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玉元利幸さん(木工)

今年の出展作家は49組。
(ほかに、ワークショップ等風人さんたちが18名いらっしゃいます)
いただいたメッセージのご紹介も最後のお一人となりました。
玉元利幸さん。
沖縄からの出展。
2013年から5年ぶり、はるばる市川までやってきてくださいます。

Q1
玉元さんは「工房からの風」にどのような作品を出品くださいますか?

A1
僕は沖縄本島の北部、やんばると呼ばれる緑豊かな地域で暮らし、
そこで育った木材を使い主に木の器を作っています。
今回の「工房からの風」には僕の作品で
よくお問い合わせをいただくようになった
「お弁当箱」をメインに作品の展示を行いますので、
この機会にお手にとってご覧いただきたいです。

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玉元さんのお弁当箱は、とても人気の高い作品。
「工房からの風」にむけて、玉元さんはそのお弁当箱をたっぷり制作くださいました。
こんなに一度に見て選べるのは、なかなかないことかと思います。

身の回りの材を使うことが、玉元さんにとっては自然なこと。
というか、自然なことでありたいという想いがそこにはあるのだと思います。

4年前の初夏、はじめて玉元さんの工房をやんばるに訪ねました。
関東とは違った植生の中、緑も、湿度も、光も濃い沖縄の地。
大地から生える樹々と、木材となって工房にある制作途中の木、
そして完成された器やお弁当箱が環のようにつながっていることが、
玉元さん一家の笑顔ともつながって、深い安らぎを感じたのでした。

Q2
工房でよく聴く音楽、
または、ものづくりを進める中で大切にしている本、
あるいは、心の中で大切にしている映画、
いずれかを教えてくださいますか?

A2
工房にはiphonをつないだスピーカーから常に音楽が流れています。
その時々によって様々なジャンルの音楽を聞いています。

木屑まみれになって木工機械を扱っているときは
気分を盛り上げるためにアップテンポの
ロックにソウルにヒップホップを流し、
心を落ち着かせての仕上げ削りや漆塗りなどの場合は
スローテンポのロックやソウル、
ジャズにフォークなどの音楽を選択しています。

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工程によって音楽のジャンルが変わる。
ひとつの器の中にも、弾んでいたり、静かだったり、
さまざまな調べの時間が重なっているのですね。

Q3
草や木で作られたもの(工芸品に限らず)で、
大切にしているものや、思い出に残るものをひとつ教えてください。

A3
僕が初めて木で作ったものはなんだろうと考えた時に
思い出されたのが中学生の時に
工事現場でいらなくなった木材をもらってきて作った犬小屋です。
あの頃はたいした道具もないのにそれなりに出来ていたなと覚えています。

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すでに日曜大工的なことを中学生から手掛けていた玉元さん。
器やお弁当箱だけではなく、ご自身の家も手掛けたりされていましたね。

今、お仕事も充実されて制作に忙しい日々を送る玉元さん。
沖縄、しかも空港からもはるか遠いやんばるから、市川の「工房からの風」に出展くださることは、
年単位でのスケジュール調整を基に、大変なことだったと思います。
それでも、「工房からの風」は、玉元さんの再びの出展を心待ちにしていました。

玉元さんを、玉元さんのご家族をずっと応援しているたくさんの作家の方がいらっしゃるので、
少し立ち入ったことを書くことをお許しください。

初出展のとき、それを心から喜んで玉元さんを応援していた夫人の佳世さんは、
私がやんばるでお会いした直後に病が発覚し、数か月の後、天に召されました。
玉元さんの木の仕事が誰よりも大好きで、最大の応援者だった佳世さん。
夏の青空のような満面の笑顔は、お嬢さんのHちゃんが瓜二つのように引き継いでいます。

あまりにも突然のことに、玉元さんの胸中はいかばかりのことだったでしょう。
そのことを知って、作家や私たちは、ただ応援することしかできませんでした。
それでも応援したいと願った人たちは、何かと心を寄せて、やりとりを重ねてきたのでした。

玉元さんの木の器が大好きだった佳世さんは、玉元さんがますます佳き作り手となって、
人に喜ばれる器、そしてお弁当箱を作る人でいることを、誰よりも喜んでいると思います。
そして、あんなに出展を喜んでくださった「工房からの風」に、再び出展することも。

8月末の全体ミーティングの時、5年ぶりにこの庭にやってきてくださった玉元さん。
お互い、佳世さんのことは言葉に出さなかったけれど、
なんだか自然に、空気のように佳世さんの存在を感じていました。

庭って不思議ですね。
彼岸此岸の境を飛び越えて、そのふかぶかとした奥行きに、
さまざまな生きた者の息吹きを感じさせてくれるような気がして。

湿っぽくならず、淡々と書こうと思いましたが、かなっていなかったとしたら私の力不足です。
たくさんの想いの果てに、今を精一杯に生きる玉元さんが、
そのお仕事である木の器を作ることで、この場に帰ってきてくださったこと。
そのたくましさ、清々しさがほんとうにうれしいのです。

今回、玉元さんの出展場所は、おりひめ神社脇奥。
ホームページはこちらになります。
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Yukiko Kawahara, Shooting mit Model im Studio, Studiolicht
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yuki kawahara(フェルト)

スイス在住のyuki kawaharaさん。
工房からの風には2014年以来、二度目の出展をいただきます。

Q1
yuki kawaharaさんは、
「工房からの風」にどのような作品を出品くださいますか?

A1
帽子、マフラー、ストール、手袋。
羊毛を使いフェルトで形ににすることの
意味を考えてたどり着いた定番のアイテムです。

毛と布が絡み合って生まれる布の表面や色は
一点ずつ違うので、それぞれの表情を発見していただければ嬉しいです。

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ドイツ語圏のスイスに長く暮らすyuki kawaharaさん。
フラワーアレンジメントのお仕事から
フェルトでの作品作りに制作が広がって、
地元スイスでの発表を続けてこられました。

日本ならではの繊細な手仕事とヨーロッパの感覚が
yuki kawaharaさんの中で融けあって、
独特の布フェルトの世界を生み出します。

Q2
工房でよく聴く音楽、
または、ものづくりを進める中で大切にしている本、
あるいは、心の中で大切にしている映画、
いずれかを教えてくださいますか?

A2
音楽は時々流します。
元気の無いとき、やる気満々の時、
集中するときなどとその時の気分によって
ロックからオペラまで様々です。

心のサプリメントのような役割でしょうか。

また旅にでるとそこの土地の音楽を探し、
名前も知らなかったアーチストが多いですが、
戻ってからその風景や香りを思い出に浸りなが作業することも。
昨年はアイスランドがテーマでした。

縮絨(シュクジュウ)はひたすら
羊毛をフエルトになるように縮める作業です。

その時は読書時間の不足を埋める為に、
そして語学学習の為という理由から
オーディオブックを聴くことが多いです。
ミヒャエルエンデの「モモ」は何歳になっても考えさせられる作品で、
何度も読んだり聴いたりしています。

Yukiko Kawahara, Shooting mit Model im Studio, Studiolicht

なるほどー。
本を聴く、ということもあるのでした。
「モモ」は原文がドイツ語だと思うので、
それは一層よく伝わるのでしょうね。

Q3
草や木で作られたもの(工芸品に限らず)で、
大切にしているものや、思い出に残るものをひとつ教えてください。

A3
木工は触って使ったり、
日に当たったりすることによって深みが増す生きている素材の一つですよね。

アトリエにある高さを調節できる機能付きの古い作業イス。
ヴィンテージショップで見つけました。
長く腰掛けるには硬いのですが、
展示会などではブースの中でいい感じの空気を醸し出してくれています。

最近、うちには帰国の際に出会った木工作家さんたちの作品が増えています。
今は見るだけで嬉しくなるのですが、
これからは大切に「自分のモノ」になるように使いこなしたいと思っています。

Yukiko Kawahara, Shooting mit Model im Studio, Studiolicht

今年の工房からの風には、
特に木工作家のすばらしい作品が集まっています。
スイスでの暮らしの中で、
ぜひいい味がでるように使いこんでいただけたらと思います。

yuki kawaharaさんの出展場所は、おりひめ神社の脇。
ホームページはこちらになります。
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CHIGUMA-3
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CHIGUMA(木工)

今回の木工作家の中で唯一の女性、山口陽子さん。
CHIGUMA(チグマ)という工房名で作品を発表しています。

Q1
CHIGUMAさんは、「工房からの風」にどのような作品を出品くださいますか?

A1
無垢の木を使った手彫りのお皿、ボウルを中心に、
スプーンやカットボード、漆ぬりのプレートなどを出品します。

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器はひとつひとつ、
心地よい厚み、心地よい重みを探りながら彫りだしていきます。
手で持ちあげたときの感触を大事にしています。
自然の美しさを感じられるような、包容力の豊かなものとなるように。
ぜひ末長くお使いいただけたらと思います。

CHIGUMA-1

CHIGUMAさんの器の魅力は、心地よいヴォリューム感。
やや厚めの形でありながら、洗練されたフォルムなのです。
薄くて洗練、というのは比較的ありますが、
厚くて洗練というところが印象的で、
普段使いはもちろんですが、リビングのインテリア的な木の器としてもおすすめなのです。

Q2
工房でよく聴く音楽、
または、ものづくりを進める中で大切にしている本、
あるいは、心の中で大切にしている映画、
いずれかを教えてくださいますか?

A2
むかし旅人になりたかったので、、
工房ではいつもどこかのワールドミュージックを。

最近は Caetano Veloso をよく聴きながら
気持ちだけブラジル旅行してます♪

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作られる木の器ととっても似合った音楽ですね。

Q3
草や木で作られたもの(工芸品に限らず)で、
大切にしているものや、思い出に残るものをひとつ教えてください。

A3
まっさきに思い浮かんだのは、
軽井沢にあるアントニン・レーモンド設計の聖パウロカトリック教会です。
木工をはじめる前、教会建築に魅せられ建築を学んでいて、
何度も足を運びました。

とんがった三角屋根、それが豪快に木の丸太を組んで作られていて、
野性的というか木の持つ力強さを感じました。
それでいて差しこむ陽のひかりを優しくうけとめて、
空間全体がとてもやわらかく、心地よい。

そのときは自分が木に携わる仕事をするとは思っていませんでしたが、
木という素材を体感し、その魅力を知るきっかけとなりました。

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山口さんの興味関心のあること、学んできたこと。
そのひとつひとつの種子のようなものが、
じんわり木の器となって現れているのでしょうか。
山口さんという作り手のならではの美意識、
作りたいものがきっと明確にあるのだと感じています。
今はまだその一部が完成したところなのかもしれませんが、
あせらず、ひとつひとつの姿を完成させて、
新鮮な木の器、作品づくりを進めてほしいと願っています。

CHIGUMAさんの出展場所は、ニッケ鎮守の杜、
galleryらふとの前方、砂利道をはさんだあたりです。

インスタグラムはこちらになります。
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吉野千晴さん(陶芸)

大分県で作陶をする吉野千晴さんからのメッセージをご紹介いたします。

Q1
吉野さんは、「工房からの風」にどのような作品を出品くださいますか?

A1
染付や上絵の日常使いのうつわを出品します。
日本昔話みたいなあたたかくてひょうきんな楽しい絵付けを目指しています。

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ほっこりひょうきんな愛らしい絵付け。
日本昔話みたい、とはまさにですね。

Q2
工房でよく聴く音楽、
または、ものづくりを進める中で大切にしている本、
あるいは、心の中で大切にしている映画、
いずれかを教えてくださいますか?

A2
ブルーノ・ムナーリの「木をかこう」です。
絵はいつも自由であることを教えてくれました。

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この本、大人こそ読むといいですよね。

Q3
草や木で作られたもの(工芸品に限らず)で、
大切にしているものや、思い出に残るものをひとつ教えてください。

A3
山です。

草や木が自由に育ち、動物たちが過ごしている。
その自然なことに、私は生かされているんだなぁと思います。
草や木をスケッチする度に、土から生えてきた根っこや、
枝から生える青々しい緑に生命力を感じます。
それを、ずっともっと大事にしていきたいです。

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吉野さんの工房をお訪ねしたことはないのですが、
きっと自然豊かなところなのではないでしょうか。
茶目っ気のある絵の根っこには、自然への想いがあふれているのですね。

吉野千晴さんの出展場所は、コルトン広場、スペイン階段前。
インスタグラムはこちらになります。
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Humming Works(木工)

四国、香川県で制作をするHumming Worksさんからのメッセージをご紹介します。

Q1
Humming Worksさんは、「工房からの風」にどのような作品を出品くださいますか?

A1
今回のテーマは箱です。
屋号であるHumming Works(ハミングワークス) の思い
「使い手から思わず鼻歌の出るようなものづくりを」
にそった様々な用途の箱をお持ちします。
手紙を想う箱、アクセサリーを飾る箱 etc.

収納という箱のもつ機能に、僕の思うところの美しさと、
飾るという機能を足す事で、使う人の毎日がちょっと気分の良いものになる箱。

「あ、私、また手紙書いてるわ。すっかり筆まめ」
「アクセサリーなくさなくなったよね、いっつも使うときに探してたのに」
ふっふん♪と言う様な。
なかなかニッチな箱もありますが、皆さんの琴線に触れる箱が見つかるとうれしいです。

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また、今年度のメインヴィジュアル「木(草)」にちなんで、
季節のリースやドライフラワー、モビールやエアープランツなどを飾る
「Hunging tree」を制作してみました。

家族以外では初お披露目です。
お気に入りの何かを飾る事で美しさを増す、+αで変化する木。
影も計算に入れて飾るものを選ぶと、夜は違った表情を見せてくれます。
木肌や木目、それぞれの木の持つ色や性質に会わせて仕上げも変えています。
お気に入りの一本を探してみてください。

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魅力的な木工作家が集う中、
特にテーマを設けて個性ある内容に構成くださった
Humming Worksさん。
木の箱、様々な展開が生まれているようですね。
見る方もイメージが広がっていきそうです。

Q2
工房でよく聴く音楽、
または、ものづくりを進める中で大切にしている本、
あるいは、心の中で大切にしている映画、
いずれかを教えてくださいますか?

A2
朝には朝の、雨の日には雨の雰囲気に合う音楽を選びたいと思っています。
土曜の夜と日曜の朝は何となく特別で、
夜にはNorah Jones、
日曜の朝にはHenning Schmiedtが聞きたくなります。

また、子供が生まれてから不思議と急に心にしみるようになった曲があります。
Louis Armstrongの『What a wonderful world』
この歌の言葉をじっくり噛みしめると、
自分の周りにある色がひときわ眩しくみずみずしく感じられるようになる気がします。
また、いつまでもそう感じていたいなと思ったりします。
I hear babies crying の歌詞の後のくだりでぐっときます。
夜に書く手紙と、夜に聞くアームストロングはくせ者です。

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なんとなく耳さびしくてかけてしまうのではなく、
その日、その時ならではの曲を選んで聴くのはいいですよね。

Q3
草や木で作られたもの(工芸品に限らず)で、
大切にしているものや、思い出に残るものをひとつ教えてください。

A3
小学生の夏休みに青森の祖母の家に遊びに行ったときの事。
剪定した細いりんごの丸太を短く切って、
穴を3カ所あけるという簡単なペン立てを父とつくりました。

慣れないのこぎりを使って、長さを切り、
手まわしのドリルでペン用の穴をあけ、磨いて…。
今考えると、簡単に出来そうなのに、当時は無我夢中でした。

のこぎりは疲れるのに切れないし、
穴は綺麗にあかないのに深くならず、
磨いてもなかなかすべすべにはならない。
なんて、木工ってのは思い通りにいかないんだ!と。

今でも、まさかっ…。こんなことが…。
と、突如現れる割れや、誤算に悩まされる事もしばしばです。
でも、何とも美しい杢目と出会ったり、
想像以上にきれいな経年変化を見せてくれる木に
出会えたりするのもまた、木工の嬉しい誤算なのです。

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思い通りにいかなかったことが、未来の仕事になったとは。
子どもの時に手を通して作る行為は、とっても大切なのだと思います。
「工房からの風」でも、子どもたちに向けて「素材学校」というのを、
ずっと続けていますので、こちらもぜひご覧くださいね。

Humming Worksさんのテントはニッケ鎮守の杜の本部テントすぐ近く。
庭の駅というテントの隣です。

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Atsuko Yamaguchi(染織)

北海道から本州と、出展作家からのメッセージをご紹介してきました。
残るは、四国、九州、沖縄、スイスのあと6名の作家の方々。

それでは、徳島市で染織をされる
Atsuko Yamaguchiさんからのメッセージをご紹介しましょう。

Q1
Atsuko Yamaguchiさんは、
「工房からの風」にどのような作品を出品くださいますか?

A1
根を張り、花を咲かせ、種を実らせるための生命力、
そのものである色を、蓮から分けてもらい染めた糸で
織ったストールなどを出品します。

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蓮って、ほんとうに魅力ある花ですね。
美しい花はたくさんありますが、特別の存在感のある花。
その蓮で染めた糸で織り上げた布。
ぜひ庭に、空に、光に透かしてみてみたいです。

Q2
工房でよく聴く音楽、
または、ものづくりを進める中で大切にしている本、
あるいは、心の中で大切にしている映画、
いずれかを教えてくださいますか?

A2
・・・よく聴く音楽・・・
Fuziko Hemmingさんのピアノなど、クラシックを聴いていることが多いです。

たまに、旅先で出会い持ち帰った音楽も聴いています。
ジャンルは主にジャズ…だと思います。

ですが、この夏は「工房からの風」への出展を控えた緊張感に加え、
ひどく暑く、その熱っぽさの中、通常モードではエネルギーが足りなくて
普段はあまり聴かない男性ボーカルの音楽にも助けられました。

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この夏、ほんとうにほんとうに暑かったですね。
心の中も熱かった!Atsuko Yamaguchiさん。
その織りあげられた布は、清々しい中にも情熱的に織り上げられているのでしょうか。

Q3
草や木で作られたもの(工芸品に限らず)で、
大切にしているものや、思い出に残るものをひとつ教えてください。

A3
・・・思い出に残るもの・・・
祇園囃子の笛です。
絢爛な色彩の宵山の夜、太鼓や鉦の音や人の声と重なり、
高く響いて残る余韻が

鮮やかな景色と共に、記憶に残っています。

竹製の笛は、笛師と言われる職人さんによって作られているそうで、
自然と人の手が作り出した楽器という形に、
息を吹き込んで美しい音色を奏で

目に見えない大きな力に祈り、つつがない日々を願う
昔から変わらない想いを、
今も未来へ繋げていることを鮮明に感じたことも印象的でした。

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祇園囃子とは、阿波踊りのものでしょうか。
風土に根ざした思い出は宝物だと思います。

Atsuko Yamaguchiさんの出展場所は、手仕事の庭のほとり。
トキニワカフェも近くです。

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ヒヅミ峠舎(陶芸)

山口県柳井市日積においてヒヅミ峠舎を開いた
三浦圭司さん、アリサさん夫妻からのメッセージをご紹介しましょう。
(陶芸舎と峠舎をかけたんですね!)

Q1
ヒヅミ峠舎さんは、「工房からの風」にどのような作品を出品くださいますか?

A1
染付と色絵の日常使いの器を出品させていただきます。
お茶碗、丼ぶり、蕎麦猪口、お皿、小鉢などです。

昔から人々に馴染みのある染付の器を
生活が楽しくなるようなかたちで、
少しだけ物語を含んだ図案で作りましたので、
今回特に見ていただきたいです。

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ヒヅミ峠舎さんでしか描けない個性的な絵付けの器。
たっぷり見応えありそうで、わくわくしますね。

Q2
工房でよく聴く音楽、
または、ものづくりを進める中で大切にしている本、
あるいは、心の中で大切にしている映画、
いずれかを教えてくださいますか?

A2
工房でよく聴く音楽は「 鈴木常吉」さんです。
郷愁に駆られるアコーディオンの音色と、
光と影、男と女、父と子、生と死、表と裏・・・
というような二面性のある世界観がとてもあたたかく、
自分たちに考える時間を与えてくれます。

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好きな音楽と作品がとっても合っていますね。
郷愁とあたたかさとユーモアと。

Q3
草や木で作られたもの(工芸品に限らず)で、
大切にしているものや、思い出に残るものをひとつ教えてください。

A3
工房の入り口のドアです。
イギリスの100年程前の丸い形のステンドグラスを見つけ、
それを使って沖縄に住む父が木のドアを作ってくれました。

昼間は素朴でカントリーのような印象ですが、
夜は工房の白熱灯の灯りがステンドグラスを煌びやかにし、
外から見ると昭和の小さな呑み屋のような雰囲気になる。
そんな昼と夜の顔を持つ木のドアが大切な宝ものです。

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アリサさんは沖縄のご出身でしたね。
お父様が手掛けたイギリスのアンティークのドア。
どんな雰囲気なんでしょう。
ぜひ見せていただきたいです。

ヒヅミ峠舎さんの出展場所は、手仕事の庭のほとり。
お隣は同じくご夫婦で出展される和紙の小嶋紘平さん・祐希さん

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加賀雅之さん(木工)

岡山県に工房を構える木工作家加賀雅之さん。
Semi-Acoという工房名でも活動をされています。

Q1
加賀さんは、「工房からの風」にどのような作品を出品くださいますか?
その中で、特に見ていただきたいものがありましたら、加えて教えてください。

A1
木の器、特にお皿類を中心にお持ちする予定です。

僕のものづくりのテーマに
「同じカタチをいくつもつくれる技術と芯を持つ」
というものがあります。

「手仕事」を言い訳にはしたくないという思いから、
自身に課したテーマの一つです。
ですが、今回は新たに「一点もの」にも挑戦してみようと考えています。
小さなチャレンジですが、僕なりに大きな一歩です。

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加賀さんの誠実なものづくり。
小さなチャレンジ!と言われる一点物の作品を見せていただくのも楽しみです。

Q2
工房でよく聴く音楽、
または、ものづくりを進める中で大切にしている本、
あるいは、心の中で大切にしている映画、
いずれかを教えてくださいますか?

A2
工房ではいつもラジオをかけているので好きな本の話しを。

ものづくりに対して直接的に関係しているかは分かりませんが、
辻まことさんの「山からの言葉」という本が好きです。
僕は山屋じゃないけれど、山屋の視点はとてもしっくりと腑に落ちる。
きっと僕も、街には住めない種類の人間のようです。

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山屋の視点、気になります。
加賀さんからも、読んでみたい本を教えていただきました。

Q3
草や木で作られたもの(工芸品に限らず)で、
大切にしているものや、思い出に残るものをひとつ教えてください。

A3
今住んでいる自宅兼工房は、築70年近くになるいわゆる古民家。
初めてこの家を内見した時、作業場にしようと思っていた離れ屋の梁の
釿(ちょうな)の跡が美しくて、その場で購入を決めました。

たまたま近くで畑仕事をしていた老人が元の持ち主で、
聞けば元大工さん。
残念ながら昨年の9月に亡くなってしまったのですが、
釿の跡に感動して購入を決めたと伝えた時の
とても嬉しそうな顔を、今でもはっきりと覚えています。

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このお話しもとても素敵なストーリーですね。
元の持ち主の元大工さんの笑顔が浮かんできます。
こうして、心ある人に使いつながれていくもの。
加賀さんが作るものも、
きっと同じようなことを願って作られているのではないでしょうか。

加賀雅之さんの出展場所は、ニッケ鎮守の杜。
銀座アスターを背中にしたテント群の中にあります。

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Awabi ware(陶芸)

Awabi ware(あわびウェア)
2013年の初出展からそのお仕事を着々と確かなものとしてきた
岡本純一さん。
5年を経て、再び淡路島からやってきてくださいます。

Q1
Awabi ware、岡本純一さんは
「工房からの風」にどのような作品を出品くださいますか?
その中で、特に見ていただきたいものがありましたら、加えて教えてください。

A1
ぜひ手にとっていただきたいものは、職人さんとともに作り上げた新作のパン皿です。
拭き漆仕上げのパン皿は、毎日の食卓で使われることで、その美しさが増していきます。

また、新作としてカップ&ソーサーなど数アイテムを出品します。
併せて、あわびウェアの定番の器も並びます。

カラーバリエーションは、基本色を中心に
パープル、黄色、トルコ青色などをセレクトする予定です。

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Awabi wareでは、岡本さんはメインの作り手のひとりであって、
かつディレクターとしての役割もされています。

岡本さんが感じ、想い描き、考えたことを、形にするために動く。
こうして生み出される作品が、Awabi wareの豊かな作品群となって
この場に帰ってきてくださいました。
2018年のAwabi ware。
まだまだ進化発展していくAwabi wareの今をたっぷり見せていただけそうです。

そうそう、陶器の制作がお仕事の大きなヴォリュームですが、
今回のように漆器の企画もなさって、
Awabi wareとして発表されるようにもなったのでした!

Q2
工房でよく聴く音楽、
または、ものづくりを進める中で大切にしている本、
あるいは、心の中で大切にしている映画、いずれかを教えてくださいますか?

A2
ものづくりをしていく中で常に考えていることは、
「民藝は可能か」ということ。
民藝を僕なりに要約すると、
私たちは自然と手をつなぐような道具づくりができているかどうか。

そんな民藝に真摯に向き合った赤木明登さんの著書「21世紀民藝」や
「美しいもの」シリーズは、
あわびウェアのものづくりに常に影響を与えています。

映画は何と言ってもスパイものが大好きです!トムクルーズ最高!

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岡本さん、この秋に「ミンゲイサイコウ」というサイトを立ち上げられました。
→ click

岡本さんが考える民藝とは、どういうことでしょう。
それは私がここで安易に言葉にしてしまうことではなくて、
民藝という言葉を巡って、ものづくりにまつわること、
もっと言えば、生きることについてといったさまざまなことを
共に考えあうことを、岡本さんは望んでいるような気がします。

民藝といえば、今回、14日の日曜日にはトークイベントを行います。
「民藝のインティマシー―」の著者でもあり、
NHK Eテレ『趣味どきっ!』「私の好きな民藝」
(4/3-5/29、全9回)に出演されていた
鞍田崇さん(明治大学准教授・哲学者)と稲垣で
「工藝を巡る耕し」について、お話ししたいと思います。
「工房からの風」はずっと小冊子や作家の言葉とともにありました。
言葉、文章とともにあるクラフトフェアならではのお話を、
鞍田さんと交わすことそのものが
「工藝を巡る耕し」になればよいと思っています。
岡本さんもひょっこりいらっしゃるかな?どうかな??

トークイベント
14日(日)12時からコルトン広場内テント
予約制ではなく、15分前(11:45)からお席に順番にご案内いたします。
※席に限りはありますが、お立ち見も可能です。
※天候により、急な場所の移動がある場合もございます。

Q3
草や木で作られたもの(工芸品に限らず)で、
大切にしているものや、思い出に残るものをひとつ教えてください。

A3
アトリエに木製のアームチェアがあります。
背もたれと座面がイグサで編まれていて、
どこか懐かしく愛着が持てます。
実は、それは大学で木工を学んでいた妻が二十歳の頃に作った作品です。
その椅子が、民藝という言葉に出会うきっかけとなりました。
それ以降、僕は、民藝館や道具屋を巡り民藝の美しさに魅了されていくのでした。
淡路島のアトリエにその椅子はあります。
よかったらいつかお立ち寄りください。

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純一さんにはよき伴侶、寛子さんがいらっしゃいます。
Awabi wareの活動も寛子さんの力があってこそですね。
(と、純一さんがおっしゃいます)
今のAwabi wareを導いたといってもいいような木の椅子。
淡路島のAwabi wareを訪ねた時、私も見せていただきました。
皆様も淡路島に行かれた折には、ぜひ見せていただいてはいかがでしょうか。

Awabi ware、岡本純一さんのブースはニッケ鎮守の杜、
中央のレンガ道に沿った緑の下草のスペースです。

ミンゲイサイコウのサイトはこちらになります。
→ click

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吉澤佑種子(アダンの帽子)

皆さん、アダン、って知っていますか?
亜熱帯、熱帯に生育するタコノキ科の常緑小高木。
私は、奄美大島で描かれた田中一村の絵でかろうじて知っていました。
関東に暮らしていると身近には触れることのないアダン。
それを素材として作品作りをする
吉澤佑種子(ゆうこ)さんからのメッセージをご紹介しましょう。

Q1
吉澤さんは、「工房からの風」にどのような作品を出品くださいますか?

A1
沖縄のアダンという植物を使って編んだ帽子を出品させていただきます。

アダンの葉のみで編みあげたアダン帽子は涼やかでとても軽く
シンプルな美しさが魅力です。

季節は秋となりますが、
ぜひお手にとっていろいろとかぶっていただき
ひと夏の帽子ではなく
これから長く永く共に暮らしを彩っていける
そんな ひとつ との出会いを楽しんでいただけましたらとても幸せです。

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沖縄にしばらく移り住んでいらした吉澤さん。
その時に出会ったアダンの帽子。
戦前には一大産業として栄え、
今はすっかり衰退してしまっているその帽子と縁あって出会いを得られました。
現在は丹波市に住みながらも、沖縄の方とのつながりのもと
制作を続けていらっしゃいます。

Q2
工房でよく聴く音楽、
または、ものづくりを進める中で大切にしている本、
あるいは、心の中で大切にしている映画、いずれかを教えてくださいますか?

A2
時計がわりにラジオをかけることもありますが
普段一番よく聴いているのは、
外から聞こえてくる様々な鳥や蛙、
いろいろな虫たちの奏でる音楽です。

その中でも特に愛すべきは
愛猫のイビキや寝息が奏でる妙なる調べ。
重低音で響くのどを鳴らす幸せなリズム。

ついつい熱中してしまいがちな私は
彼女のおかげで、手を休め、一息つくようなことが多々あります。
BGMから休憩時間の確保までマネージメントしてくれる
できる相棒に恵まれ、日々、制作を満喫しています。

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共通する作家の方も多いですね。
自然が奏でる調べ(猫も自然の一部ですものね)を慈しむ想い。
今度、音楽や本、映画の話もぜひ伺ってみたいです。

Q3
草や木で作られたもの(工芸品に限らず)で、
大切にしているものや、思い出に残るものをひとつ教えてください。

A3
カゴやザル、イスや机などなど
暮らしの中でお世話になっているものは数多くありますが、
ひとつ となるとやはり

『初めて編んだアダン帽子』です。

沖縄の伊江島で大城ナツさんに初めてお会いした時につくったもので
何が何やらわからぬままになんとかかんとか形になったものの
とても不恰好な上、頭も入らずかぶることが出来ませんでした。。。
そのおかげ?でもう一つ、もう一つと編み続け
すっかりアダン帽子に魅入られてしまいました。

かぶれない不恰好な帽子ではありますが、
私にとっては、とても大切な宝物です。

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人との出会い、ものとの出会いはほんとうに不思議で面白いですね。
アダンで帽子を編むことが、ひとりの女性の生きていく骨格となっていく。
そのような素晴らしい出会いの実りのような帽子を通して、
私たちもさまざまな想いを得ることができるのではないでしょうか。

吉澤佑種子さんの出展場所は、おりひめ神社の奥。
インスタグラムはこちらになります。
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