月別アーカイブ: 10月 2017

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朝日新聞夕刊

本日10月5日の朝日新聞首都圏版、
夕刊文化欄にご案内を掲載しています。

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主な要素と、出展作家全員のお名前を掲載しています。

画像は6名分しかお載せできなかったのですが、
青人窯さん、浦上洋介さん、さこうゆうこさん、
豊田陽子さん、加藤キナさん、水野麻弥さん
の作品を掲載しています。
(モノクロで小さいのですが)

初めて知っていただく方も、新たにご来場くださいますように。

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瀬戸晋さん

北海道からはもうひとり木工作家が出展くださいます。
旭川の瀬戸晋さん。
3回目の出展となる今回は、素晴しいテーマを持って参加下さいます。

Q1
瀬戸さん、「工房からの風」にはどのような作品を出品くださいますか?

A1
木工をやるようになって、いつかはやってみたいと思っていたのは、
一本の木だけを材料にしてモノを作り、個展をすることでした。

たまたま去年、旭川よりもっと北の中川町の森から、
一本の「キハダ」の木が入手できました。
この木一本だけを材料にして作ったものを出品します。

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この木は大きくて太い木なのですが、
節が多く、三又に別れており、パルプ用材にしかならないものでした。
今の流通の現場では、ほぼ価値のないとされたもので、
どれだけのモノが作れるかが、今回の自分への課題です。

モノ自体は、定番の器やお盆、皿などが中心ですが、
普段とはほんの少し新しい形のモノや表現ができたらと思います。
そのほんの少しのために、あれやこらやと面倒くさい、
遠回りをするのが自分のモノ作りなのかと今思っています。

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一本の木だけを材料にしてモノを作った個展。
その機会を、「工房からの風」にしてくださって、うれしいです!
キハダはその名の通り、黄色い肌合いでしょうか。
ぜひ展示でも見ていただきたいですね。

そういえば、瀬戸さんの器は雑誌「haru_mi」などでも人気を博していますから、
ご覧になられた方も多いかもしれません。
NHKプレミアムの「イッピン」でも最近オンエアになっていましたね。

Q2
「工房からの風」への出展が決まった時、どのようなことを思いましたか?

A2
「よしっ!」という感じでした。
丸太の入手が去年の12月、これで個展ができたらなあと応募、
で出展がきまり、願ったりかなったりでした。
僕にとって「工房からの風」は、
気持ちよい屋外でやれる「個展」という存在です。

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ええ、「個展」として、このように活用いただけること、うれしく思います。

出展経験作家のみなさん、ぜひ来年は、秋の個展を「工房からの風」でいかがですか。
年内には決定できますから、瀬戸さんのように、応募をご検討ください。

Q3
瀬戸さんの「工房」のある街の好きなものやところ、
自慢できること大切に思っていることひとつ教えてください。

A3
木工をやるものにとって、年々材料が入手しづらくなっているとよく耳にします。
旭川は、まだ、自分が頑張れば材料は何とかなる所です。

以前の稲垣さんのブログの「川上」
「あんぱん」の文章がすきでたびたび読み返しています。
今回、一本の木と向き合い、改めて思ったのは、
「川上」や「あんこ」や根っこをもっと大事にしたいなと。
と、唐突ですが、キハダの根っこも展示に使えたらと思っています。

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以前書いたブログの文章をこのように読み返してくださって、
ありがとうございます。
よろしければ、まだお読みでない方、リンクをしておきますね。

旭川から来られる瀬戸さんの出展場所は、おりひめ神社の奥の方。
一本の木が生み出す世界を、ぜひ皆さんと感じ合えればと思います。

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内田悠さん

特に充実の木工ジャンル。
はるばる北海道から出展くださる内田悠さんからのメッセージをご紹介します。

Q1
内田悠さん、「工房からの風」にはどのような作品を出品くださいますか?

A1
北海道に自生する木材を使用した器やお盆などを持っていく予定です。
節や割れが入ったものなど、木本来の魅力を感じてもらえるような作品作りを心がけています。

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すっきりとしたフォルムに、ワイルドな風合いが響きあう器ですね。
北海道産の木の器についても、ぜひ教えてほしいです。

Q2
「工房からの風」への出展が決まった時、どのようなことを思いましたか?

A2
あの場所に自分が立つ姿を想像してとてもワクワクした気持ちになりました。

今まで色々悩みながら制作してきて、
苦しい時期もありましたが
最近ようやく自分の作風というものがはっきりしてきたように感じます。

工房からの風では、自分が感じている木の美しさを作品の中に表現し、
それがたくさんの方に伝われば良いなと思います。

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今回、ほかの木工作家の方々とも切磋琢磨される中で、
北海道で制作される内田さんならではの作品が
いっそう深まっていかれるのではないでしょうか。

Q3
内田悠さんの「工房」のある街の好きなものやところ、
自慢できること大切に思っていることひとつ教えてください。

A3
北海道の三笠市というところに工房があります。
とても自然が豊かなところで、
工房の周りには人間よりも鹿や熊の方がたくさん住んでいます。
なのである意味緊張感を持って生活しています。笑
そんな彼らと木ノ実や山菜など、
自然の恵みを共有しながら日々の暮らしや生活を楽しんでいます。

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三笠市は炭鉱で栄えた町なのですね。
若い工藝作家がその地に工房を構え、
自然や歴史の空気感をまとって、現代の暮らしに響く作品作りを進める。
これからどんな作品が生まれてくるのか、とても楽しみに思います。

内田悠さんの出展場所は、手仕事の庭のほとり。
ホームページはこちらになります。
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Felt making sawori works

布フェルトでのバッグづくりを中心に制作するFelt making sawori works。
二回目の出展です。

Q1
「工房からの風」にはどのような作品を出品しますか?

A1
布+羊毛+ステッチを組み合わせたフェルトバッグを出品予定です。
今回は、リネンと羊毛を組み合わせたバッグが中心となっています。
ここ数年 モノクロの作品が多かったのですが、
今回は黄色等これまでに作った事の無かった色も
新たに登場しますのでご覧頂けたら嬉しいです。

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前回、初出展の時、布フェルトのバッグがとても新鮮で、大変人気でしたね。
今回は、いっそう洗練されて、バリエーションも豊かになって、
「工房からの風」に帰ってきてくださいました。

Q2
「工房からの風」への出展が決まった時、どのようなことを思いましたか?

A2
前回の出展からずいぶん時間が経ち、
今回またもう一度ご縁をいただくことができ、有り難いなと思いました。
この数年、制作をしながら、
無駄なものや余分だったことを濾過するような作業をしてきたように思います。

今回の展示ではその濾過された部分を
丁寧に活かすような作品作り ができたら・・と思いました。

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ひとつの機会を定点観測のようにしながら、
ご自身の仕事を見つめなおす。
「工房からの風」が、作家にとってそのよな場であることも喜びです。

Q3
Felt making sawori worksさんの「工房」のある街の好きなものやところ、
自慢できること大切に思っていることひとつ教えてください。

A3
夏の間は、夕方になると川に泳ぎに行きます。
一日働いて少し泳いだり、
ぼんやりし たりする場所が近くにあるのはいいなあと思っています。
時折、パラグライダーの人が空から河原に舞い降りてきたりして驚いたりもします・・・。
いつか自分も飛んでみたいです。

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Felt making sawori worksさんの工房は高知県。
夏の夕べに泳ぎにいきたくなるなんて、
きっと、四国の川、澄んでいるんですね。

今回Felt making sawori worksさんの出展場所は、
おりひめ神社、鳥居のほとり。

ホームページはこちらになります。
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ひつじ小屋

今度は羊毛そのものの色を生かしたフェルトでの制作をされる
ひつじ小屋さんからのメッセージをご紹介いたしましょう。

Q1
「工房からの風」にはどのような作品を出品しますか?

A1
無染色の羊毛を中心に、品種ごとに異なる毛刈りしたままの羊毛を使用した帽子、
バッグ、ショールを中心にご用意いたします。

かごバッグは今季の新作です。
異素材を組み合わせて編み上げてた籐は紅茶、コーヒーで染色いたしました。

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帽子はいくつかの品種を使い分けています。
同じデザインでありながらシックに、カジュアルにと様子を変えて表現いたします。

滑らかな羊毛、少しゴワッとした羊毛の手触りもご実感いただけます。

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素朴で力強く優しい羊毛の魅力、会場でぜひ触れてみてください。

Q2
「工房からの風」への出展が決まった時、どのようなことを思いましたか?

A2
背伸びして覗けそうで覗けない、ジャンプしても届かなくて、
よじ登ろうとしたけれど力尽き、再びのチャレンジの為に体力を付け、
渾身の力でよじ登った高い塀の向こうに感じた高揚感は、
躍り上がり、喜悦した興奮状態となり、
心が落ち着くまでに時間がかかったように思います。

手仕事をしている理由を再び考え、
「コツコツが叶う(かつ)コツ」という当て字でもある私の標語は諦めない、
進み続けるという意味が詰まっています。

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高い塀!
そんなことはないと思うのですが、
そのように懸命にとらえてくださってありがたく思います。
手仕事をはじめ、こつこつの喜びの集大成みたいな感じですね、
工房からの風。

Q3
ひつじ小屋さんの「工房」のある街の好きなものやところ、
自慢できること大切に思っていることひとつ教えてください。

A3
荒川の土手から見える360度のパノラマビュー。
掌サイズの富士山に見守られ、四季の移り変わりを肌で感じます。

鶯の鳴き声とともに菜の花が咲き誇り、
鬱蒼と茂った草の匂い、赤く染める曼殊沙華、
空っ風が吹き荒れ、時に一面銀世界へといざないます。
ここが私の大好きな景色です。

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パノラマビュー、いいですねー。
広やかな景色からうまれる、自然の恵みのかたち。
作品と出会ったいただけるのは、コルトン広場スペイン階段前。
kielo*さんのお隣で、toelleさんが対面の場所です。

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chichi

今回、フェルト作家が3人出展くださいます。
それぞれ独自の世界観をもって制作されていますので、
近い素材がどのようなかたちになっていくのか、
ぜひお楽しみいただければと思います。

chichi
シシ
「粋で、派手。凝っていて、トレンディ。おしゃれでいて優雅」
を意味することば chichi をブランド名とされる作者からのメッセージをご紹介します。

Q1
「工房からの風」にはどのような作品を出品しますか?

A1
『遊び心を忘れない、自由に、描くような装い。
ウールの優しさ、温かさに包まれ、秋冬の街歩きを楽しくする装い。』
をテーマにマフラー、ストール、トップス、帽子などを出品します。

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染めた布や羊毛はそれだけでも美しく魅力的。
一つ一つ丁寧にフェルティングすると繊維が絡まりあい、
独特の質感と色の混じりが現れます。

chichiでは主に「布フェルト」で作品をつくっています。
「布フェルト」は羊毛を布と一緒に縮絨したもので、羊毛のみで作ったフェルトに比べ、強くしなやかです。
また、羊毛と布が絡んで一緒に縮むことで、でこぼこした豊かなテクスチャーも生まれます。

羊毛の温かさに、シルク、リネン、コットンなどの布の軽やかさや透明感が入り交じったフェルト。
その魅力を是非感じていただきたいと思っています。

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chichiさんのフェルトは、色彩が鮮やかで心楽しく、
造形からはアートの心が刺激されますね。
心地よいドキっとするような気持ち、会場で出会っていただけたら。

Q2
「工房からの風」への出展が決まった時、どのようなことを思いましたか?

A2
布フェルトの美しさ、纏う心地良さ、
造形の面白さは尽きることがなく、私を魅了し続けています。
試しては考え、考えては試し、その中で自分の思考も変化していく。

繊維素材、とりわけ羊毛に触れ始めると、
感覚が研ぎ澄まされ、心と身体全てが生き生きするのを感じます。
今この瞬間うんと夢中になって、
小さな変化を掴むことで、見えるものも働きかけも変わってくる。
それが何といっても楽しいのです。
緩やかに変化していく暮らしの中で、
フェルトとその仕事を見つめ、育てていきたい。

「工房からの風」で過ごす時間、
様々な立場でその時間に関わる人々の「思い」
そして「言葉」を受け取りたいと思います。

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chichiさんの作品に触れていると、アイデアを浮かべているとき、
実際に手を動かしているとき、いつも作者がわくわくしているのを感じます。
そうして生まれた作品を通して、
他者との豊かな関係に向かって開かれているのも、
chichiさんならではなんですね。

Q3
chichiさんの「工房」のある街の好きなものやところ、
自慢できること大切に思っていることひとつ教えてください。

A3
埼玉県狭山市にスタジオを構えて、6年半が経ちました。

比較的駅に近いエリアの住宅街に建つスタジオ。
少し歩けば茶畑や大きな空が広がり、遠くの富士山まで広く見渡せます。
近くには鬱蒼とした森も残っています。

狭山というとお茶で有名ですが、市内には菜園や果樹園を持つ方も多いです。
つい先日も完熟のイチジクを、目の前で何十個と採っていただきました。
作物をいちばん美味しい瞬間に収穫し、
直ぐにいただいて、その味の違いに日々気付かされています。
野菜も果物もそれが良いと思うけれど、実はなかなか出来ないことです。

どんな人が、どんなところで、どんなふうにつくっているのか。
「食」もつくり、育むことだと思います。
狭山に移り住んだ私たちの周りには、それを教えてくれる人達がいます。
「今の時期美味いよ。でもジャムを作るならもう少しあとがいいな。」
「ずいきって食べたことある?こうして食べるのよ。」
つくる姿勢と育むものに、その人の生き方が表れていて、私の目に強く美しく映ります。

それぞれの「つくる」思いを近くに感じながら、私も自分の「つくる」仕事を続けていきたい。
ゆったりと温かい時間の流れる、この場所が気に入っています。

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暮らす町をこのように大切に想えるっていいですね。
農作物を作る方々の姿勢と、chichiさんのものづくりの姿勢が響きあっているのですね。

chichiさんの出展場所は、おりひめ神社の脇。
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豊田陽子さん

染めの作品をつくる長野県の豊田陽子さんからのメッセージをご紹介します。

Q1
豊田さんは「工房からの風」にどのような作品を出品しますか?

A1
ストール、スカーフがメインですが、その他バンダナ暖簾なども出品します。

基本的には一枚ずつ手染めしたものですが、
ストール、スカーフは一部プリント作品もあります。
プリントは水彩で原寸大の大きさで描いたものを
京都の染色工場でプリントしています。
プリントは自由な表現方法が可能ですが、
できるだけ手仕事の温かみが感じられるように
デジタル処理は極最小限にしています。

タンポポスカーフ (598x800)

手染めの作品は糯米と米糠でできた糊のなかに
染料を混ぜ合わせて染める色糊捺染(しごき染め)、
型染め、糸糊をひかずに直接布に描いていく
無線友禅などの技法を用い染めています。

最後の工程では全て大きな蒸し器で蒸しあげ染めます。
技法により様々な制約があるのでそれらを活かしつつ、
表現の追求に挑んでいます。
いろいろな色を使うのが好きなので、
様々な色彩を見て触って楽しんでいただけたらと思います。

クレマチスのある庭・型染 (598x800)

今までの「工房からの風」では出会わなかった作品群のように思います。
作者にとっては様々な変遷を経てこの作風にたどり着いたことと思いますが、
たくさんの要素がぐるぐるっと一回りして、けっきょくはシンプルな表現、
豊田さんが描きたい世界観をそのまま布に描く、
という今の布づくりに到達されたのではないでしょうか。

ふんわり光沢のある布々に描かれた花園。
秋の空の下で広げて見たいですね。

Q2
「工房からの風」への出展が決まった時、 どのようなことを思いましたか?

出展が決まった時は久しぶりに胸の高鳴りを感じ、
と同時に心地よい緊張感が走りました。
さあ、何を作ろう、何を出そうとワクワクしながら想像をめぐらせました。

日々製作をしていると、時には苦しくなってくる事もあるのですが、
つくる私自身が誰よりも楽しくワクワクして製作していきたいと思っています。
そして使う人見つける人の毎日が
少しでも楽しく彩り豊かなものになれたら素敵だなと思っています。

タンポポスカーフ (598x800)

Q3
豊田さんの「工房」のある街の好きなものやところ、
自慢できること大切に思っていることひとつ教えてください。

A3
南に蓼科山、北に浅間山を望み、
自然豊かで夏は涼しく、冬は雪景色が美しいです。

犬の散歩をしながら山の景色や野の草花に触れ、
深呼吸をし、自身の中にその自然のエッセンスを取り入れられるところです。

2014年にこの地に移住をしたのですが、
やはり環境の影響は大きいように思います。
製作する上で自然に囲まれた生活の中で生まれる感性を大切にしています。
草花や風や香り、心象風景など、心になかにストックできる場所です。

手描きひまの葉 (598x800)

今、布に描かれている世界。
これは、豊田さんが今まで見て、感じて心の中に積もらせた景色と、
日々新たに出会う景色とがないまざって創り出された世界なのですね。
「工房からの風」で出会う景色も、そこにどんな風に加わっていくことでしょう。

豊田陽子さんの出展場所は、ニッケ鎮守の杜に入ってすぐ左手の小高い空間。
晴れやかに布がそよぐ景色を願いましょう。

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プリント「べりーべりー」_edited-1 (598x800)

あ!最新作には、「イチゴ」が!!

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青人窯

青人と書いて、アオト。
新潟市に窯をひらく大山育男さんの工房
青人窯さんからのメッセージをご紹介します。

Q1
「工房からの風」にはどのような作品を出品しますか?

A1
定番で作っている柔らかい質感の白い器と新潟の柿灰釉を用いた黒い器、
今年から本格的に始めた火山灰を用いた若草色の器を中心に出品します。
シンプルでベーシックな形だけに飽きの来ない様な質感が出ていればと思います。

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また、おととしから徐々に取り組んでいる地元の原土を用いたぐいのみ作りが
ようやくまとまってきたので今回、お見せできればと思います。
定番のシンプルなラインとは対極ともいえる古風な手廻しロクロによる酒器ですが
こちらも質感を愛でながら育てて頂ければ幸いです。

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日々の暮らしの中に美しく添う素直なかたちに、
釉薬に創意工夫をこらして穏やかな色調を奏でる青人窯の陶器。
「工房からの風」は、酒器を探しに来られる男性も多いので、
青人窯は必見ですね。

Q2
「工房からの風」への出展が決まった時、どのようなことを思いましたか?

A2
複数の作家さんから
「作家同士の交流など色んな意味で今後につながるいい展示会だよ」
と言った事を聞いていたので素直に嬉しかったです。

私事ですが青人窯の5周年と会期がほぼリンクするので、
「工房からの風」が今までの集大成として展開できればと思います。

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5周年、おめでとうございます。
続けていくこと、続けられていること自体が素晴らしいですよね。
記念のタイミングで、ぜひ「工房からの風」を通じて、
人の輪を広げていただければと思います。

Q3
青人窯の「工房」のある街の好きなものやところ、
自慢できること大切に思っていることひとつ教えてください。

A3
工房のある新潟市の沼垂は「発酵食品の町」として
酒蔵や味噌蔵などの残るレトロな下町です。

この数年間、当工房はじめ、家具や染色、ガラス、
金工などの物作りやこだわりの食、雑貨などの
個性的な小規模店が集まって「沼垂テラス商店街」
という小さいけれど個性的な商店街が誕生しました。

そんな沼垂に集まるお客さんも個性的で
クリエイティブな方々が多く、さまざまな交流を通して
新潟の新しい文化が生まれていく下地が醸成されています。
そのような集まりが徐々にですが力強く動き出している事に
誇りと希望を抱いています。

「工房からの風」での出会いをきっかけに新潟へ、
沼垂へと遊びに来る方があると嬉しいです。

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「沼垂テラス商店街」
今年度のグッドデザイン賞を受賞されたのですね。
今日、発表をみてびっくりしました。
「工房からの風」と、一緒!
部門も同じActivity(取り組み)です。
これは、ぜひお訪ねしなければです。
皆様もぜひに。

「沼垂テラス商店街」の前に、まずは「工房からの風」で、
青人窯、大山さんにお会いください!
青人窯のブースは、ニッケ鎮守の杜。
レンガ道の面したちょうど真ん中あたりです。

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グッドデザイン賞受賞

『工藝と庭を巡る人の輪づくり [工房からの風]』
が、グッドデザイン賞を受賞しました。

Activity(取り組み)部門
地域・コミュニティづくり/社会貢献活動
というカテゴリーでの受賞です。

この活動に対して、ご支援、ご理解をいただきました
皆様にあらためて感謝申し上げます。

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審査員による公開コメント
野外工芸展と庭造りの二つの活動でものづくりを通した交流の場を創り出している。
工芸と庭を結びつけた点に新しさがある。
徒弟制度が失われつつある現代において、工芸作家として仕事を継続させていくために工芸作家同士の新たな交流の機会を創出し、一方で、庭造りを通して地域の人々を巻き込んでおり、作り手と使い手の緩やかなつながりも創出していると言えよう。
2001年から継続されている点も高く評価した。
仕組みづくりの工夫とともに、ニッケ鎮守の杜という場があることが継続に繋がっているように思われる。

グッドデザイン賞とは
グッドデザイン賞は、様々に展開される事象の中から「よいデザイン」を選び、顕彰することを通じ、私たちのくらしを、産業を、そして社会全体を、より豊かなものへと導くことを目的とした公益財団法人日本デザイン振興会が主催する「総合的なデザインの推奨制度」です。
グッドデザイン賞を受賞したデザインには「Gマーク」をつけることが認められます。「Gマーク」は創設以来半世紀以上にわたり、「よいデザイン」の指標として、その役割を果たし続けています。(http://www.g-mark.org/より一部抜粋)

+++

Gマークをご存知の方は多いかと思います。
さまざまなプロダクト、車や建築や歯ブラシなど身近な生活具まで。
プロダクトデザインに与えられるもの、
私たちも以前はそう思っていました。

ところが現在は、いわゆるソフトにもGマークが与えられるようになりました。

『情報社会の発展に伴い、デザインがなされる対象の多くは具体的なかたち(ハードウェア)と同時に、さまざまな関係を維持するためのシステム・仕組み(ソフトウェア)などを包含したトータルなデザインへと変化しています』(GマークHPより一部抜粋)

製品、空間、メディア、仕組み、取り組み
の部門をさらに16のカテゴリーに分けての選考となっていました。

『工藝と庭を巡る人の輪づくり [工房からの風]』
は、Activity(取り組み)部門、
地域・コミュニティづくり/社会貢献活動
というカテゴリーで評価をいただきました。

上記の審査員からのコメントを大変うれしく思いました。
そのようでありたい、とあらためて思っています。

この活動にお心を寄せてくださる皆様とともに、
今回の受賞を喜びたいと思います。
まだまだ未成熟な活動ですが、現在進行形として、
皆様とともに、佳き営みに熟し、継続させていきたいと願っております。
引き続き、「ニッケ鎮守の杜」「工房からの風」を
どうぞよろしくお願いいたします。

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津村里佳さん

吹き硝子の津村里佳さん。
二回目の「工房からの風」への出展となります。

Q1
津村さんは「工房からの風」に、どのような作品を出品しますか?

A1
日々の光景や、ふと訪れる特別なひとときをあしらえるような物を
心がけて制作をしています。

ガラスドームや花器、食器などの定番品に加え、
空間にユラユラと揺れる、
吊りの花器やモビールを出品します。

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津村さんならではの爽やかで、愛らしいフォルムに磨きがかかって美しいですね。
強く主張しないけれど、ふんわり周りの空気を優しくしてくれるようなガラスの器です。

Q2
「工房からの風」への出展が決まった時、津村さんはどのようなことを思いましたか?

A2
前回の出展から少し時間が経っていたのですが、
今年なぜか急にまた出展したいと思い立ち、その勢いのまま応募しました。
結果を頂いた時、
ほっとしたのと同時に、「やはりそういう時だったんだな」と思いました。
あの時からひたすら前を見て進んできた道を少し振り返り、
また前に進む為の時間を過ごせたらと思っています。

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作家として立っていく。
特に吹き硝子は季節的な仕事の集中など、どれほど大変なことでしょうか。
前回からぐんぐんお仕事が広がって、作品展活動も活発にされているからこそ、
句読点のようなタイミングを「工房からの風」に持ってくださったのでしょうか。
これからは、前だけではなくて、
横や時には後ろにも広がる爽やかな風景を楽しめますね。

Q3
あなたの「工房」のある街の好きなものやところ、
自慢できること大切に思っていることひとつ教えてください。

A3
家から工房まで少し離れているのですが、
その間の車での移動時間を大切にしています。
頭の中を空っぽにしたり、
好きな音楽やラジオを聞いたり。
作りたい物がふと思いつくのも、
その時間の中で起こることが多いです。

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ある意味、真空になれるような時間。余白があって、新しいものが生まれたり、
従来のものも新鮮に感じられる。
工房への移動という「時間」を大切に思っているのですね。

津村里佳さんの出展場所は、稲荷社のほとり。
インスタグラムはこちらになります。
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