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月別アーカイブ: 11月 2017
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森友見子さんより
再生紙での造形を続ける森友見子さん。
「工房からの風」では、未来の作り手たち、
こどもたちに向けての「素材の学校」をずっと続けてくださっています。
Q1
森さんの図録掲載作品のタイトルと作品についてお教えくださいますか。
A1
器(だ円大、舟形器大中小、円ボウル、トレー長方形)
モビール(ブレーメンの音楽隊)
レリーフ(キャンドル)
白い物をメインにお届けします。
気持ちを吸収してくれるようなやわらかな紙の質感は心を健やかにさせてくれます。
気持ちを吸収してくれるようなやわらかな・・・
森さんの作品の素材感をまさにいい得た素晴らしい表現ですね!
Q2
図録冊子がお手元に届いたときの感想をお聞かせください。
A2
落ち着いて読みたい!と、なかなかページをめくれずにいました。
どのページも見開きの組み合わせが自然で美しいと思いました。
Q3
12月2日いちにちだけコルトンホールに現れる「作り手の本棚」。
森さんは、どのような本をお貸しくださいますか。
A3
「海からの贈物」リンドバーグ夫人、
「センスオブワンダー」レイチェルカーソン、
どちらも女性として、子供を持つ親として生きていくことと
作品を作ることのバランスを取るために必要な本です。
この二冊は、「工房からの風」女性作家のベストセラーともいえるものですね。
ものづくり、いきていくこと、のベースに流れる潮を、
しずかに、けれど力強く導くような書物なのかもしれません。
森友見子さんのホームページはこちらです。
→ click
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萩原朋子さんより
陶芸で動物をモチーフとした印象的な造形作品を制作する
萩原朋子さんからのメッセージをご紹介します。
Q1
図録掲載作品のタイトルと作品についてお教えくださいますか。
他に出品下さる作品もお知らせください。
A1
掲載作品のタイトルは「なごり」です。
動物の佇む風景を作っています。
言葉にうまくできない想いや、大切に持ち続けたい思い出などを、
動物とその周りの余白で表現できたら。と思っています。
Q2
図録冊子がお手元に届いたときの感想をお聞かせください。
A2
「工房からの風」との出会いは、まだ大学生の時でしたので、
今回このような記念の冊子が届き、当時を思い出すとともに、
今も作り続けていられることをあらためて幸せに思いました。
そうでした、そうでした。
1998年、現在の「工房からの風」の前身のホール展で、
朋子さんと初めて出会いました。
ハイソックス姿の女子大生でしたね。
今はすっかりご自身の創作世界を確立されて、
陶芸作家として立たれていらっしゃること。
すばらしく思います。
Q3
12月2日いちにちだけコルトンホールに現れる「作り手の本棚」。
朋子さんは、どのような本をお貸しくださいますか。
A3
ひぐれのお客
安房直子著
安房直子さんの作品は幼少の頃より好きです。
安房さんの作品には物を作る人がよく登場します。
今思えば、安房さんの本を通して自然と何かを手で作る人に憧れていたのかもしれません。
ひぐれのお客では、裏地を買いに来た猫が、
薪ストーブの赤色を選ぶのですが、
猫の話を聞いていると、何種類もの赤色が次々に目の前に浮かんでくるのです。
言葉が、形を持つ。
というのがよい言い方ではないかもしれませんが、
そんな見える言葉で溢れた作品です。
あの時に出会えて本当に良かったと、思っています。
12月2日、朋子さんは午後から在廊下さる予定です。
萩原朋子さんのホームページはこちらになります。
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松塚裕子さんより
陶芸作家、松塚裕子さんからのメッセージをご紹介します。
Q1
図録掲載作品のタイトルと作品についてお教えください。
A1
作品タイトルは、レリーフコンポート、ピッチャーです。
日々の暮らしの中で使うたび健やかで楽しい気持ちになれるもの、
それでいて佇まいが美しくそばに長く置いておきたいと思うもの。
作るうえでいつも心にある想いです。
このふたつは、これからも自分が目指したい器の姿が詰まっているものなのかもしれません。
コンポートは、白以外にも青、茶と3色展開で出展いたします。
Q2
図録冊子がお手元に届いたときの感想をお聞かせください。
A2
作り手の心を丁寧に掬い取ってくれるような一冊だなと思いました。
読んでいてとても力をいただきました。
きっと時代が変わって何十年経ったあとでも、
ものづくりに携わる人はこの本を何度も開くんじゃないかなあ、そんな風に思います。
そして自分もそう感じたように、
時を経ても変わらないものを確信したり、励まされたりするのかもしれません。
そんな一冊に関わらせていただいたことに感謝しています。
Q3
12月2日いちにちだけコルトンホールに現れる「作り手の本棚」。
松塚さんは、どのような本をお貸しくださいますか。
A3
巴里の空の下オムレツのにおいは流れる 石井好子
言葉の食卓 武田百合子
ひとりの時も、誰かと一緒の時でも、日々の食卓は美味しく楽しくありたい。
食事の思い出は記憶の中の灯りのようなものだから。
生活の中でも、制作の中でも大事にしているこの気持ちを、
読むたびに思い出させてくれる大好きな2冊です。
松塚裕子さんは、ほやほやの新米お母さん。
この日は、出産後の初めての陶芸にちなんだ遠出となるのではないでしょうか。
松塚さんの生活の中、制作の時間の中で重ねられる美しく楽しい時間は、
新たな章に入っていかれますね。
その章の道々で実ったかのような作品が、
私たちの美しく楽しい時間に灯っていくことでしょう。
松塚裕子さんのホームページはこちらです。
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kegoyaさんより
山形県小国町で籠編みを続けるkegoya、
熊谷茜さん。
今展にも、山形から在廊くださいます。
メッセージをご紹介しますね。
Q1
図録掲載作品のタイトルと作品についてのコメントをお寄せください。
ほかに、出品くださる作品がありましたらお教えください。
A1
掲載作品「bulb basket」
ふだんから、花弁や果物や樹形など自然物の形に惹かれます。
目を留めて、ああ、水や光を吸いやすくこの形なんだなとか、
寒い時期にきゅっと固くなったところだなとか、
形と自然環境の関係が影響し合っていることに、
ここ山形に住んでいると他人事ではなく感じるのかもしれません。
にんにくを刻むとき、球根を植えるとき、
球根の形は実りを感じる美しいものでした。
いつかかごにしてみたいなと思っていましたが、
なかなかできずに何年か経ち、
でも工房からの風では作るエネルギーをもらって
タイミングとして実現したように思います。
そして、風50+のお話を頂いたときに、
「作り手の幸福な時間」というタイトルを聞いて、
このbulb basketを作ったときのことがすぐに浮かびました。
ぼんやりとした幸福感を文字にしてはじめて気づいたので、
この風50+の作成されるタイミングで
生まれるべくして生まれた幸せなかごだったんだなと思います。
「くるみ レンガ模様かご」
くるみの裏皮で、厚手のものを集めて編みます。
普通、樹皮を使ったかごは薄く削って編みますが、
縦芯に隙間をもたせることで、
巻く皮(横方向の皮)も厚いまま入れて編むことができます。
素朴で力強い樹皮を活かした、男性にも持ちやすいかごです。
「山型かご」
下記にある「世界かご文化図鑑」に載っていた
生きた鶏を入れて運ぶためのかごの形をヒントに編みました。
取っ手が小さく、原始的でありながら洗練された形です。
写真は工房からの風の会場に昔作ったかごを
お客様が連れて来てくれたときのものです。
作ったときよりしっとりとしていました。
Q2
図録冊子がお手元に届いたときの感想をお聞かせください。
A2
作品はとても純粋な形で、
その人の見ている方向や美しく存在する素材を表してくれて、
他の作家さんも含め、頭で考えたり心で感じたものを
自分の扱う素材と手が一番素直に表現できるものなんだと思いました。
今回の冊子は作品写真と文章の構成ですが
素材感がすっと伝わる写真で、
きっと素材と格闘しながらも、
埋もれそうできらりと光る素材の世界と自分を表現しようとしてきた、
素材の方からも身を委ねられている人たちの図録のようにも見えました。
Q3
12月2日いちにちだけコルトンホールに現れる「作り手の本棚」。
kegoyaさんは、どのような本をお貸しくださいますか。
A3
『世界のかご文化図鑑 自然を編む民族の知恵と技術
ブライアン・センテンス/著 福井正子/訳』
この本は文化人類学的な分野なのか、目次からかごの世界にあっという間に惹きこまれました。
素材や技法についての章も豊かな内容ですが、
4章の『揺りかごから墓場まで』は、
いかに人生のあらゆる場面にかごが登場するかに気づき、
人間の知恵と技術に気づかされます。
そして、かごが身近で循環する素材でできた、
つい何代か前の時代を想像してしまいます。
『バスケタリーの定式 かごのかたち自由自在
関島寿子/著』
かごづくりをはじめて間もないころ、
バスケタリー(かご細工、かごづくり)の意味も分からず、
かごの本には珍しい哲学的な内容で出会った本です。
かごを作る前は環境教育という分野にいて、
自然学校のスタッフをしたり、森林や地域政策のことを専攻した学生だったので、
過去の自分と現在、未来の自分をソフトにつないでくれた本です。
『アーチストかどうかは、作る物の形や用途とは全く関係ない。
物を作ったり詩や音楽を作っているかどうかも関係ない。
仕事の種類ではないとわたしは思っている。
(~略~)自分というまとまりを意識して、
首尾一貫した態度をとろうと努力すること、
そしてそのことに価値を置くこと、
こういう積りで暮らしているかどうかに関係があるのではないかしら』
どんな道を通ってもいい。『自分というまとまり』について考えて、
活かして、世界と向き合えば、かごを作る仕事に自分で価値を見い出せる、
と思えた本です。
遠方からの在廊、そして、たくさんのメッセージをありがとうございます!!
12月2日にも、いろいろなお話しが伺えそうですね。
楽しみです。
kegoyaさんのホームページはこちらになります。
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Ohamaさんより
上質な革でバッグや小物を制作するOhama、
大濱由惠さんからのメッセージをお届します。
Q1
図録掲載作品のタイトルと作品についてのコメントをお寄せください。
ほかに、出品くださる作品がありましたらお教えください。
A1
「マロンポシェット」です。
革の色を変えると表情がさまざまになります。
ほかには 「クラッシック」も。
工房からの風へ初めて応募させて頂いた頃に
制作したかたちです。
きちんとバッグを作りたい。
その気持ちはずっと変わりありませんが
つくるものは少しずつ変化してきました。
より持ち易く、より軽く
風50+の展示会のお話を頂いた際
このバッグをまた制作したいと思いました。
使用した表面を擦った加工の革は
裁断前はワイルドな印象でしたが
仕立てると上品で、このデザインに
ぴったりでした。是非お手に取って
ご覧いただければ嬉しいです。
そして、オイルレザーの長財布
お財布ポシェット(長財布にストラップがついたもの)
を展示販売させて頂きます。
今展を機にあらためて制作くださった「クラッシック」。
大濱さんの心映えがかたちになった逸品ですね、きっと。
拝見できるのがとても楽しみです。
そして、愛用者がたくさん増えた大濱さんの革財布。
カラーも豊かにお選びいただける機会ですね。
Q2
図録冊子がお手元に届いたときの感想をお聞かせくださいますか。
A2
手にして先ず、表紙の美しさに
わぁっと高揚した気持ちなり
ページをめくるのはドキドキと
皆様の素敵な作品の写真と楽しく
そして時にはうるっとする文章を
時間をかけて読ませて頂きました。
このような素晴らしい一冊の
1ページに加えて頂けたこと
改めて幸せに思いました。
Q3
12月2日いちにちだけコルトンホールに現れる「作り手の本棚」。
大濱さんは、どのような本をお貸しくださいますか。
A3
「革の袋物」
石田玲 菊池修 三彦坂和子 彦坂千鶴子 共著
革でのもの作りを始めた頃に
古本市で、偶然出会いました。
「手工芸入門書」とありますが
難しい。。と唸った記憶があります。
とても深い内容で勉強になった本です。
もう一冊は
よりぬき「ただいま食事中。」
雑紙の連載ページで、様々な職業の人の
食事の写真記録を纏めた本です。
写真の下のコメントも楽しくて
疲れた時の息抜きにパラパラめくって
読んでいます。
まじめな一冊。
息抜きの一冊。
どちらも大濱さんらしいセレクト!
Ohamaさんのホームページはこちらになります。
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OLD TO NEWさんより
金属装身具を制作されるOLD TO NEW、
吉田史さんからのメッセージをお届します。
Q1
図録掲載作品のタイトルと作品についてのコメントをお寄せください。
ほかに、出品くださる作品がありましたらお教えください。
A1
「幸福の王子」より宝石を運ぶつばめ
小さな頃、お話にのめり込むように本を読んでいました。
大人になった今でも心に残っているものも多く、
読み返すとまた新たな風が吹き込まれるようです。
その中でもずっと鮮烈な棘のように刺さっていた
「幸福の王子」から、印象的なシーンを映した作品です。
(撮影 元家健吾)
「すずらん」
本を読む場所は、家だけでなく、
自然が身近な場所に育ったので、外でもよく読みました。
小さな野の花はそこかしこに咲き、
いつもそばにあったように思います。
モチーフとする植物は、どこにでも見られる、
だからこそ親しみのある野の花がほとんどです。
この2点の他にも、また違ったお話や植物の装身具を出品いたします。
少し懐かしいようなお気持ちになっていただけたらとても嬉しく思います。
Q2
図録冊子がお手元に届いたときの感想をお聞かせくださいますか。
A2
嬉しくて嬉しくて、はやる気持ちで開封し、
率直に、本当に載っている…!と思いました。
こんなに美しい図録に、
こんな素晴らしい作品を作られる方々と一緒に、、
と胸が熱くなりました。
Q3
12月2日いちにちだけコルトンホールに現れる「作り手の本棚」。
吉田史さんは、どのような本をお貸しくださいますか。
A3「幸福の王子」オスカー・ワイルド
童話として小さな頃に読んで強烈な印象が残りました。
大人になり、ワイルドが子どもような心を持った18歳から80歳までの人たちのために書いたと知り、
腑に落ちました。
何度読み返してもその大きさに心打たれます。
お話を装身具に映すように仕立てたい、と思った最初の物語です。
OLD TO NEW、吉田史さんのインスタグラムはこちらです。
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萩原千春さんより
陶芸の萩原千春さんからのメッセージをお届します。
Q1
図録掲載作品のタイトルと作品について教えてくださいますか?
A1
ポットを出品いたします。
柿釉、瑠璃、炭化焼き締め、白磁、青白磁、桜色などです。
急須もいくつか。
今まで作ってきた釉薬たちです。
私もずっと愛用してきている千春さんのポットと急須。
久しぶりにたくさん拝見できる機会に喜んでいます。
Q2
図録冊子がお手元に届いた時の感想をお聞かせくださいますか。
A2
ながく続いてきた「工房からの風」の節目の冊子に
参加できたことをうれしく思いながら頁をめくりました。
はじめて出展してからの今までを振り返るよい機会になりました。
Q3
12月2日いちにちだけコルトンホールに現れる「作り手の本棚」。
千春さんは、どのような本をお貸しくださいますか。
A3
河北倫明 監修 有元容子 編
日経ポケットギャラリー 有元利夫
大学一年生のときに有元利夫氏を知り、
タブローに使う絵具へのこだわりや額まで自作する制作姿勢にとても感銘を受けました。
すでにお会い出来ない存在となっていましたので、
氏の言葉とスケッチをたくさん収録した「もうひとつの空」とともに繰り返し読みました。
この本は文庫より少し大きいサイズなので、よく持ち歩いていたのを憶えています。
千春さんは終日在廊くださる予定です。
萩原千春さんのホームページはこちらになります。
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アトリエ倭さんより
木工のアトリエ倭さんからのメッセージをご紹介します。
Q1
図録掲載作品のタイトルと作品についてのコメントをお寄せください。
ほかに、出品くださる作品がありましたらお教えください。
A1
掲載作品のタイトルは、森のスピーカーです。
iPhone専用の、電気を使わないスピーカーです。
音楽を流したiPhoneを置くだけで、
箱の中の空間で音が反響し、
音が大きく、深く変化します。
アトリエ倭が『デザイナーと職人のユニット』
に進化した象徴の作品のように思っています。
ほかに、手鏡や指輪ケースなどをお持ちします。
Q2
図録冊子がお手元に届いた時の感想をお聞かせくださいますか。
A2
本を、本当の意味で『編む』って、こういうことだなと思いました。
作り手の方の言葉をどんどん読むのがもったいなくて、
届いてから1ページづつ、チビチビ読んで、
いつでもめくれるように手が届くところに置いています。
個人的に、大谷哲也さんのページが響きました。
あ、私も哲也さんの文章とっても好きです!
皆さんはどなたの文章が心に響きましたでしょうか。
Q3
12月2日いちにちだけコルトンホールに現れる「作り手の本棚」。
アトリエ倭さんは、どのような本をお持ちくださいますか。
A3
1・『最初の質問』 詩・長田弘 絵・いせひでこ
最近出会った本ですが、開く度に今日の自分を問われる気がして、
ものづくりへの気持ちとか、生き方とか、まっすぐにさせられる気がします。
子ども達が開けるような、絵本もあっていいかなぁと思って選びました。
心がチクッとするのは、きっと大人達だけれど。
2・『デザインの輪郭』 深澤直人
デザインを学ぶ学校では、とかく『他の人と違うこと』が求められて、
コンセプトを振りかざした主張ばかりの作品を作っていた気がします。
でも最近やっと、デザインの意図を『気付かれない』、
『普通』なもの(普通になりえるもの)が一番難しく、
美しいことが分かりました。
私がデザインしました!ではなく
『あるべきものがあるべき場所に納まった』ような、
使ってくださる方の意識に溶けていく仕事がしたいと思っています。
建具職人としての確かな技術を持つ進さんと、
自らも建具職人の技術も習得したデザイナーの佳子さんのユニットで、
唯一無二の力を発揮しています。
佳き人たちとの出会いを吸収して、ぐんぐんお仕事を前進させるおふたり。
目が離せませんね。
アトリエ倭のサイトはこちらになります。
→ click
:::
この日、香田佳子さんがワークショップを開いてくださいます。
「風50+」展来場記念!!にいかがでしょうか。
私もどこかのタイミングで、ぜひ作りたいと思っています。
「+のブローチつくり」
風50+展を記念して、+マークのブローチを作るワークショップを開きます。
2本の木を、お好きな樹種で組み合わせていただいて
ヤスリを使ってご自分だけのカタチに削ります。
天然オイルで磨いて、ピンを付けたら完成です。
所要時間 15分程度
参加費 600円
10時から16時まで随時受付。
※25名様限定。材料が無くなり次第、終了となります。
次へと進む木の+。
ぜひ制作なさってみてください。
director's voice
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大野七実さんより
地元市川で作陶する大野七実さんからのメッセージをご紹介します。
Q1
図録掲載作品のタイトルと作品についてのコメントをお寄せください。
ほかに、出品くださる作品がありましたらお教えください。
A1
貼花の花器を、掲載しております。
バラの他に、クリスマスローズ、ヤドリ木など、この季節の植物をいくつかお持ちいたします。
貼花(ちょうか)とは、貼り付け文様のことを言います。
普段うつわに絵を施すことはほとんどしないのですが、
これはじぶんの好きな花々を季節に合わせお届けしているシリーズで、
わたし自身とても愉しんでつくっています。
モチーフはどんな植物でも描くわけではなく、
庭で大切に育てているものや、その植物への愛着があって選んでいます。
花器の片面を無地にしているのですが、
それは、実際に花や草木を挿したとき、
絵柄と重なり賑やかになりすぎるため、使う時は無地のほうを正面に。
なにもない時はそこに花が咲くように。との思いからです。
以前お求めくださったお客さまが、
花器の絵柄を裏にして鏡に写して飾られていて。
そんなふうに暮らしのなかで楽しみながら使っていただけたら、
とてもうれしいです。
Q2
図録冊子がお手元に届いた時の感想をお聞かせくださいますか。
A2
なんて美しい本なのだろう…
最初に手にした時におもいました。
そのうつくしさの源は、読みすすめていくほどに、
ひとりひとりの純粋で真っ直ぐな想いの輝きと、
それを花開かせてくださる方々の深い愛からきているんだと感じます。
作品と言葉が呼応し、
どの頁をめくってもその人らしさが溢れていて、
そのつくりだされるものにじっくり触れてみたいとおもいました。
私たちつくり手のそれぞれの路に、
寄り添い見守り導いてくれる土壌が工房からの風にはあります。
ものつくるひとのしあわせなじかんをあらためて考える機会を頂けたこと。
今の時代に生き、この仕事と巡り会い、よろこびを感じ、
こうして歩んでこられたことがとてもしあわせです。
この歩みをそばで見ていてくれる人たち、
刺激しあえるつくり手たちとの出会い。宝物の一冊を、
ありがとうございました。
Q3
12月2日いちにちだけコルトンホールに現れる「作り手の本棚」。
七実さんは、どのような本をお貸しくださいますか。
A3
「陶技始末」
著者/ 河井寛次郎
二十代の頃まだ独立する前に、この本と出会いました。河井の仕事への愛、やきものへの慈しみをことばのひとつひとつに感じます。やきもの本来のおもしろさを思いださせてくれる大切な一冊です。
”いつも手は、心より勇敢である”
つくり続けることでしか辿りつけない確かなことば。
「森の絵本」
作/長田弘 絵/荒井良二
長田さんのことばや詩がすきです。シンプルに大切なことを問いかけてくれるこの絵本は、風で出逢ったつくり手の友人からの贈りものです。
森はあらゆるすべてのものを深く静かに包み込む。失くしてはいけないこと。忘れてはいけないこと。こころの森にいつも澄んだ風が渡るように、その森でじぶんの小さな種を大事に育んでいきたいです。
工房からの風の前身母体のギャラリー活動から関わってくださった大野さん。
やがて30年近くの歳月が流れましたが、
工房からの風出展自体は2015年のこと。
新鮮な感覚と、長きにわたって見続けてくださった想いが両輪となって、
今展にも力を添えてくださっています。
貼花の新作も楽しみですね!
director's voice
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加藤キナさんより
革の加藤キナさんより届いたメッセージをご紹介します。
Q1
図録掲載作品のタイトルと作品についてのコメントをお寄せください。
ほかに、出品くださる作品がありましたらお教えくださいますか。
A1
秋
暖かな陽だまり
光の束が キラキラ輝く
花はヒカリ
イノチ輝く 太陽からの贈り物
ヒナタ ハナタバ
::
「鹿革長財布 ヒナタハナタバ」
鹿角・ゴールド・真鍮
冬
チカチカ瞬く 夜空の星
キンと冷えた大気の中で
交わされる 小さな囁き
真夜中の時間だけが知っている
遠い昔の物語り
ヨナカ ホシボシ
::
「鹿革長財布 ヨナカホシボシ」
水牛角・ゴールド・シルバー
三部作でお届けいたします。
Q2
図録冊子がお手元に届いた時の感想をお聞かせください。
A2
読み進むうち
美しいものをつくる人は
言葉も美しい‥ そう思いました。
自分の欲するカタチを
明確に 言葉にすることができるということは
それをつくるための手順が見えているという事。
物つくりにも
言葉が大切なのだと そう思いました。
Q3
12月2日いちにちだけコルトンホールに現れる「作り手の本棚」。
加藤キナさんは、どのような本をお持ちくださいますか。
A3
私たちの本棚からは2冊の本を。
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アンデルセン「絵のない絵本」
藤城清治さんの影絵のピエロが表紙になった 小さな本。
母方の祖父は学校の先生をやっており、郷土史の研究もしていました。
書斎にはズラリと難しそうな本。
廊下にもずらり 本棚が並んでいました。
誕生日が近づくと、祖父は孫たちの性格や年齢を考慮しながら、
廊下の本棚からひょいっと選んで、本をプレゼントしてくれるのが常でした。
その中で、今でも大切にしているのが
アンデルセンの「絵のない絵本」
語られることのない言葉を聞き、
見えることのない世界を想像する力。
それは、物つくりのために欠くことのできない力なのだと感じています。
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小野寺啓治 「手仕事のデザインー伝統工芸の再認識」
文学を学んでいた学生時代、とても面白い授業がありました。
色鉛筆でマーキングされたその教科書は、
それから20年、捨てられることなく本棚に居座り続けます。
革の仕事をする身になって驚くことは、
赤い色鉛筆で丸くマーキングされた箇所に
日本の革工芸の、失われてしまった技法の名があったこと。
現在、その技法を復活させるために取り組んでいる私たち。
残念なことに、先生は数年前に他界されており、
詳しいお話をお聞きする機会は失われてしまいましたが、
改めて読み返すだけでも勇気をいただけます。
革も工芸である そう断言してくださる小野寺先生を偲んで。
いつも丁寧に仕事に立ち向かうおふたり。
「丁寧」は、工藝や手仕事というこのジャンルでは当たり前のことでもあるのですが、
制作という点だけではなく、やりとりひとつひとつ、
作ることと生きていくことの結びつきの丁寧さに、
気づけば教えられることばかりのおふたりです。
といっても、小難しいことはなにもなくて、
お会いすれば、わはは、と笑い合うばかりなのですが。
3部作のお財布、拝見できるのが楽しみです。
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