director's voice

藤田永子さんから

ニッケ鎮守の杜、レンガ道を降りた木立の中。
金属の美しい表情をさまざまに展示されていた藤田永子さんからメールが届きました。

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この度は、工房からの風の出展につきまして、選考や面談、インタビューなど準備段階から当日まで、大変お世話になりました。

最高のお天気で、お客様も非常に楽しそうにお買い物くださったのがとても嬉しかったです。
久々にお客様とお話しさせていただき、少しでも金属器のハードルを下げられるよう説明に努めさせていただきました。

工房からの風のお客様は、みなさん本当に素敵で柔らかいお客様が多く、イベントの質の高さを改めて感じました。
今回その一員に入れていただけたこと、改めて本当に光栄なことだったのだなと思い返しております。

今までお客さんとして伺ってきた中で、作家の皆さんが木々の中で少しテントをはみ出して、木々に溶け込むような展示をされているのが本当に好きでした。
今回私も少しテントをはみ出して、木々の中に溶け込むように花器を展示させていただけたのがイメージ通りで、お客様が思い思いにご覧になっていただけたのが非常に嬉しかったです。

これからは、頭の中の新作をしっかり形にしていく時間を作っていきたいと存じます。
また数年後、工房からの風の選考に挑む際には、進化したものをお見せできるよう制作に励んでまいります。
この度は本当にお世話になりました。またお会いできる日を楽しみにしております。

藤田永子

追伸 ニッケのお庭でいただいたお花を添えて…

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上の画像は、藤田さんから送られてきたもの。
作品に会場のマートルの実が響き合うように生けられて、なんとも心地よい光景ですね。

すでにお仕事が忙しくなってきている藤田さんだからこそ、
あらためてじっくり向き合おうと思うひとつのきっかけにもしていただいたのかもしれません。

生み出す、作る速度と、発表する、選ばれる速度。
作家活動を長く豊かに続けていくために、速度を整えていくことも大切なんですね。
藤田さんのこれからの制作、活動を楽しみにしています。

藤田永子さんの出展前のメッセージはこちらです。
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