2013年11月の記事一覧

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次の実りへ

「工房からの風」終了後、風の余韻のような「25の果実展」、
無事終了いたしました。
お訪ねくださった方々、webなどを通じてお心を寄せてくださった方々、
ありがとうございました。

25周年記念、ということで、長くおつきあいをいただいている作家の方々、
新しく今年出会った作家の方、ずっと以前にスタッフとして関わってくれた方たち。
たくさんの方との再会の場ともなりました。

そして、館内にあったときからのお客様、ここに移ってからのお客様、
初めて訪ねてくださったお客様と、さまざまな出会いをいただきました。

そのような中、25年前、出来立てほやほやのギャラリー・ショップで、
お子さんのお誕生の内祝いをお選びくださったご夫婦のお客様が、
25歳となったその時の赤ちゃん!と一緒に来てくださったこと。
時が育むさまざまなことを思い、胸がいっぱいになりました。

新しい風が起こりそうな出会いもいただき、新しい実りに向かって
新たな気持ちで漕ぎ出そうと思います。

そう、「らふと」=raft は、筏(いかだ)ですから!
波の調べに耳を澄ましながら、航海を続けたいと思います。

来年の工房からの風の応募の情報、そして、またひょっこりdirectorのつぶやきなど、
galleryらふと」のサイトと合わせて、こちらも引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

お庭、いよいよ紅葉、黄葉が深まっていきます。

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最終日、鎮守の杜で

小さな空間の中で、25の果実が巡り会って、さまざまな表情を生み出しています。

心配でした最終日のお天気、なんとか持ってくれるでしょうか。

珠玉の作品をいくつかご紹介。


大桃沙織さん


津田清和さん


世良順さん


由良園さん


伊藤環さん

本日最終日、11時から18時。
秋のお庭でお待ちしています。

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果実はあと二日間。

とっておきの3日間。
初日が明きました。

と、日中撮影するタイミングをなかなか取れず・・
ご来場くださる方々と、鎮守の杜に、楽しい時間が流れました。
ありがとうございます!

気づけば夕べは訪れて。
伊藤環さんの照明具の美しい時間。

こんなシーンや。

あんなシーンや。

そんなシーンが、朝の光から宵闇に灯るランプの光の下で、しずまっています。

25周年記念展 「25の果実」 は、あと2日間。
11時~18時でお待ちしています。
詳しくは、こちらです。 → 

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25の果実始まります。

小春日和の中、明日からの展示の準備を行いました。

展示販売の10名の作家の作品、どのような構成かを、
まずは文字だけですが、ご案内しますね。

陶磁
伊藤 環さん
ランプシェードが充実しています。
白磁のそば猪口と、取り皿も。

大谷哲也さん
平鍋が各種揃っています。
帽子鉢も2サイズあります。

小澤基晴さん
赤とブロンズのカップと、ソーサーにもなるリム皿。
黒飴釉のマグカップも。

萩原千春さん
白磁・ルリ・はちみつ・柿釉のポットが揃っています。
ルリの急須。

木工
泉 健太郎さん
卵殻の箱、大、中、小。
中と小は内側の作りが進化して、一層格調あるものに。
ほかに、ステップという新作も。

富井貴志さん
ブレッドバスケット・トレイ・お皿。
レンゲスプーンも。

金属
大桃沙織さん
針刺しがたっぷり!

世良 順さん
七宝と銅や真鍮を使って制作されたペンダント。
ネックレスと兼用になるタイプも。

YOSHIKO CHONAN
白を基調としたエナメルのリング(指環)がサイズ別にいろいろ。
揺れるタイプのピアスも。

毛織
藤原みどりさん
手紡ぎの羊毛で織られた椅子敷き。
定番のもの、新作のものいろいろ。

すべての作品を並べて、その確かさにじーん、としてしまいました。
そう、確かさ、というのが、私の感想です。
このお仕事に至るまでの時間が、作品の存在感を確かにしています。
堂々のお仕事、この機会にぜひお選びくださいませ。

これら10名の作家の作品は、galleryらふとの脇に建てたテントで展示販売いたします。
即売ですので、売り切れの節はご容赦くださいませ。

+++

そして、galleryらふと の建物内では、季刊「住む」最新号での「誌上展」の再現構成をしています。
土壁の小さなこの建物が建って9年。
その前身のギャラリーから数えると、25年の歳月が経ちました。
静かな佇まいのこの空間に、25人の作家の作品が星座のようにちりばめられています。
こちらでは展示のみで販売は行いませんが、
小さな美術館に来たような心持ちで、時間を味わっていただけたらと思います。

出品作家はこちらの方々です。(順不同・敬称略)

陶磁 ○ 安齋 新・厚子 伊藤 環 大谷哲也 大野七実 小澤基晴 萩原千春
染織 ○ いわもとあきこ URIZUN 冨沢恭子 藤原みどり 舞良雅子
木工 ○ 泉 健太郎 菅原博之 富井貴志
ガラス ○ 荒川尚也 さこうゆうこ 津田清和 Peter Ivy 由良 園
金属 ○ 大桃沙織 世良 順 初雪・ポッケ YOSHIKO CHONAN
民具 ○ 勢司恵美 (竹) 吉田慎司 (箒)

開催は、11月2日~4日の3日間。
時間は11時から18時です。

そう!18時!!って真っ暗です。
16時半以降は、かなり、ムーディー(笑)な展示になるかもです。。。

と、17時過ぎに、展示途中でパチリ。
ガラス窓にあれこれ写っているのはご愛嬌でお許しくださいね。

それでは3日間、稲垣早苗・本間由美子・宇佐美智子、
お手伝いに濱屋真以も加わって、皆様のご来場をお待ちしています。

追記

大野八生さんイラストの洋ナシトート(1200円)!
限定発売いたします。
「工房からの風」で入手しそびれた方、お早目にどうぞ~。

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週末の展覧会準備、そして作家へのお知らせ

10月最終日の「ニッケ鎮守の杜」。
この月は、実に多くの方がこの場所を訪ねてくださいました。
季節は巡って、色づく秋を迎えようとしています。

紅葉・黄葉はあまり進んでいませんが、ホトトギスなどの秋草が美しく。

今日は、ソープフィニッシュで床の拭き掃除をしたりと、
作品を迎える準備です。
明日、11月最初の日は、展示のセッティング。
そして、2日(土)~4日(振休・月)は、展覧会を開きます。
詳しくはこちらをご参照ください。→ 

:::

昨日、出展作家の方々へ、最終の文書を投函しました。
これからも皆さんとのやりとりは続けさせていただきたいと願いますが、
共通のお便りをお出しするのは、今期はこれが最後、、
と思うと、ちょっとしんみりしてみたり。。。

でも、それぞれすでに次の歩みが始まっているのですものね。
私たちも来年第12回目の開催に向けて、企画を進めましょう。

風の余韻を、秋の気満ちたお庭で、ご一緒できましたら!
お客様はもちろん、作家の方がたも、ぜひご来場くださいませ。
スタッフ一同お待ちしています。

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浜から庭へ

気づけば「工房からの風」から、早くも10日以上が経ちました。
その間、スタッフはそれぞれの担当分の残務処理などを進めています。
また、私は個々の作家とのやりとりを中心に、今回の総括や、
次年度の企画立案へと。


(Anima uniさんのインスタレーション「ピアニシモ」)

作家の方からのメッセージも、ひとまず終了といたしましょう。

まだまだご紹介したいメッセージは多いのです。
たとえば、
『作家さんとは、展覧会を作り上げる稲垣さんや本間さん、宇佐美さん、
その他、風人さんを含め、皆、作りあげる人、作家であります。』
なんて、書いてくださったAwabi wareの岡本さん。
こんな風に言葉にできるって、素敵だなぁと。

また、
『他の野外展もクラフトフェアも出たことも見たことも無いので、良くはわからないのですが、
クラフトフェアのプロにはなっても仕方ないと思いました。
その分、〇〇のプロにはもっともっとなりたいと思いました。』
なんて、硬派な意見を書いてくださった〇〇作家の方も。
「工房からの風」は出展したことが誇りであり、作り続けていく事への追い風です。
これからもそんな存在であってもらえたらと思います。
という言葉で締めくくってくださって。

あるいは、先日の「小骨」の記事の後にあらためてメールをくださったある方は
『自分も嬉しさで浮かれていたと思い、ちょっと考えるところがありました。
そういえば、半沢直樹でも「追い風は得てして向かい風に変わる」っていうセリフがありましたし』
と、テレビドラマのセリフに託して気持ちを伝えてくださったり。

50人の作家の方からのメッセージ、ここにすべてを公開はできませんが、
「工房からの風」を次に向かわせてくれる、まさに風の原動力となってくれました。
皆さんからのメッセージ、大切にさせていただきます。

さて、凪ぐ浜の宝ものを拾う浜から、そろそろ庭に戻らなければ!です。

来週末の11月2日~4日の土日月の三日間。
「galleryらふと」での展示です。
「25の果実」詳しくはこちらです。 → 

らふとの建物内では、季刊「住む」での誌上展を再現した非買展示を。
建物脇にはテントを設置して、10人の作家の作品販売を。
この内容については、あらためてこのブログでもお知らせしますね。

実は今になって発覚!?した事実。。。
11時から18時の開催時間なのですが、たぶん16時半を過ぎると暗くなって。。。
かなり、ムーディーな感じになるかと(苦笑)思います。
お薦めとしては、16時くらいまでにいらっしゃる方がよろしいかと。。。
もちろん、ご案内していますので18時まで開きます!

たくさんのお客様にぜひご来場いただきたいとスタッフ一同願っています。
そして、この25年間に出会った作家の方たちもぜひに!
そうそう、今年の出展作家さんも、感覚が生々しいうちに、
お話しができたりしたらいいですよね。

そんなこんなで、夏日のような「工房からの風」の日から、
紅葉の秋の庭へ。
皆様、手帳にぜひ、チェック入れてくださいね!

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uiny by nakamurayuiさん(アクセサリー・服)

ニッケ鎮守の杜の一番西側。
岩の配置されたゾーンでお手製フィッテングルーム?まで拵えてくださった
uiny by nakamurayuiさん
一度お便りをくださったあと、先日の「小骨」のブログを読んで再びメッセージをくださいました。

まず、最初のお便りから一部を。

・・・
一日目の帰り道、皆でもう終わっちゃうね、さみしいねーと帰ったり、
朝に挨拶しあったり、ブースをみて回りあったり、
搬出の時に、また!と。

『このばかぎり』で終わらせたくないね、という気持ちが皆にあって、
沢山の人と人の両想いがあって、それがとてもうれしかったです。
色々な場所でこの出会いをいかしたいし、
また成長して大きな風になって戻ってきたいな、と思いました。

それから、「小骨」のあとにいただいたメッセージ。
少し長いですけれど、転載させていただきますね。

・・・
こんなに沢山の作家がいて、更にターニングポイントになるような場所で、
自分の人生の立ち方をわからずにいる方もいたり、
色んな場所を通り心を傷つけたまま、「工房からの風」に参加する方もいたんだろうな、
と思いました。
全てのエネルギーを先頭で受け入れていくことは、
とてもエネルギーを使うことだろうと感じました。

私は自分で自分が立ってからこそ、人と関われると思っていて、
あの場所はそれを実現してこそ素晴らしい場所になるな。と思い、準備をしてきました。
自分で自分を立たせるということはひとりで頑張るんじゃなく、
自己というものへの認識をもってから人に頼れる。
と経験からも信じていて、それを最大限実現したかったんです。

不特定多数の人が集まる場所でイベントをやると、心ないことを言われたりしますし、
要らない傷を受けたりします。
そういう事が無い場所で自分の作品を真正面からみて貰える、ということは、
これからの制作人生の根幹で支えになるな、と思いました。
自信を貰える、得られる。
私にとっては全てではないですが、そういう場所でした。

常に様々な視点で疑問を持ちながら毎年進化させていこうとしているあの場所で、
今年作品を発表出来たことはとても素晴らしい体験でした。

ありがとうございました。
さらなる成長をしていきます。

この「凪ぐ浜の宝もの」では、作家が感じた生々しい感想の中から、
共有出来たり、次につながっていけたらいいな、と思うものをご紹介してきました。

企画者としては、参加くださった全員がよかった!と感じてほしいところですが、
実際そんなことになったら、ファッショですよね。
中には、思うようにいかなかった、とか、もっとこうすればよかった、とか、
今回は、いらっしゃらなかったけれど、以前には、
自分には何の変化もなかった、というようなメッセージをいただいたこともあります。
もちろん、この場でお名前を出して負の要素のあるメッセージをお伝えすることはないと思いますので、
どうしてもポジティブなメッセージが多くなってしまいますが、
先日、思い切って「小骨」のブログを書いたところ、数人の作家の方から(過去出展者も含めて)
好意的な長文のメールをいただきました。

そして、その根っこには、やっぱり、よいものを作りたい。
そのことがあるんですね。
だからこそ、いろいろと感じるし、考える。
このブログでそのことを整理するのは難しいですが、
いつかそういった生身の思いを冷静に書ける日を迎えたいと思っています。

あと数人の方からのメッセージをご紹介して、浜辺から一度退いていこうと思います。
(作家の方々、お返事が滞っていて申し訳ありません。
お一人ずつ、書かせていただいてますので、しばしお時間をくださいね)

長い文をお読みいただいて、ありがとうございます!

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Noraglassさん(ガラス) 

おりひめ神社の鳥居のほとり。
きらきらと木漏れ日を受けて輝くガラスのNoraglassさんからも
メッセージをいただきました。

・・・

天候、ロケーション、 空気感。
全てが思い描いていた通りの環境で出展させていただきました。
運営の皆さん、風人の皆さん、庭人さん。
たくさんの方達に見守られているような安心感は格別でした。

そして周りを見渡せば幾度も言葉を交わした同期たちが。
なにか共通のテーマを与えられているわけではないのに、同じものを共有している感覚は
とても心地よく、また、たくさんの刺激を受けました。
この経験、出会いはこれからも大切に育んでいければと思います。
運営の方々、作家同士のコミュニケーションの豊かさは唯一無二のものだと思います。
そこから生まれているであろう当日の会場の緩やかな統一感も。

そしてもう一つ感じたのはお客様の選ぶ作品の違いです。
Noraglassでは通常、食器よりも花器を選んでいただける場合が多いのですが
今回はそれが逆転したのです。
多くのお客様が手仕事の器を生活に取り入れることにより積極的で慣れている、
という感じを受けました。
「工房からの風」がこの地にしっかりと根付き、そのような文化を育んでいるのだとすれば、
そしてそれが端的に現れた結果であるならそれはとても素敵なことで、尊いことだと思います。
求められることは年々変わっていくとは思いますが
どうかいつまでも作り手、使い手とともにある「工房からの風」であってほしいと願います。

若くて誠実な前嶋さんらしいメッセージ。
これから、もっともっとご自身が求める美しいかたちに向かって、
制作を進めていかれることと思います。

このブログへの一部掲載のご許可をいただくためのメールをしましたら、
そのお返事の最後に

憧れていた「工房からの風」。
これで本当に終わったのだな、とメールを拝見しながら少しの寂しさを感じています。

と、綴ってくださいました。
ええ、ほんとうに。私もなんだか寂しいです。
でも、この寂しさは、次の出会いの始まりですね。
お互いに仕事を深めて、ぜひ、またお会いいたしましょう!

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『風が運んだ「もの」がたり』

投稿サイト、さっそく今回の工房からの風で選んでいただいた作品がエントリーされています。

飯野夏実さん、小川麻美さん、玉元利幸さん、ABALLIさん、
mek&jiiraさん、結城琴乃さん、菅原博之さん・・・

コメントもできますので、作家の方はもちろん、私も!僕も!と
ぜひ感想などお寄せくださいね。

以前の会でお求めの作品も含め、ご投稿お待ちしていまーす!!

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菅原博之さん(木工)

おりひめ神社の真裏。
木漏れ日清々しくもれるところで、美しい木工作品が展示されていました。
菅原博之さん
4年ぶりの出展で、どのようなことを感じられたのでしょうか?

会場の中で一番奥となるこの場所には、お客様の出だしは割りとゆっくり、
しかし、気がつくと、展示の前にはたくさんの方が。
話しをして、作品への思いを伝える。
「自分の思いはどれくらい伝わっているだろう・・・」そう思いながらも、
気がつくと忙しく時間がどんどん過ぎていきました。

そんな中、あるお客様に自分が出展の応募用紙に書き込んだ思いを、
そのまま展示の印象として、お話しくださる方がいらっしゃって、はっとしました。

それは、とてもとても嬉しくて、
思い描いていた出展イメージに少しは近づけてたのかな?と。。
その言葉が、柔軟剤のようになって、ごわごわした気持ちが一気にほぐれ、
最初の不安だった気持ちは、いつの間にかなくなっていました。
神社の裏側で、とても不思議な体験をしました。

そして、「工房からの風」については、このような感想を寄せてくださいました。

半年間の中で、作家それぞれの色を大切に、濃く々々、凝縮していくような、
そして、当日は見事な化学反応で、その年の色や香りをはなつ、二度と同じ空気感はだせない、
そんな一期一会感、他のイベントでは絶対無い個性だと感じました。
自分としっかり向き合わなければ、結果ぼやけてしまう・・・そんな緊張感も感じ、
まさに「背水の陣」そんな印象です。僕だけでしょうか、、

楽しい中にも、ビリビリとした、何かとんがったもの。。
秋が深まりを見せるように、これからも、終わるとそれぞれの色がぐっと濃くなる会であってほしいです。

今回の菅原さんご自身の感想は、

「誰にも負けたくない!」と、できる事をやり尽くして、たくさん売った、そんな4年前の達成感。
「アイテムを絞り、お客様と話しがしたい、自分の気持ちを伝えたい!」
落ち着いてゆっくりとした時間の中たくさん話した、今回の達成感。

以前、稲垣さんに聞かれた事「菅原さんはこれからどんなことをやっていきたいの?」
その当時、質問に戸惑ってしまい、上手く答えられなかった自分がいました。
どんなふうに、ものつくりをしていきたいのか?
それから、ずっと自分に問い続けていたように思います。
4年間という時期は、そんなふうに向かい合った時間でした。

今回の終了後は直後から、自分の足下の道がすっとのびたような感覚。
達成感ではなく、進行感。
そんなことを感じています。

「菅原さんはこれからどんなことをやっていきたいの?」
なんて聞きましたかねー?(笑)
でも、きっと、聞いたのでしょうねー(冷)

菅原さんの伝えたい思いのひとつには、木の器をもっと食卓で楽しんでもらいたい!
ということがあるのだと思います。
食卓が楽しくなる美しい器を作り、その使い方までを丁寧に伝えよう。
それを実践するために、人気アイテムの小さな花器をあえて出品しなかった菅原さん。
それはどこかで冒険であったはずですけれど、潔く実行することで、
願っていた実りを十分に得られたようですね。

菅原さんとのここ数年にわたるやりとりは、私にもとても学ぶことが多かったです。

そんな素敵な菅原さんですが、
『本人も展示作品の一部・・・とばかりに、当日かっこつけてきたシャツに、
カレーとワインのシミが!!』
と、オチをちゃんとつけてくれました。
洗ってもなかなか取れないシミは、わかこさんにも叱られたそうですが、
『今回の思い出も、僕の人生の中でいつまでも残る「シミ」であってほしいと感じました。』
と、メッセージを締めくくってくださいました。