-
新着情報
- 2025/10/28 director's voice laglag__・佐藤貴美子さんからのことば
- 2025/10/28 director's voice アトリエひと匙・濱元香織さんからのことば
- 2025/10/28 director's voice けもの舎・深山けものさんからのことば
-
月間アーカイブ
- 2025年11月
- 2025年10月
- 2025年9月
- 2025年8月
- 2025年4月
- 2025年3月
- 2025年1月
- 2024年12月
- 2024年11月
- 2024年10月
- 2024年9月
- 2024年2月
- 2023年12月
- 2023年11月
- 2023年10月
- 2023年9月
- 2023年6月
- 2023年3月
- 2023年2月
- 2022年11月
- 2022年10月
- 2022年9月
- 2022年8月
- 2022年7月
- 2022年6月
- 2022年3月
- 2022年1月
- 2021年11月
- 2021年10月
- 2021年6月
- 2021年2月
- 2021年1月
- 2020年11月
- 2020年10月
- 2020年9月
- 2020年8月
- 2020年5月
- 2020年3月
- 2020年2月
- 2020年1月
- 2019年12月
- 2019年11月
- 2019年10月
- 2019年9月
- 2019年4月
- 2019年3月
- 2019年2月
- 2019年1月
- 2018年12月
- 2018年11月
- 2018年10月
- 2018年9月
- 2018年7月
- 2018年6月
- 2018年4月
- 2018年3月
- 2018年2月
- 2017年12月
- 2017年11月
- 2017年10月
- 2017年9月
- 2017年8月
- 2017年5月
- 2017年4月
- 2017年3月
- 2017年2月
- 2017年1月
- 2016年12月
- 2016年11月
- 2016年10月
- 2016年9月
- 2016年8月
- 2016年7月
- 2016年6月
- 2016年5月
- 2016年4月
- 2016年3月
- 2016年2月
- 2016年1月
- 2015年11月
- 2015年10月
- 2015年9月
- 2015年8月
- 2015年7月
- 2015年6月
- 2015年5月
- 2015年4月
- 2015年3月
- 2015年2月
- 2015年1月
- 2014年12月
- 2014年11月
- 2014年10月
- 2014年9月
- 2014年8月
- 2014年7月
- 2014年6月
- 2014年3月
- 2014年2月
- 2014年1月
- 2013年12月
- 2013年11月
- 2013年10月
- 2013年9月
- 2013年8月
- 2013年7月
- 2013年6月
- 2013年5月
- 2013年4月
- 2013年3月
- 2013年2月
- 2013年1月
- 2012年12月
- 2012年11月
- 2012年10月
- 2012年9月
- 2012年8月
- 2012年7月
2025年10月の記事一覧
「director’s voice」New
director's voice
コメントする
出展作家紹介 Index
director’s voice での出展作家紹介をまとめました。
◎公開にあわせて、順次、リンクを追加します◎
<陶磁>
■ 青人窯
■ 安藤大悟
■ 今井梨絵
■ 榎並伸太郎
■ 加藤智恵美
■ 千田 徹
■ 添田 樹
■ 樋口 萌
■ POTTERY STUDIO K
■ 前川わと
■ 山野うさぎ
■ 山野実優
<ガラス>
■ glassworks tre
■ 鷺谷綾子
■ 相馬佳織
■ tama glass
■ 野田マリコ
■ BLUEPOND
■ makoto sakurai
■ Yu-ten
<木工・漆>
■ kino workshop
■ 坂田琢磨
■ しんこきゅう
■ スプーン榧(かや)
■ 浜西 正
■ 木工ふくよか
<染・織・布>
■ okapi
■ 佐々木のどか
■ 旅する羊
■ 樋野由紀子
■ laglag__
■ 1loom
<洋服>
■ さざなみ
<手編み>
■ 佐藤サエコ
<木工+織>
■ 糸花生活研究所
<金工>
■ 平戸香菜
■ 藤田永子
■ Little Riddle
<装身具>
■ アトリエひと匙
■ inch”
■ Emina Mizuki
■ キンノイト
■ 柴田俊恵
■ Tomoko Yuki
■ 村上 愛
<革・帆布>
■ TSU ZU KU
■ tronco
■ mnoi
■ Leather Lab. hi-hi
<草木の色>
■ アトリエ桒雨
<鹿骨細工>
■ けもの舎
<ステンドグラス>
■ stained glass Ginga
<竹細工>
■ 戸隠かごや 朗々 -rou rou-
<型染め>
■ 長沼由梨子
<箒>
■ 吉田慎司

director's voice
コメントする
戸隠かごや朗々-rou rou- (竹細工)
Q1
「工房からの風」への出展作品についてお尋ねします。
戸隠かごや朗々-rou rou- さんの代表的な作品、または、定番的な作品、作り続けている作品の中から、ひとつをご紹介ください。
A1
定番の作品は小判形の椀籠です。
材料の根曲り竹は、雪深い山に自生していため
冬の間、雪の重みで折れないように初めから根元が曲がって成長します。
その姿をイメージして、ゆったりとした丸みを持ったかごに仕上げています。
高台があることで底の風通しも良く、食器を洗った際の水切りや食器や食材の収納にもおすすめです。
コップなどが収納しやすり小さなサイズからお野菜のストックにも使いやすい大きなサイズまでご用意しています。

Q2
もう一つ作品について教えてください。
今回、特に見ていただきたい作品はどのようなものでしょうか。
新作や、今特に力を注いでいる作品についてひとつをご紹介ください。
A2
六つ目編みのバスケットです。
私は長野市にある、戸隠竹細工のつくり手の一人として制作をしています。
六つ目編みは、かごの基本の編み方で、戸隠竹細工の多様な道具の編み方としても広く使われてきました。
「運ぶ」ためのかごを作りたいと考えたときに、戸隠竹細工で自然と使われている編み方の中で形の可能性を探したいと思い、六つ目編みを使いながら制作を始めました。
材料の幅や厚み、縁の太さや持ち手の付け方を調整しながら根曲り竹細工の力強さと素朴な風合いを感じられるように仕上げています。
かごごとに持っている表情を愉しんでいただければ嬉しいです。

Q4
「工房からの風」の出展が決まってから、戸隠かごや朗々-rou rou-さんに起こった変化について教えてください。
A4
初めて応募に踏み切れたのが「工房からの風でした。
幸運なことに、出展が決まってから、グループ展やクラフトフェアへの参加の機会に恵まれ、そこでいただいた沢山の方々の言葉や温かな雰囲気に、「心が満ち足りる」とはこういうことなのかとハッとする感情に出逢いました。
もう一つ大きなことは、
「戸隠のかごをずっと使っているよ」という沢山の言葉を頂いたことです。
名もなき戸隠の職人たちの手仕事への信頼が巡り巡って、今の私を支えてくれている。
そのことを教えてもらえたことが本当に有り難いことでした。
山に入る時、制作している時、いつも竹に励まされながらここまできました。
そして、新しい扉を開いて出逢えた人や実感が、今の私と竹を支えてくれています。


戸隠かごや朗々-rou rou-、西濱芳子さんは、埼玉に育ち、大分県別府での竹細工技術の習得を経て、長野県戸隠で竹細工を始められた方。
別府では「真竹」を用いますが、 戸隠では「根曲がり竹」という種類が異なる竹でのものづくりです。
採集から籠編みまで一貫して行う仕事。
その先の使い手との出会いが佳きものであってほしいと願わずにはおれません。
ニッケ鎮守の杜、おりひめ神社の奥の方に、素直で健やかな竹かごが並びます。

戸隠かごや朗々-rou rou-さんのホームページはこちらになります。
→ click
工房からの映像も是非ご覧ください。
→ click
director's voice
コメントする
藤田永子さん(金工)
Q1
「工房からの風」への出展作品についてお尋ねします。
藤田永子さんの代表的な作品、または、定番的な作品、作り続けている作品の中から、ひとつをご紹介ください。
A1
私の作品の中で、ひときわワイルドなテクスチャをしているものがあります。
灰色をベースとした中に、黒、白、茶色や金色、青っぽく見える部分など、様々な色味がマーブル模様のように広がっています。
これは「錫引き」という昔からある技法を、個人的に研究発展させ、模様やテクスチャを持たせられるようにしたものです。
ひとつ名刺の代わりになるようなものを、という思いで研究し、作り続けてきました。
最近ではこのテクスチャだけで、私の作品だと気づいてくださる方も増えてきました。
今回の「工房からの風」でもこの名刺の作品はご用意してまいりますので、ぜひお手にとってご覧いただき、いつかまたどこかで作品に出会った時にも、ピンときていただけたら嬉しいです。

Q2
もう一つ作品について教えてください。
今回、特に見ていただきたい作品はどのようなものでしょうか。
新作や、今特に力を注いでいる作品についてひとつをご紹介ください。
A2
「金属が好きである」「暮らしの道具が好きである」ということだけで、テーブルウェアを作り続けてきました。
ここ数年はより一層「金属であることの意義」に心を寄せながら制作しています。
その中で外せないのが、直火にかけられる薬缶などの注器です。
銅の注器は熱伝導率の良さ、カルキ臭の軽減など、良い要素をたくさん持っています。
世の中には優れた注器がたくさんあります。
人間工学に基づいて工場で安定的に生産されたもの、持ち手にプラスチックがついていて熱くないもの、電気で急速に沸かしてくれるものもありますね。
私の注器は、持つ時に布巾をご用意いただきたいですし、経年で色も変わります。
それでも毎日見ていたい、そばに置いておきたいと思える、愛らしい注器を目指しています。

Q4
「工房からの風」の出展が決まってから、藤田永子さんに起こった変化について教えてください
A4
「工房からの風」ディレクターの稲垣さんにかけていただいた言葉の中で印象的なのが
「展示に向けては、今作りたいものから着手したほうがよい、定番のものは手が覚えているから、直前でも作れます。」というものです。
ずっと頭では分かっていたつもりだけれど、なかなか踏ん切れないことを、はっきりと言葉にして伝えていただいたことで、少しだけ心が解き放たれた気がしています。
定番のラインナップで、かつコンスタントに売れていくものが展示で求められるのは当然で、そういったものは数を用意しなければならないという、自身が勝手に作った掟の中で苦しんでいる部分がありました。
しかし「工房からの風」は良い意味で自己責任であり、言葉を選ばず言うと、売り上げが立っても立たなくても誰にも迷惑をかけない舞台です。
そう思えてから「今自分が作りたいものを作って、見せたいように見せよう。」
と吹っ切れることができました。
もしかしたら、当日はご覧になりたかった作品がないかもしれません。
それでも「今これがやりたかったんだな」と思って貰えるようなブースにして、お待ちしております。
鍛金技法による生活道具を作る若手作家のトップランナーのおひとりの藤田永子さん。
期待が大きな分、応えなければならない制作アイテムと量があるのかと思います。
今回は他者からの期待をいったんおいて、ご自身の今の制作意欲の向かう方に素直に向かってくださっているようです。
これからも展がる作家活動への滋養となるような展示、機会にしていただけることを願っています。
藤田永子さんの出展場所は、ニッケ鎮守の杜、おりひめ神社の奥。
ホームページはこちらになります。
→ click
director's voice
コメントする
stained glass Ginga(ステンドグラス)
Q1
「工房からの風」への出展作品についてお尋ねします。
stained glass Gingaさんの代表的な作品、または、定番的な作品、作り続けている作品の中から、ひとつをご紹介ください。
A1
宮城県仙台市でステンドグラスを制作しています。
大正・昭和に製造されていた古い窓ガラスと出会い、デザインやテクスチャーの面白さに魅せられて、作品に取り入れています。
集め始めて間もなく東日本大震災が起こり、被害をうけた多くの建物が解体され、古いガラスもたくさん廃棄されました。
できる範囲でガラスを救出し、震災直後から制作し続けているのが光の建物シリーズのオブジェです。
誰かの生活を支えてきたガラスが、もう一度違う形で誰かの暮らしに寄りそえたら…そんな想いを込めて手を動かしています。
陽の光を浴びたガラスのオブジェは日々美しい姿をみせてくれますが、今回は新たに木製のコードレスランプと組み合わせる事で、暗い場所でもより一層楽しめるようになりました。


Q2
もう一つ作品について教えてください。
今回、特に見ていただきたい作品はどのようなものでしょうか。
新作や、今特に力を注いでいる作品についてひとつをご紹介ください。
A2
ステンドグラスをお部屋の中で気軽に持ち運べて飾れるよう、木製フレーム型のパネル作品を作りました。
ガラスの模様や色、表情を楽しみながら、光のパッチワークを作るような気持ちで、集めてきた宝物を紡いで散りばめて生み出しています。
ガラスは光源や天候で色や見え方が変わり、毎度違う印象を受ける所が魅力の一つです。
今回は、風人として参加される木工作家のアトリエ倭さんに、美しくて滑らかな木のフレームを2つ作っていただきました。
温もりある木とガラスのコラボ作品をぜひご覧いただきたいです。


Q3
stained glass Gingaさんの「工房」で印象的な「もの」をひとつ教えてください。
A3
宮本佳緒里さんの小物入れです。
数年前に仙台杜の都クラフトフェアに参加されている時に、繋ぎ合わされた布の色合いと留め金具使いに惹かれました。
普段からどこでもガラスのテープ巻き作業ができるように、携帯用の小物道具入れとして愛用しています。
素敵な手仕事に触れ、自分の気持ちを高めてくれる作品です。

stained glass Gingaの武田奈未さんは、2020年に出展が決まっていらしたのですが、コロナ禍のために規模を縮小したため出展いただけなかったのでした。
けれど、その後やり取りを重ね、企画展などへ出品いただき、制作を進めて来られて、ようやく「工房からの風」へお迎えすることができました。
実は武田奈未さん、革のLeather Lab.hi-hiの平間麻里さんの実のお姉さま。
今回、それぞれ応募したことを知らず、お正月に親戚の集まりで会ったときにお互いにわかって、歓声を上げたとか。
宮城県からの一緒の出展、心強いですね。

stained glass Gingaさんの出展場所は、ニッケ鎮守の杜、おりひめ神社の奥。
ホームページはこちらになります。
→ click
director's voice
コメントする
Leather Lab. hi-hi(革)
Q1
「工房からの風」への出展作品についてお尋ねします。
Leather Lab. hi-hiさんの代表的な作品、または、定番的な作品、作り続けている作品の中から、ひとつをご紹介ください。
A1
[monte pochette]という鞄です。
この鞄は私たちの生活圏から見える「山=monte」の景色をデザインに落とし込んで作りました。
横型と縦型があり、横型の[ZAO]はアトリエから西に見える蔵王連峰の緩やかな稜線をイメージして作っており、縦型の[TAIHAKU]は仙台市でも身近で、遠足登山でも親しまれる太白山というおにぎりのような小山を抽象的に描いて作りました。
アトリエの中から外へ目を向けて、身近にある景色に自分たちが描く線を重ねてみる。
そんな試みで作った鞄は、ふっくらと優しい表情で気取らず、日々の相棒として活躍してくれます。
写真の鞄は[monte pochette ZAO -Lsize]で外側には蔵王のお釜をモチーフにしたポケットも付いています。
是非会場で手に取ってご覧ください。

Q2
もう一つ作品について教えてください。
今回、特に見ていただきたい作品はどのようなものでしょうか。
新作や、今特に力を注いでいる作品についてひとつをご紹介ください。
A2
[folk]という鞄で永く想いを温めてきて、今年に入りようやく形に出来た鞄です。
東北の代表的な手仕事のひとつでもある編み籠から着想を得て生まれた鞄で、樹皮を用いた籠編みの技術と革鞄作りで培った技術を組み合わせて作られています。
素材は国内で鞣された植物タンニン鞣の牛革なのですが、その中でも製造過程で現れる傷や色斑、シミなどが原因で一級品としては認められない革をあえて使用しています。
生き物が持つ傷やシミも、それぞれが持つ個性として捉え、その美しさや力強さを活かしたいと思いこの素材を選んでいます。
それらの素材をフリーハンドで手断ちをし編み上げることで、柔らかな揺らぎと独特な陰影を生んでいます。
私たちの住む環境から学べる技術や手の届く素材に目を向け、私たちの手でそれらを昇華していきたい。
民藝や工芸にも通ずるような革のものづくりを、この先十年、二十年と続けていきたい。
そんな想いも込めてこの鞄を作りました。
今回の工房からの風には[folk]のサイズと仕様違いのものを数点お持ちしますので、是非手に取って感じていただけたら幸いです。

Q3
Leather Lab. hi-hiさんの「工房」で印象的な「もの」をひとつ教えてください。
A3
工房で作業中に使っているスツールです。
作家として駆け出しの頃に尊敬する木工作家さんと共作したもので、見た目の通り[mame stool]と名付けました。
初めての革張りと手仕事ならではの作りにこだわり、悪戦苦闘しながらも一所懸命に制作した思い出が詰まっています。
艶を増してぷりっとした表情が愛くるしく、工房に訪れた皆さんが目に留めて愛でてくれます。
今では日々、私たちの姿勢を支えてくれています。

Leather Lab.hi-hiさんは、平間博之さんと麻里さんの夫婦ユニット。
2019年に初出展くださったときは、大きなお腹の麻里さんでした。
その後無事ご出産されて、今はやんちゃ盛りの坊ちゃんのお父さんとお母さんですね。
この5年間、コロナ禍もはさみ、作品発表が難しい期間でしたね。
その間、作品のバリエーションを広げ、ひとつひとつの完成度を高められたおふたり。
5年ぶりの「工房からの風」で、佳き風をそよがせてください。


Leather Lab.hi-hiさんの出展場所は、ニッケ鎮守の杜、おりひめ神社のほとり。
ホームページはこちらになります。
→ click
工房からの映像も是非ご覧ください。
→ click
director's voice
コメントする
旅する羊(毛織物)
Q1
「工房からの風」への出展作品についてお尋ねします。
旅する羊、猪又裕也さんの代表的な作品、または、定番的な作品、作り続けている作品の中から、ひとつをご紹介ください。
A1
縫い付けたバンドに通して留めるショートマフラーです。
活動を開始した2020年以来、様々な色や柄で作り続けています。
お客様との「長くぐるぐる巻くの疲れちゃうのよ」というやりとりをきっかけに、それであればうんと短いマフラーを作ってみようとデザインしました。
留め方について、切り込みや異素材を避けようと思いバンドに通すスタイルに至りました。
織り工程でマフラー本体に続けてバンドを織るため裁断不要で無駄が出ず、端の処理は固くなる結び目を作りたくなかった中でニードルパンチの技法に行き着き、羊毛らしいふわふわの表情が生まれ、結果的にそれらがこのショートマフラーの特徴となりました。
ふわっと軽い手紡ぎ手織りのホームスパンが更に軽く、それでいて空気を含んだ暖かい1枚です。
地元岩手では、寒い朝の台所仕事や、車移動のお出掛けなど、暮らしに合わせて楽しんで下さる方が多く感じます。

Q2
もう一つ作品について教えてください。
今回、特に見ていただきたい作品はどのようなものでしょうか。
新作や、今特に力を注いでいる作品についてひとつをご紹介ください。
A2
無染色マフラー『土竜のあしあと』です。
ホームスパンと出会い、後の師となる盛岡の老舗・中村工房さんにて、生まれて初めて紡いだ糸で初めて織った第1作目のマフラーを再現した1枚です。
当時全く思うように行かない糸紡ぎながら、楽しくてとにかく夢中に紡いで生まれたぼこぼこの糸。
この1作目は何か味のある表情で、不思議とお客様の目にも留まるマフラーでした。
特に前回出展した第20回工房からの風であるお客様から「生き物みたいですね」という、私にとって目の覚めるような言葉を頂きました。
腑に落ちる形容を得つつ、でもなぜそう思わせるのかはわからないままの数年でした。
しかし、今年の初め「全く同じものを」というオーダーのおかげでようやく本気で向き合いました。
観察し計測し手を動かして記憶を辿り、行き着いた答えは、作り手の“夢中”を纏うと心惹く引力が生じるということ。
そこには技術の高低によらない、“想い”が介在し脈打つのではと考え至りました。
1作目の姿を踏襲しますが、カタチをなぞるのではなく一心に意識を注ぐ真剣な対峙、そんな作り手としての芯を体現する手紡ぎ手織りのマフラーです。

Q3
旅する羊さんの「工房」で印象的な「もの」をひとつ教えてください。
A3
手書きのある、織り機と紡毛機です。
織り機は、技術を一から教えて下さった盛岡の中村工房さんから独立の際譲って頂いたものです。
引き取りの朝、先代である3代目からメッセージが記されていました。
千葉からの移住者である私にとってまさしく岩手の父で、精神的にももちろん制作面でも常々支えとなっています。
紡毛機はニュージーランドのMajacraft製で、出荷品全てに担当の方のサインが記されています。
家族経営の小さな工房ですが、地元のリム材にこだわり考え抜かれたデザインは美しく、使い手の意を汲む抜群に紡ぎやすい1台で、そこに何か包み込むような愛を感じる紡毛機です。
それぞれ送り手の想いが籠った道具たちに支えられ、日々豊かなモノ作りをさせて頂いております。

盛岡、中村工房の3代目、中村博之さんには、私も仕事を始めた1980年代後半から90年代にかけて、大変お世話になりました。
工房からの風の初期には、楽しみに見にきてくださっていました。
およそ20年経って、猪又さんがこの場に作家として立っていることをきっと喜んでくださると思います。
ぜひ、よいお仕事を見せていただければと思います。


旅する羊、猪又裕也さんの出展場所は、ニッケ鎮守の杜、おりひめ神社のほとり。
ホームページはこちらになります。
→ click
工房からの映像もぜひご覧ください。
→ click
director's voice
コメントする
安藤大悟さん(陶磁)
Q1
「工房からの風」への出展作品についてお尋ねします。
安藤大悟さんの代表的な作品、または、定番的な作品、作り続けている作品の中から、ひとつをご紹介ください。
A1
青銅器のような青色の釉薬【青キ月光】と、表面を削り出した『鎬(しのぎ)』と呼ばれる技法を施した模様のうつわです。
歴史や文化、古代中国への関心から生まれた造形は、日常に寄り添いながらも、異国情緒をまとい、少しミステリアスな作品を目指しています。


Q2
もう一つ作品について教えてください。
今回、特に見ていただきたい作品はどのようなものでしょうか。
新作や、今特に力を注いでいる作品についてひとつをご紹介ください。
A2
【ホルダーベース】
ひっくり返すと形が変わり、上下どちらの向きでも使えるうつわです。
花器として季節の花を飾ったり、キャンドル台や小物置きとして楽しんで頂いたりとその日の気分やシーンに合わせて、多彩に使える遊び心あふれるベースです。

Q3
安藤大悟さんの「工房」で印象的な「もの」をひとつ教えてください。
A3
鎬(しのぎ)の仕事に欠かせない道具
「かきべら」です。
鎬を見て「これは安藤大悟の仕事だ」と感じてもらえるように、日々手を動かしています。
「シュッ、シュッ」と土を削る音は心地よく、使い込むほどに細り、やがて切れて役目を終えます。
その変化にも愛着があり、道具と共に歩んでいるように感じています。

安藤大悟さんの初出展は2022年、コロナ禍まっ最中でのこと。
初回の初々しくもパワフルな作品構成での出展から3年を経て、一つひとつの作品が一層充実して、安藤さんの世界が深まっているのを感じます。
安藤大悟さんの出展場所は、ニッケ鎮守の杜、おりひめ神社のほとり。
インスタグラムはこちらです。
→ click
director's voice
コメントする
POTTERY STUDIO K (陶磁)
Q1
「工房からの風」への出展作品についてお尋ねします。
POTTERY STUDIO Kさんの代表的な作品、または、定番的な作品、作り続けている作品の中から、ひとつをご紹介ください。
A1
陶器の壁掛けを制作している中で、初めて制作したのは「花の壁掛け」です。
壁掛け作品を制作し始めたきっかけとなったのは、コロナウイルスによる生活の変化でした。
家から出る機会を制限せざるをえない状況で、どんよりとした気持ちを晴らすためにお花を飾りたくても買いに行けない日々。
それなら、枯れない花を作ろう。と思い立って制作を始めたのが「花の壁掛け」でした。
そうやってできた花から、木や鳥や家などが加わり、物語が広がっていくことになりました。



Q2
もう一つ作品について教えてください。
今回、特に見ていただきたい作品はどのようなものでしょうか。
新作や、今特に力を注いでいる作品についてひとつをご紹介ください。
A2
今回見ていただきたいのは馬の壁掛けです。
来年の干支でもある馬をメリーゴーランドの木馬に見立てて制作しました。
表情や体の模様など一つひとつ異なるので、是非見比べてお気に入りの一頭を見つけていただきたいです。

Q3
POTTERY STUDIO K さんの「工房」で印象的な「もの」をひとつ教えてください。
A3
私の工房では、16歳になった愛猫が毎日制作の付き添いをしてくれてます。
彼が若いころは、作品の周りをちょこまかと動きドキドキさせてくれましたが、最近では1日のほとんどを工房の窓辺、あるいは私の椅子の上で眠っています。
年を取ったなと思う反面、どうしても椅子で寝たい日は私と椅子取り合戦をする元気さはまだまだあるみたいです。
彼の寝顔を見ながら制作する日々はかけがえのないものとなっています。

POTTERY STUDIO Kさんは、2019年、2022年に続いて3回目の出展です。
2022年はコロナ禍での小さな会でしたので、久しぶりにたっぷりの作品を拝見できそうですね。
作品そのものも進化されていて、展示が楽しみです。
POTTERY STUDIO Kさんの出展場所は、ニッケ鎮守の杜、稲荷社の奥。
インスタグラムはこちらです。
→ click
director's voice
コメントする
長沼由梨子さん(型染め)
Q1
「工房からの風」への出展作品についてお尋ねします。
長沼由梨子さんの代表的な作品、または、定番的な作品、作り続けている作品の中から、ひとつをご紹介ください。
A1
葉書サイズの作品は、定番として作り続けています。
その中でも特にお手に取っていただく機会が多いのが、題名のないこちらの図案です。
この丸はパートナーをイメージしたものですが、ふたつの丸はフリーハンドで型を彫っているため、ぴたりと重なりません。
家族も仕事仲間も、似ているようで正反対だったり、意外なところでうまく噛み合わなかったりします。
けれど、それでいいのだと思うのです。
完璧ではないからこそ一緒にいるのかもしれない。
そんな思いを秘めた、シンプルな図案の作品です。

Q2
もう一つ作品について教えてください。
今回、特に見ていただきたい作品はどのようなものでしょうか。
新作や、今特に力を注いでいる作品についてひとつをご紹介ください。
A2
『しろにしろ』というテーマの作品をご覧いただけたら嬉しく思います。
図案と色の取り合わせを愉しむ型染めですが、白い素材に白色を重ねる表現を続けています。
白と呼ばれる中にも、図案や素材、手の動かし方によって無限の色彩が生まれます。
たとえばこちらの金封は、図案を二度に分けて染めることで三層の白を作り、和紙そのものの美しさを際立たせました。
以前、この『しろにしろ』をGoogle翻訳にかけたところ、
“Be honest(正直であれ)”
と訳され、思いがけず制作への助言を受けたように感じました。
今後も深めていきたい、大切にしているテーマです。


Q3
長沼由梨子さんの「工房」で印象的な「もの」をひとつ教えてください。
A3
木工作家でもある主人に作ってもらった型紙棚です。
制作に使用する型紙や和紙は、折ったり丸めたりせずに保管する必要があり、大きな棚が欠かせません。
広幅の浅い引き出しは既製品ではあまりないので、木工作家である主人にお願いして作ってもらいました。
染色の道具はどれも美しく、眺めているだけで惚れ惚れしますが、この棚は私にとって特別なものです。

和紙や布に型染めで創作される長沼由梨子さん。
具体的な用途のあるものから、インテリアなどのアート作品まで幅広く制作されています。
作る形態の幅はあれど、デザイン、テイストには貫かれた美意識があって、きっと新鮮なブースが構成されますね。
長沼由梨子さんの出展場所は、ニッケ鎮守の杜、稲荷社の脇。
なんと、ちょうどふさわしい作品群もあるのでした。


大入袋と熊手。
美しく縁起の良い作品との出会いもお楽しみいただけるのではないでしょうか。
長沼由梨子さんのインスタグラムはこちらです。
→ click
director's voice
コメントする
kino workshop(木工)
Q1
「工房からの風」への出展作品についてお尋ねします。
kino workshopの代表的な作品、または、定番的な作品、作り続けている作品の中から、ひとつをご紹介ください。
A1
25年近く作り続けている「カウチ」
畳半畳ほどあれば置ける小ぶりな2人掛けのローソファです。
日本の床の暮らしに馴染みます。
最近は地場のぶな材を使い、仕上げはソープフィニッシュで、
作りはじめた頃と雰囲気が変わりました。

Q2
もう一つ作品について教えてください。
今回、特に見ていただきたい作品はどのようなものでしょうか。
新作や、今特に力を注いでいる作品についてひとつをご紹介ください。
A2
彩りゆたかで多様な飛騨の広葉樹でつくったプレートです。
いろいろなカタチと大きさから、使う背景を想像しながら楽しくお選びください。
日々使う道具として、木を身近に感じていただけたらと思います。

Q3
kino workshopさんの「工房」で印象的な「もの」をひとつ教えてください。
A3
三匹のねこ
毎日心穏やかに仕事に向かうことができます。
いつも振り回されっぱなしですが、、、

とっても久しぶりに出展くださるkino workshopの片岡夫妻。
2008年、2012年以来です。
きっと、その際に求められた作品を今も愛用されている方、多いのではないでしょうか。
(私もそうです!)
飛騨古川の工房で、主に地場産の広葉樹を使ってのものづくりを続けていらっしゃるお二人の仕事。
充実の木の家具と器などの生活具をご覧いただけることでしょう。



kino workshopさんの出展場所は、ニッケ鎮守の杜、おりひめ神社鳥居の前。
ホームページはこちらです。
→ click















