投稿者「director」のアーカイブ

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大野七実さん 陶芸

Q1
「工房からのそよ風」では、七実さんはどのようなことをしてくださいますか?

A1
デモンストレーションを行います。
貼花(ちょうか)の制作工程の一部をお見せしたいとおもいます。

作品ができあがるまでにはたくさんの工程があり、かたちになるまでのなかには、普段見ている景色や記憶が様々に重なっていきます。
実際どんなふうに紋様をつくり出しているのかをご覧いただく事で、作品の奥に広がる世界をより身近に感じてもらえる機会になればいいなと思います。
当日は、お庭の植物をモチーフに何か描いてみたいです。

作品販売は用意がなくて申し訳ありません。

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Q2
「工房からのそよ風」は、風人さんと一緒に創ってきましたが、ご来場くださる方に、どのようなところを見て、感じていただきたいですか?

A2
皆が立ち止まり、暮し方、働き方、様々なことが大きく変化したこの半年でしたが、そういった中でも、ものづくりの営み自体は変わらずにつづいていて、つくること、手渡すこと、暮しのなかで活かされること、その循環は、より求められ確かさを増したように感じます。

私たちができることで場を未来へと繋ぎ、思いを共有することも、今とても大切なことのようにおもいます。

いつもの賑やかな活気溢れる工房からの風とはいきませんが、実際にものに触れ温度や色、伝わる思いを肌で感じ、そのよろこびを分かち合い、和やかに心通う豊かな時間を、今年ならではの過ごし方でゆったりと楽しんでいただけましたらうれしいです。

元気な姿でお会いできますように。
秋のそよ風と美しいお庭で安らいでいただけますように。

Q3
七実さんの「工房」で、特に大切な、あるいは愛着のある「道具」を教えてください。

A3
道具と呼ぶには少し違う気もしますが、いちばん大事なさいごの焼きを任せているのがガス窯です。
独立してからずっと苦楽を共にしてきた、大きな存在です。

それまで手のなかにあったものを窯の炎に委ねる。
いつも祈るようなきもちで手を合わせます。
こちらの思うようにいかないことがたくさんあるからこそおもしろいし、そこからまた発見があり、ときには受けいれる寛容さも必要だと教えてくれます。

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+++

陶芸は、大野七実さんと小泉すなおさんが一緒にテントで交代に制作公開をしてくださいます。
おふたりで、何やら楽しそうに企画をしていらしたので、ぜひご覧くださいね。
私も撮っても楽しみです。

お二人のテントは、おりひめ神社、お社の脇にあります。

大野七実さんのインスタグラムはこちらです。
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小泉すなおさん 陶芸

Q1
今年、初めての風人さんをしてくださる予定だったすなおさん。
そよ風開催となって、出展者側になっていただくことにもなりましたが、
どのようなことをしてくださいますか?
また、どのような作品を、展示販売されますか?

A1
ろくろをひいた後の作品を削り、成形装飾したいと思います。
マットな釉薬の食の器と、当日のデモンストレーション予定の花器を展示します。

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Q2
「工房からのそよ風」は、風人さんと一緒に創ってきましたが、ご来場くださる方に、どのようなところを見て、感じていただきたいですか? 

A2
自分自身と向き合う事の多かった時間の中で、手を止めずに生まれた作品達。
作品はもちろん、つくり手の言葉からも、それぞれの作品が生まれた背景を感じて欲しいと思います。

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Q3
風人さんの「工房」で、特に大切な、あるいは愛着のある「道具」を教えてください。 

A3
陶芸を始めた頃に「これを使って頑張って」と友人のお父さんが作ってくれた竹べら。
形やサイズもいろいろの十本ほどを、長く愛用しています。
今も使っている道具の中で1番古いものです。

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+++

一昨年出展くださって、今年は初風人さん予定だった小泉すなおさん。
風人さんの当日ミッションは例年とは異なりましたが、zoomミーティングをしたり、さまざまな課題に向かって話し合いましたね。
私たち企画側にとっても、これらのご一緒いただいた時間も振り返れば尊い気がしています。

YouTubeチャンネルへのプログラムの中で、作家さん数名が語る「工房からについて」を語っていただく!というインタビュー企画が生まれたのですが、
すなおさんの工房まで、映像制作のいとうゆりさんと共にお訪ねもいたしました。
この映像も後日アップいたしますので、ぜひご覧ください。

小泉すなおさんのテントは、同じく風人、陶芸の大野七実さんと一緒。
おりひめ神社の脇にあります。

小泉すなおさんのブログはこちらです。
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RIRI TEXTILE 和泉綾子さん 染織

今年の作家紹介は、風人テントから10組、作り手テントから5名の作家からのメッセージをご紹介していきます。
まずは、本日開設した「工房からの風YouTubeチャンネル」にも映像を公開した和泉綾子さんからのメッセージです。

Q1
RIRI TEXTILE 和泉綾子さんは、「工房からのそよ風」では、どのようなことをしてくださいますか?
どのような作品を展示販売されますか?

A1
草木染めのデモンストレーションをおこないます。

普段は一種類の植物を煮出して染めているのですが、
「工房からのそよ風」では、会場である「ニッケ鎮守の杜・手仕事の庭」で育まれた数種類の植物を一緒に煮出し、お庭の恵みを色として糸や布にうつしとる様子をご覧いただけたらいいなと思っています。

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また、数は少ないのですが、草木で染めたリネンガーゼのストールや、手織りのストールなども販売させていただく予定です。

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Q2
「工房からのそよ風」は、風人さんと一緒に創ってきましたが、ご来場くださる方に、どのようなところを見て、感じていただきたいですか?

A1
作るひと、使うひと、紹介する人、育むひと、が、豊かな恵みに彩られた手仕事の庭に集まる「工房からの風」は、ものづくりを巡る営みがこの手の先にある、この手で育むことができると信じさせてくれる場所だと思います。

今年、その風が形を変えて「そよ風」になっても、根幹にあるものは変わらず醸されると信じています。

個人的にこの半年間、変化する世界の中において、この手で何かを作り出すことは、なんてたしかな行為なんだろうと感じる日々でした。

「工房からのそよ風」では、よろこびとともにあるたしかな営みの数々をご覧いただけたらいいなと思っています。

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Q3
風人さんの「工房」で、特に大切な、あるいは愛着のある「道具」を教えてください。

A3
寸胴鍋。

糸や布の下処理や草木を煮出したり染めたりする作業でたくさん使う、なくてはならない道具です。

小さい鍋で草木を煮出して、大きな鍋に一番煎じ、二番煎じ、時には三番煎じくらいまでの染液を漉して染めることが多いです。

はじめて買った寸胴鍋は、工房のなかで一番付き合いが長い道具だと思います。

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+++

2018年の9月、デンマークのニット作家マリアンネ・イサガーさんの運営する施設へ滞在するツアーで、和泉綾子さんとご一緒いたしました。

そのツアーの中で行ったイサガーさんのお庭で摘んだ草花で毛糸を染めるワークショップ。
ブーケを束ねるように花を摘み、それをおおらかに煮出していく。

そのツアーには、染織作家が数名参加されていましたが、皆さん、目をパチクリと!
だって、分量も測らないし、そもそもさまざま過ぎる!草花をこんなに一緒に煮だしていいんだろうかと。
けれどイサガーさんは堂々と攪拌棒を回して煮込み、これまた堂々とウールの束を鍋に投入したのでした。
かくして、見事な緑色の毛糸が染まったのでした。

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この日の和泉さんのとっておきの笑顔もここに!

草木染めの部外者の私でさえ、なんだか目から鱗で、ああ、これでいいんだ。
これがいいんだ!と思わせてくれる体験でした。
その場にいた染織作家の方々も、それぞれのお仕事の中でそれを行うかは別のこととして、ものづくりの心に、爽やかな一筋に風が渡ったような表情でした。

あれから2年。
ニッケ鎮守の杜でも「ブーケ染め」したいねー。と和泉さんと話していたことが実現できました。
映像も、新設したYouTubeチャンネルに公開しましたよ!
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「工房からのそよ風」では、「ブーケ染め」の実演と、映像を撮った日に染めたリネンのストールも販売してくださるとのこと。
一期一会のこのお庭での「ブーケ染め」、ぜひご覧になってみてくださいね。

和泉綾子さんの出展場所は、galleryらふとと花壇の間。
RIRI  TEXTILEのホームページはこちらになります。
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YouTubeチャンネル

工房からの風YouTubeチャンネルを開設しました。

click

幕開け?こけら落とし?には、9月に「galleryらふと」で開催しました
クロヌマタカトシさんの展覧会「共鳴」の映像を公開しました。

「工房からの風」「ニッケ鎮守の杜」「galleryらふと」にまつわる映像をこのチャンネルからお届けします。

今後は、「工房からの風」についての作家とディレクターからのメッセージ。
「ニッケ鎮守の杜」で行われたワークショップ。
今年度の「工房からのそよ風」に出展くださる風人の方々による制作公開の映像。
庭の営み、などを公開していきます。

チャンネル登録、ぜひ、お願いします。

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上の映像はこちらです。
https://www.youtube.com/watch?v=gphpEtuu6q8

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工房からのそよ風 概要

今年度の「工房からの風」は、感染症拡大防止のため、通常開催を中止とさせていただきました。
あらためて、私からも、開催を楽しみにしてくださいました皆様、
心を尽くして準備くださっていた出展予定作家の皆様、
開催を支えてくださる関係者の皆様へお詫び申し上げます。
そして、中止へのご理解とご協力を感謝申し上げます。

ここのところ少し落ち着き、さまざまな規制が緩められるように感じていますが、やはり例年のような開催は無理でありました。
何よりも密になってしまうことと、全国からの人の移動を促してしまうことは、現状避けなければならないことだと思っています。

そのような中ですが、作り手の営みをつないでいく気持ちを抱き、全面中止ではなく、今回ならではの企画を行うことといたしました。
名付けて「工房からのそよ風」。
大きな風ではありませんが、穏やかに優しく、けれどたしかにそよぐ風をイメージした企画です。

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企画名: 工房からのそよ風              

10月17日土曜日(1日のみ) 雨天の場合18日日曜日
(10月16日金曜日18時に発表)

10時から15時

混雑を避けるため、開園時定員予約制(予約は満席となりました10/13)
11より園内の状況をみながらご案内をいたします。

+++

「工房からの風」の会場の一部には庭があります。
「ニッケ鎮守の杜」と名付けられた空間には、「手仕事の庭」という花壇もあり、四季を通じて自然に即した手入れを続けています。

「工房からのそよ風」では、秋の庭をお楽しみいただくとともに、この庭にゆかりのある方々にご協力をいただいて、皆様をお迎えいたします。

風人ブース
アトリエ倭 木工 ワークショップ・作品販売  
RIRI TEXTILE 染織 制作公開・作品販売
磯敦子+森友見子 綿+再生紙 制作公開・ワークショップ・作品販売
大野七実+小泉すなお 陶芸 制作公開・作品販売(小泉すなおさんのみ)
hyakka 木工 制作公開・作品販売
Anima uni+CHIAKI KAWASAKI 金属 制作公開・作品販売
吉田慎司 ほうき 制作公開・作品販売  
    
庭人ブース
庭の恵み(ミックスハーブ・ミックスシード・ミニ盆栽など)の販売
※ブーケ・生花の販売はありません。

作り手ブース  
am  帆布と革のバッグ
きたのまりこ 金属装身具 
曽田伸子 ガラス
比呂 陶芸
町田裕也 陶芸

今年度出展予定作家のうち千葉、東京、神奈川、埼玉、茨城在住の「工房からの風」出展経験作家による展示販売を行います。
感染症予防を重視し、広範囲の人的移動を避け、展開に混乱なく安心して協働できる出展作家による出展です。

映像配信
YouTubeチャンネルなどを活用して、庭の営み、「galleryらふと」での展示、風人による制作工程公開、「工房からの風」からのメッセージをお届けします。
こちらは只今、鋭意制作中!
詳しくは、あらためてご案内させてくださいね。

そよ風そよぐ17日まで、こちらからの発信もぜひご覧ください。

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今年度出展を予定されていた作家の方々

2020年第18回「工房からの風」は、コロナ禍のため通常開催を中止とさせていただきました。
選考を通過されて、準備を進めてくださった中、感染症拡大防止のために出展を見送らざるを得なかった作家の方々には大変心苦しく思っております。
そのような中にも、中止をご理解くださり、今後の制作に向け、前をむいて進まれる作家の方々をここにご紹介いたします。
(尚、今展への出展を5月末時点で予定されていた方々をお知らせいたします)


● 陶磁 ●
大隅 新
大山育男
小黒ちはる
熊本充子
鈴木祥代
坪井俊憲
比呂
町田裕也
横田翔太郎


● ガラス ●
itsuka glass works
内田絹子
菊田佳代
小宮 崇
曽田伸子
三浦侑子


● 染織布 ●
糸の香
イラズムス千尋
saworiworks
SABLETTA
シャポー チホレーヌ鎌倉
スタジオ アユンク
zucu
中野紘子


● 木 ●
et craft
金城貴史
クドウテツト
SUGITA SŌSAKU
平と米の制作所=平米
まつもと工作室
もくのすけ


● 装身具 ●
きたのまりこ
せつ

toko aoki


● 革 ●
アンコエラン
am
NIZYU KANO


● その他 ●
etelä〈麦わら・ヒンメリ〉
カワムラ〈木・角・革・どんぐり〉
榊麻美植物研究所〈盆栽〉
三瓶祐治〈造形・オブジェ〉
stained glass Ginga〈ステンドグラス〉
中村 圭〈竹〉
Metalsmith iiji〈鍛鉄〉


● 風人 ●
アトリエ倭〈木〉
Anima uni〈装身具〉
磯敦子〈染織布〉
大野七実〈陶磁〉
小泉すなお〈陶磁〉
CHIAKI KAWASAKI〈装身具〉
hyakka〈木〉
森 友見子〈再生紙〉
吉田慎司〈ほうき〉
RIRI TEXTILE〈染織布〉

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ありがとうございました

共鳴 クロヌマタカトシ展は、14日をもって終了いたしました。
ご来場いただきました皆様、お気持ちを寄せてくださいました皆様、
ありがとうございました。

作品をお選びいただきました皆様、心込めてお包みさせていただきます。
お届けまでしばらくお待ちくださいませ。

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共鳴 クロヌマタカトシ展 はじまりました

共鳴
クロヌマタカトシ 展
2020年9/12(土)・13(日)・14(月)
11:00~18:00
虫の音すだくらふとにて

初日、雨の中お越しくださいました皆様、ありがとうございました。

director’s voice にて、一部作品の写真をご覧いただけます。

多くの作品をお選びいただきましたが、すべてお預かりさせていただいておりますので、
初日のままの世界観をご覧いただけます。
日曜日と月曜日、galleryらふとでクロヌマタカトシさんと共にお待ちしております。

尚、ギャラリー内、お客様は4名様定員とさせていただいております。
場面によってはお譲り合ってのご高覧をお願いいたします。
また、検温とアルコール消毒のご協力をいただいています。
皆様に安心してご覧いただけることを願っております。

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galleryらふとにて

共鳴
クロヌマタカトシ 展
9/12(土)・13(日)・14(月)
11:00~18:00
虫の音すだくらふとにて

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2012年、第十回「工房からの風」に初出展くださったクロヌマタカトシさん。
おりひめ神社の奥に、オオカミの木彫作品を出品くださいました。

あれから8年。
その鮮烈な出現からじっくりと、大切なものを手放さず、醸成させながら、今日の制作につなげてこられたひと。

コロナ禍のために、4月開催予定だった会が9月になって、会期も3日となりました。
初日のみ予約とさせていただき、その初日が終えましたが、「よかった」、です。

作品を入手するパワーに追われる初日ではなく、作品にふかぶかと向かいあっていただく時間、
そして、作家と豊かに言葉、想いを交わす時間を創ることができた初日でした。
ご理解とご協力をくださった皆様に心より感謝申し上げます。

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多くの作品をお選びいただきましたが、すべてお預かりさせていただいておりますので、初日のままの世界観をご覧いただけます。
日曜日と月曜日、galleryらふとでクロヌマタカトシさんと共にお待ちしております。

尚、ギャラリー内、お客様は4名様定員とさせていただいております。
場面によってはお譲り合ってのご高覧をお願いいたします。
また、検温とアルコール消毒のご協力をいただいています。
皆様に安心してご覧いただけることを願っております。

共鳴

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共鳴 クロヌマタカトシ 展

共鳴
クロヌマタカトシ 展
2020年9/12(土)・13(日)・14(月)
11:00~18:00
虫の音すだくらふとにて

初日、9/12(土)はご予約のお客様で満席となっております。

ご予約をお取りでないお客様は、13(日)、14(月)のご来館をお待ちしております。

作者クロヌマさんは、全日在廊くださいます。

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