director's voice

岡野達也さんより

12月25日にプレゼントのように封筒が届いたのが10か月前。
2回目の展示になるので前回の反省から入りました。

前回の出展では、自分が今後どういう方向で進めていくか展示出来ていなかったこと。
期待するのではなく、期待されるような展示を心がけて臨まなかったこと。
このことを心に留めて準備していこうと決めました。

期待されるような展示って?
改めて考えると、ん?ん?でしたが、僕なりの仮説・解釈ですが、
またこの人の展示会があるのなら、足を運びたいと思ってもらうこと、
そう思い続けて貰えるように積み重ねていくことかな?と解釈しました。

そこを踏まえて、今回の展示は定番品を中心に、
限定品や普段はやらないことをして、自分なりの遊び心を入れて準備をしてきました。
結果は次の展示か、またその次の展示か、
いつになるかわかりませんが、この積み重ねだと思っています。
稲垣さんや風人さんが、結果はすぐに出るわけではなく、
数か月後、一年後、二年後にでることもあると言っていたことがストンと腹に落ちました。

今回出展をして、こういう自分なりの考えが出ただけでも出展して良かったと思っています。
違うのであれば修正すれば良いし、信頼できる相談者もたくさんいるし、
工房からの風に関わる事が出来て本当に良かったと思っています。

初日に天気が良くなかったので、サポート側の大変さは分かっているつもりです。
みなさんが親身になって良くしてくださったので、僕たちは安心して出展に集中出来ました。
感謝しています。
ありがとうございました。

岡野 達也

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岡野さんの言葉はとても滋味深く。
どこかから引っ張ってきた言葉ではなくて、
自ら絞り出した実感がずしりとこめられた言葉。
だから、何度も読み返してしまいます。
平易な言葉の中には、本物しかありません。
その意味や想いをしっかり感じ取ろうと思って。

初めて出展された後の言葉。
「期待するのではなく、期待されるような展示」
の意味。

そして、今回の
「この人の展示会があるのなら、足を運びたいと思ってもらうこと、そう思い続けて貰えるように積み重ねていくこと」
「結果は次の展示か、またその次の展示か、いつになるかわかりませんが、この積み重ね」
という考え。

不言実行、終わったあとで深く考え、問われれば応えてくれるひと。
岡野さんの作品が、じっくり進化していく理由がわかるようなメッセージでした。

優しくって力持ち!の岡野さん。
風人さんたちが、また戻ってきてくれるよねーと、
熱烈ラブコールが届いていること公開でお伝えいたします!

岡野達也さんの出展前のメッセージはこちらです。
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