director's voice

maumvillage(革)

Q1
四国は高知県から出展くださるmaumvillageさん。
(遥々、ありがとうございます!)
「工房からの風」に、どのような作品を出品されますか?

A1
イタリア・トスカーナ地方原産の牛革を使用し、 その中でも地肌を隠してしまうような余計な加工をせず、元々は生き物であった証や息吹、恩恵を深く感じれる素材から、鞄や財布を中心に暮らしの道具に徹した作品を出品します。

強度や美しさなどのバランスを考え、手縫いとミシンを使い分けながら縫製していますが、時には1mmにも満たない隙間を針で狙い、手縫いでしか表現できない立体構造や曲線を意識するなど、実用性と創造性のバランスを大切にしています。

独自の価値観で作られた革ものたちは、使い手それぞれの癖を学び徐々に使いやすくなるようデザインしています。
工房からの風で直接お話することで、少しでも作り手の理念や技術を感じていただき、より豊かな暮らしを送るための道具として作品を手にしてもらえると嬉しいです。

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Q2
maumvillageさんの工房の中で、特に大切にしている場所、あるいは部分、印象的な場所、空間、または、道具の写真を1カット撮ってください。
そして、その説明をお願いします。

A2
特に大切にしている場所は1日の大半を過ごしている工房のこの位置です。
眠い目を擦りながら朝ごはんを食べ、顔を洗って歯磨きをし、それでも目が覚めない。。
そんな朝が弱い自分でも工房に向かいここに座ると、その日の製作スケジュールが頭の中を駆け巡りシャキッと目覚め、仕事モードに切り替わります。
椅子には何かスイッチが付いてるんじゃないかと思うほどです。
不思議です。

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Q3
maumvillageさんが自作以外で、大切にされている、あるいは、愛用されている工藝品をひとつ教えてください。

A3
工藝品は色々と愛用しているのですが、その中でも陶器は暮らしに深く関わっていると感じます。
仕事終わりのお酒はその日一番の癒しを与えてくれます。
ビールグラスやゴブレットなどとも迷いましたが、これから日本酒が美味しい季節なので、龍門司焼のぐい呑みを選びました。
この白蛇蝎「しろだ(じゃ)かつ」という釉薬はエネルギーに満ちていて、お気に入りの一品です。

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maumvillage(マウンヴィレッジ)さん。
HPからもシックな作品世界を素敵に感じて、実際に作品を拝見するのがとても楽しみです。
maumvillageさんの出展場所は、コルトン広場、鎮守の杜のゲートに近い方。
両隣は、木工のクドウテツトさんとフェルトの今野恵さんです。

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