時間ワークショップの担当です。

革、綿、金属、織り、ほうき、紙、様々な素材の作家が講師となり、
子供たち(未来の作り手)に素材の魅力を伝えます。

今年の紙の時間では
「再生紙で作る壁飾り、この木なんの木?」
と題して段ボールや色紙をミキサーで粘土状にし、
木をテーマにした壁飾りを作ります。

毎年恒例となった「素材の学校」。
内容は、毎年刷新されていますので、
新鮮なものづくりをお子様に体験いただけます。
森さんはご自身の作家活動のほかに、
相模原でこどもの絵画・造形教室も主宰されていますので、
プログラムの組み方や実行もとても素敵に構成くださっています。

Q2
森さんは、何年の「工房からの風」に出展しましたか。
その時の印象に残る体験(感想)をひとつ教えてください。

A2
2005、2006、2009、2012年です。
思い出はたくさんあるのですが!
10周年記念の2012年では、
複数回作家の方が多く出展していて楽しかったことを覚えています。
同じ作り手としてのつながりが増えていくことが喜びなのです。

作家活動を豊かに継続させていくことに必要なことに、
作家同士のよきつながりがあるのだと思っています。
新たに出会うこと、出会いを大切に育んでいくこと。
森さんたち風人さんたちは、今年の出展作家の方々にも
よき出会いが生まれ、育つように支えてくださっています。

Q3
木を素材として作られたもので、心に残るもの、または、大切にしているものを教えてください。

A3
長男が幼い頃、木工作家の方に子供用の木の椅子を注文し作っていただきました。
今ではもう座ることはできませんが、部屋の入り口においてあります。
眺めるだけでただ可愛く美しく、大切にしています。

親の背丈を超えた子が、こんな小さな椅子にちょこんと座っていたなんて。
ものは時間を遡って蘇らせてくれるきっかけになったりしますね。
そのきっかけが、美しいものであるように。
工藝作家の手に生るものには、そんな願いも込められているのかもしれません。

森友見子さんは、コルトン広場モニュメント周りに立つ
「素材の学校」テントにいます。
「風セレクション」テントでは、美しい貝の箱を出品くださいます。
この日の思い出を詰める箱として選ばれてはいかがでしょうか。

打ち込み象嵌キーホルダー_見本2
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川崎千明さん(風人)

風人さんからのメッセージ。
金工ジュエリーの川崎千明さんからのメッセージをご紹介します。

Q1
川崎さん、今年の「工房からの風」では、何を担当くださいますか?

A1
「風セレクション」と、「素材の学校」で「金属の時間」を担当します。

打ち込み象嵌キーホルダー_見本1

風セレクションとは、風人さんの作品の販売テント。
素材の学校は、お子様向けのワークショップテントです。
素材の学校では、打ち込み象嵌キーフォルダーつくりの授業を受け持ってくださるんですね。

Q2
川崎千明さんは、何年に出展されましたか。
その時の印象に残る体験(感想)をひとつ教えてください。

A2
2014年に出展しました。
メインビジュアルは葡萄の年です。

工房からの風初出展だったので、本展の前、5月にギャラリーらふとで
風の予感展に参加させていただいたのですが、
その時に見に来てくださったお客様が、10月の本展でも覚えていて
テントをのぞきに来てくださったのがとても嬉しかったです。

緊張していたので、見知ったお客様にお会いできて、
なんというかほっとしたのを覚えています。

はんぎんぐパンダネックレス

工房からの風のお客様は、あたたかな方が多いです!
ここを起点に、作家の方々のファンになられる方も多いですね。
はんぎんぐパンダのネックレスは、この時から人気の作品でした。
(今回の販売はありません)

Q3
木を素材として作られたもので、心に残るもの、または、大切にしているものを教えてください。

A3
子どもの頃に、父がお土産で買ってきてくれた木彫りの熊のおもちゃを
気に入って、今も本棚に飾っています。
ひとつの器をはさんで、スプーンを持った2匹の小熊が
交互にスプーンを口に運ぶという動くおもちゃです。
台座の下に木の丸い球が糸でぶら下がっていて、
その球をゆらゆら揺らすと糸にひっぱられて熊たちが動くという仕掛けです。

当時読んでいた「3匹のくま」という絵本に、木の器に木のスプーンで
スープを飲むシーンがあって、なぜかそれに憧れていまして・・・
「まさにこれは!」と思ったのでしょう。
スープを飲む小熊たちの表情が楽しげで、今見てもやっぱり好きです。

木彫りのくまのおもちゃ2

川崎千明さんは、今もこのおもちゃを大事にされているんですね。
動物園通いが大好きで、動物モチーフの装身具を作る想いの底には、
このようなエピソードが息づいているのでしょうか。

川崎千明さんは、当日モニュメント周りの「風セレクション」、
または「素材の学校」にいらっしゃいます。

HPはこちらになります。
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ohnokaze2018
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大野七実さん(風人)

地元市川市在住で、そのお仕事を長く見せていただいている陶芸家の大野七実さん。
今年も風人として、この会を守り立ててくださいます。

Q1
大野七実さん、今回の「工房からの風」では、どのようなことを担ってくださいますか?

A1
昨年に引き続き、風人の作品を販売するテントを担当させていただきます。
今年は、風人それぞれの旬な作品と、昨年より取り組みをはじめましたケミストリー
(作家同士のコラボ作品) をメインに、
みんなの思いがぎゅっと詰まった
セレクトショップのようなブースにしたいと思っています。

わたしは、家具を中心に誠実で美しい木の仕事をされている hyakka さんとコラボします。
岡林さんの作りだす美しいサイドテーブルの天板が、わたしの陶のタイルに変わるんです!
どんな仕上がりになるのか、わたし自身も楽しみでわくわくしながら制作しています。
新たな試みをみなさまにもぜひ見ていただきたいとおもいます。

風人さんたちは基本的には作品販売を行わないのですが、風人(作家)同士が出会うことでの化学変化、
あるいは、風人を担うことで作家自身に起こる化学変化の実りであるような作品を、
少しながら展示販売する企画を行っています。
大野さんは、染織作家の永盛さんらとともに、
その担当を中心に、会全体をあたたかな気持ちで包んでくださっています。

Q2
大野七実さんは、何年に出展くださいましたか?

A2
2015年出展です。
以前より関わりを持たせていただきながらの初出展は、まわりの方々に見守られ、支えられ、
応援してくださる方がいて、それはそれはほんとうに恵まれた環境での出展だったとおもいます。
3年前を思い返して、、、
当日の2日間を輝かしく感じることができたのは、それまでのつくる時間を自身の決めた目標へ、
真っ直ぐに向き合えたかどうか。

渦中にいるときは、もちろんそんなことを考える余裕はまったく無いのですが、
ただ信じる先を見つめ、真剣に楽しく、手を動かす日々の積み重ねが、
結果としてつくることの確かな手応えを生んだのだとおもいます。

じぶんのつくる仕事の先に、だれかのしあわせな暮らしがあることを喜びとして実感できたこと、
かけがえのない大切な人たちと出会い絆が結ばれたこと、

そして、そこからまたははじまったわたしのやきもの人生が今こうして続いていることが、
なによりいちばんの実りです。

お庭の美しさにすべてが象徴されているかのような工房からの風。
それぞれが個でありながら、さまざまな成長のなかで、お互いに響きあい、
こころが行き交う開かれた場所はほんとうに輝いてみえます。

つくることも、人との関わりも、みんなきっと庭づくりとおんなじで、時間をかさね、
きもちを込めてこそ培われるものなのだとおもいます。

日々こころを丹精することが、先にあるうつくしい地平へと導いてくれる。
そのことをわたしは工房からの風で知りました。

金木犀が甘く香りはじめる頃、
あぁ、今年もまたあの場に集う人たちとのこころ通う時間のなかにいられるんだなぁと、
じーんと胸が熱くなるおもいです。

工房からの風の開催を通して、私自身、庭の在り方とこの活動が深いところでつながっていることを学んできました。
七実さんも実際に植物を育てることがとても好きな方ですが、工房からの風の活動を喩えとしての庭と捉えていることを実感されている作家のおひとりなんだと感じています。

Q3
木を素材としているもので、大野さんの心に残るもの、または、大切にしているものを教えてください。

A3
木のうつわがとても好きです。
やきものを志して間もない頃、憧れの作家さんの木のうつわをひとつ手にしました。
とてもうれしかったのを覚えています。

時代が進み、作家と呼ばれる人たちのつくる木のうつわは世に広まり、
我が家にもさまざまな方々のうつわやカトラリーが少しずつ増えていきました。

もちろんやきものも好きですが、木が持つ自然の表情と存在感、使い心地の軽やかさ、
使っていくほどに味わい深く育つ姿に惹かれ、
朝のパン皿にはじまり、頻繁に食卓に並ぶ毎日です。

うつわに限らずですが、自身がつくり手であると同時にひとりの使い手として、
そのものを愛おしく感じそばに置きたいと思うこころは、
自分のつくるものへ大きく影響しているとおもいます。

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木工で応募くださる方は近年とても増えてきました。
今回も充実した作家群です。七実さんの暮らしの中で育まれてきた木の器のように、
今回のお選びいただいた器がどなたかの暮らしの中で大切なもにに育っていくことを、
企画者としても願っています。

大野七実さんが主にいらっしゃるのは、コルトン広場モニュメント周りの風のケミストリーテント。
穏やかな笑顔で皆さんをお迎えくださることでしょう。

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香田進さん・佳子さん(アトリエ倭)(風人)

アトリエ倭。香田進さんと香田佳子さんによる木工ユニットです。

「工房からの風」には、このところ毎年「木」をテーマとしたワークショップテントを展開くださって、
その年ならではの心がふっとあったかくなる手仕事の時間を創ってくださっています。

Q1
アトリエ倭さんは、 今年の「工房からの風」では、どのような担当してくださいますか?

A1
今年は『風のタネ』というタイトルの、木のカードホルダーを作るワークショップをします。
工房からの風に出展されている作家さんは
自身の仕事の紹介カードを置いている方が多くいらっしゃるので、
お気に入りの作家さんのカードを持ちかえっていただいて飾っていただくためのカードホルダーです。

風で始まる出逢いがやがて芽吹いて花を咲かせ実を結び、そこから工芸が広がっていくように、
そのタネのようなカードを持ちかえっていただくきっかけのようになれたらと考えたワークショップです。

今年の工房からの風のメインビジュアルの木のように、深く根をはり葉を茂らせるような、
そんな木に成長できるタネを、ぜひ持ちかえっていただけたらと思います。

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『風で始まる出逢いがやがて芽吹いて花を咲かせ実を結び、そこから工芸が広がっていくように…』
想いがこもったアトリエ倭さんならではの今年の企画。
『風のタネ』というタイトルも、この場ならではのものですね。
そして、木のカードホルダーは、さまざまな使い方で暮らしを彩ってくれそうですね。

Q2
アトリエ倭さんは、「工房からの風」には、何年に出展されましたか。
その時の印象に残る体験(感想)をひとつ教えてくださいますか?

A2
私たちは2012年に出展させていただきました。
その時に稲垣さんに『佳き出逢いの風を』という言葉をいただき、
その言葉がずっと核のように心にあります。

当時、木のおもちゃだけを作っており、50組の出展者さんにも関係者の方にも一人も知り合いがいなかった私たちですが、出展がきっかけで多くの作家さんと知り合うことが出来、
以降も大切にしたい出逢いの風を幾度となくいただいています。
また、出展がきっかけで作る物の巾がかなり広がり、今では文房具やスツールなども製作しています。
『新しい自分たちに出逢う』という意味でも、佳き出逢いの風をいただいたと思っています。

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佳き出会いの風を

アトリエ倭さんは、この言葉のままに、まっすぐ世界を広やかにされていらっしゃいますね。
自分を十全にして開く。そこから広がる輪がますます自分を育てていくんだって、
私の方こそ、おふたりから学んでいるのです。

風人を担ってくださっているのは、出展者の方々に実りある参加をしてもらいたい、
そのお手伝いをしたいという気持ちなのだといつも感じています。
そのまっさらな気持ちが、結果としておふたりの制作の進化にもつながっているのでしょうか。
風人さんにとって、この機会がそんな風であってほしい、
それを体現してくださっているおふたりなのです。

Q3
木を素材として作られたもので、アトリエ倭さんの心に残るもの、
または、大切にしているものを教えてくださいますか?

A3
私たちは建具屋で修業をして独立したので、古い建具や木造建築に心を惹かれることが多くあります。
福島の祖母の生家が猪苗代湖のほとりにあるのですが、
そこの梁や柱が今では手に入らないような立派な材で出来ていて、
何十年も積み重なった時間で黒く光っていてとても美しく感じます。

また木製の建具も、当時『デザイン』という呼び方は無かったと思いますが、行く度にとても綺麗だなと思います。

ああいった、真直ぐな気持ちで作られたカッコいい仕事に憧れます。
時を重ねるほどに美しく育まれるもの。
「工房からの風」に集う作り手や使い手の多くが、きっと「好き」なものであって、
大切にしたいことのような気がします。
木には特にそれが表れていくように思います。

アトリエ倭さんは今年もコルトン広場、モニュメント周りにワークショップテントで展開くださいます。
ホームページはこちらになります。
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hyakka写真
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岡林厚志さん(hyakka)(風人)

今年初めて「風人」さんをしてくださる木工の岡林厚志さん。
hyakkaという工房名で、注文家具を中心に木の暮らし周りの小物も制作しています。

Q1
岡林さん、 今年の「工房からの風」では、何を担当くださいますか?

A1
木のスツールを作るデモンストレーションのほか、全体のサポートをさせていただきます。
デモンストレーションでは、僕が作ったスツールの座面を、
同じ風人で竹の作家の勢司恵美さんに編んでもらう予定です。

岡林さんの椅子の座り心地のよさについて、最近よく耳にします。
今回は竹の座面!とは。
北欧の雰囲気を持った岡林さんの木工と、和の素材でもある竹。
どんな新しいものが生まれるのでしょうか。

Q2
岡林さんは、 何年に出展されましたか。その時の印象に残る体験(感想)をひとつ教えてくださいますか?

A2
2016年に出展しました。

出展が決まってからの半年間、別の仕事をしながらも常に「工房からの風」のことを考えていて、
精神的なプレッシャーも大きかったと思います。

当日は2日間とも良く晴れていて、お庭には本当に気持ちの良い秋の風が吹き抜けていました。
それとともに、それぞれの作家さんのまさに「工房からの風」も吹き渡っていて、
その空気になんだかワクワクしてきたのも覚えています。

そのおかげか、当日は(それなりに)リラックスしてブースに立てていたと思います。

同じ年の出展者の方とは、今でも繋がりがある方もいて、
刺激し合える仲間のようなものができたことも嬉しいことです。

『作家さんのまさに「工房からの風」も吹き渡っていて、その空気になんだかワクワクして』
そう、あの独特の空気感、思い出しますねー。
今年も、きっと、今年の作家の方々ならではの風がそよぐのでしょう。

Q3
木を素材として作られたもので、心に残るもの、または、大切にしているものを教えてくださいますか?

A3
あまりに有名なもので恥ずかしいのですが、デンマークのデザイナー、
ハンス・J・ウェグナーがデザインした通称「The chair」です。

学生の頃に存在を知り、実物を目の前にしたときは、
その椅子の持つ空気感に涙しそうになりました。

その後マイスター制度のことなど、デンマークのデザインについて知り、
それがきっかけで家具を実際に「作る」道へと進むことになりました。

初期感動って、大切ですよね。
その感動が日々の制作の底辺にあることは、とても幸せなことですね。
岡林さんの弛まず制作の中で、今度は誰かを感動させる椅子が生まれるかもしれませんね。

hyakka写真

岡林さんは、当日は、おりひめ神社奥「一草一木・工房テント」を中心にいてくださいます。
詳しくは、デモンストレーション、ワークショップをまとめた記事でご紹介いたしますね。

岡林厚志さんのホームページはこちらになります。
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