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2022年10月の記事一覧
「director’s voice」New
director's voice
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Anima uni(装身具)
2012年の初出展ののち、毎年風人として「工房からの風」を支えてっくださったAnima uniの長野麻紀子さん。
今年は10年ぶりに出展作家として参加くださいます。
10年間で制作活動をうんと広げ、飛躍されてきました。
その独自な世界観は、高まった技術をもって自在に表現され、かたちとなって「工房からの風」にやってきます。
Q1
Anima uniさんは、工房からの風に、どのような作品を出品されますか?
A1
ふっと原点に立ちかえってみたくなったのでしょうか。
なにやらよくわからない力に突き動かされ、10年ぶり2回目の出展です。
はじめての時は、スペイン階段下のテントで緊張した面持ちで佇んでいたら、
あれよあれよという間に終わっていた2日間でしたが、
あれから、わずかでも進化できているのでしょうか。
迷いながら、立ちどまりそうになりながら
揺れて、揺らいで
それでもわたしを内側からつきうごかすなにか。
たましいがふるえるからつくる、つくらずにはいられない、
そういうのだけを掬いとって集めたのなら。
作品があるひとつの形態をなしてから、また変奏曲のように刻一刻と変わりゆき
あたらしい和音が謐けさのうちにたちのぼる。
そんな印象の今回の作品群では、庭のシリーズが深化して
四季折々、とりわけこっくりと秋の実りの季節が展開されます。
エルダーには深紫のベリーがたわわに実り、豊穣を唄います。
またずっと作りたかった<ふれる ear cuff>が完成して、
お披露目いたします。
研ぎ澄まされたバランス感覚から生まれてくる色石の作品。
はじめること、つづけていくこと、おわりを告げること、
どこの地点においてもたいへんで、愛おしい日々なのでしょうか。
それぞれの日々に祝福あらんことを願いつつ。
Q2
Anima uniさんの工房の中で、特に大切にしている場所、あるいは部分、印象的な場所、空間、または、道具の写真を1カット撮ってください。
そして、その説明をお願いします。
A2
彫金机
身長、腕の長さ、てのひらの大きさ、
細部に渡る隅々までわたしの身体と動きに合わせ、フルオーダーで作っていただいたもの。
使い手にとことん寄り添ってくださるアトリエ倭さんのすばらしいお仕事です。
動くわたしをフレーミングしている、という視点から考えると、
先の倭さんの個展でのオーダーフレームと相通じるものがあるような気が多分にいたします。
眼前の大きな硝子窓のむこう、エルダーの木がサワサワと梢を揺らし、
小鳥たちがピチチチとのぞきこんでいきます。
明るい陽光がしずかに射し込んで、白い机と壁面をちろちろきらめかせるなか作業する
冬のあさが一等好きな情景です。
Q3
Anima uniさんが自作以外で、大切にされている、あるいは、愛用されている工藝品をひとつ教えてください。
A3
◯絶賛愛用中
松塚裕子さんの珈琲カップ&ソーサー
朝から晩まで。もう365日手放せません。苔むした竹っぽいから、竹苔カップと勝手に命名。
なんでしょう、この吸いつくような手触り。これで飲む珈琲の美味しいこと。
◯宝物
佐藤亜紀さんからいただいた茜と藍染の糸巻き
これは神棚風に作業場の上の方にしつらえてあって、いつでも彫金作業を見守ってくれているのです。
下地康子さんからいただいた草木染めの糸一式
織の際に出る端っこだそうで、あまりに美しくて言葉を失う色糸。
後生大事にしまってありますが、いつか作品に使わせていただく時がくるかもしれません。
恐れ多いことですが。
武井春香さんの藍甕で染めていただいた真珠
あらたに加わった宝物。なんとも愉快な思い出と共に、この青い真珠を眺めることでしょう。
大野八生さんの落書きのうちのネコ
八生さんからの小包とか紙袋には落書きがしてあるので、もう絶対に捨てられません。
2012年には、工藝作家のつながりをあまり持っていなかったというAnima uniさん。
この10年豊かに工藝作家とのつながりを育まれて、制作と日々の暮らしの両輪が豊かになられた一端を感じられるメッセージを寄せていただきました。
Anima uniさんの出展場所は、おりひめ神社の奥。
作家ページはこちらになります。
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飯野夏実さん(陶芸)
2013年に初出展くださり、その後作品発表を豊かに続けて来られた飯野夏実さん。
実力を蓄えて、アニバーサリー展に二回目の出展を果たしてくださいます。
Q1
飯野夏実さんは「工房からの風」に、どのような作品を出品されますか?
A1
金彩色絵の磁器作品を出品します。
4分の3くらいはお皿やカップなどの食器、4分の1はアクセサリーや小物入れなど食器以外のものになります。
制作方法としては、箸置きやアクセサリーなどの小物以外、ほとんどのものがロクロ成形です。
上絵付け(本焼きが終わったあとに絵付をして800℃くらいで焼き付ける)がメインですが、下絵付け(素焼きの段階で染み込ませるように絵を描く)、和紙染め(下絵付けの一種で、筆で直接描かずに型紙に絵の具を染み込ませて模様をつける)、いっちん(土の絞り出し)、クエルダセカ(スペインの釉薬掛け分け技法)など、さまざまな装飾技法を取り入れています。
温かみのある白い生地に、私の大好きなお花模様や動物の模様を、華やかな色絵金彩で施したものが多いのですが、私のもうひとつのライフワークでもあるウクライナのピサンキ、西洋中世の装飾美術、イスラム建築の唐草模様、などなど世界中の私の好きなものからインスピレーションを受けつつ、20代半ばに絵付けの勉強をした京都の清水焼の影響もあるかな、という無国籍にミックスされた感じになってきたような気がします。
Q2
飯野夏実さんの工房の中で、特に大切にしている場所、あるいは部分、印象的な場所、空間、または、道具の写真を1カット撮ってください。
そして、その説明をお願いします。
A2
今年のはじめに埼玉県から台東区に引越しまして、新しい工房を作ったのですが、外から見ても楽しいアトリエになるように、窓下の腰壁のモルタル部分にモザイクを施しました。
色ガラスと大理石をランダムに割って組み合わせたブローチのようなパーツを70個ほど作っておき、壁に埋め込みました。
私も、左官をしてくれた職人さんも、こんなことをするのははじめてでしたので、かなり苦戦しましたが、なんとかスタジオカラクサらしい壁ができあがりました。
来年のゴールデンウィークにはオープンアトリエをしようと考えています。
ぜひ遊びにいらしてください。
Q3
飯野夏実さんが自作以外で、大切にされている、あるいは、愛用されている工藝品をひとつ教えてください。
A3
たくさんあって迷いましたが、一番よく手に取る工芸品を選びました。
津田清和さんのグラスです。
型吹きガラスのゆらぎの表情が好きで、適度な大きさとずっしり感も良く、ビールを飲むときはたいがいこれです。
精緻な加飾の作品を生み出す飯野さんの愛用の工藝品がすっくり端正な津田清和さんのガラス。
一見離れた表現のようですが、それぞれ完成度の高さのベクトルが近いのかもしれませんね。
飯野夏実さんの出展場所は、ニッケ鎮守の杜の中央あたり。
作家ページはこちらです。
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極楽寺がらす工房(ガラス)
鎌倉で極楽寺がらす工房を築く岩沢彰一郎さんと睦子さん夫妻。
極楽寺がらすさんとして1度、岩沢睦子さん個人として1度出展くださっています。
今回は、極楽寺がらす工房として、アニバーサリー展に出展くださいます。
Q1
極楽寺がらす工房さんは「工房からの風」に、どのような作品を出品されますか?
A1
二人の作風が違いますので、お互いの作品と共作の作品を出展します。
彰一郎は雪代シリーズを出します。
ガラスの表面がサラサラとした肌触り、薄っすら透ける白い物や一手間加えた作品。
画像は雪代と雪代の間にオリジナルパーツを付けた透明ガラスをカップリングしたグラスになります。
他にグラス・一輪挿し・蓋物など出します。
睦子はkirieシリーズ。
黒いガラス生地を作りサンドブラスト技法で絵柄を彫り込んで表情を付けています。
自分癒しの猫柄が多いです。
彫り込んだ事で表面の凹凸の手触りが心地良く、絵柄も剥がれる心配が有りません。
グラス・花入れ・鉢・ポット等を出します。画像は月夜グラスとポットになります。
共作の干支や鏡餅は、工房立ち上げ時から2人で毎年大切に制作し続けています。
お家でホッコリ和む時間に活躍してくれれば幸いです。
Q2
極楽寺がらす工房さんの工房の中で、特に大切にしている場所、あるいは部分、印象的な場所、空間、または、道具の写真を1カット撮ってください。
そして、その説明をお願いします。
A2
ガラスを溶かしている溶解窯です。
工房立ち上げ時、自分たちでコンクリートを流して作りました。
制作中は1200℃になり、夏場など工房内は大変な温度になりますが、冬場は近所のお爺さん達が温まりに来ます。
19年経って、所々不具合やご機嫌が悪くなりますが、この子が居ないと何も出来ません。
大切な窯です。
Q3
極楽寺がらす工房さんが自作以外で、大切にされている、あるいは、愛用されている工藝品をひとつ教えてください。
A3
「信楽焼 長角皿」 案山子窯陶芸工房 故山田先生より譲り受けた作品です。
ガラス製品とは対照的な大地を感じさせる大胆なテクスチャーに魅せられて愛用しています。
貴重な窯の画像もありがとうございます。
今年の猛暑の中にも、制作に励まれたおふたり。
爽やかな秋の日に、皆様と制作の実りを介して豊かな交流がはかれますように。
極楽寺がらす工房さんの出展場所は、ニッケ鎮守の杜の中央部。
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吉岡さおりさん(フェルト)
今年はフェルトの作家はおふたり。
そのおふたりともが3回目の出展となります。
それぞれが成熟した独創的なフェルト制作を展開されています。
では、高知県から3回目の出展となる吉岡さおりさんからのメッセージをご紹介します。
Q1
吉岡さおりさんは、「工房からの風」に、どのような作品を出品されますか?
A1
今回は、フェルトジュエリーと布フェルトバッグなどを出品予定です。
心に響いたことや留めておきたいと思ったこと、そんな気持ちや考えを形にしてみたいと思い、フェルトジュエリーを作りました。
胸元や耳元に不思議な記号たちが散らばると面白いのではと思っています。
Q2
吉岡さおりさんの工房の中で、特に大切にしている場所、あるいは部分、印象的な場所、空間、または、道具の写真を1カット撮ってください。
そして、その説明をお願いします。
A2
フェルト制作に欠かせないものは、水。
制作していると時折、水で”縫っている”ような感覚になります。
今日はふと顔を上げると、魚か何かが泳いでいるように水の中にフェルトが泳いでおり、そのゆったりとした景色をしばらく見つめて、写真を撮ってみました。
Q3
吉岡さおりさんが自作以外で、大切にされている、あるいは愛用されている工藝品をひとつ教えてください。
A3
このお茶碗は、随分前にに女性の作家さんから購入。
大きいので何度かご飯を盛られそうになった事も数知れず。
仕事後、このお茶碗でお茶を飲むことが現実世界に戻ってくるための儀式のようになっています。
随分、色味も変化し欠けも作ってしまいましたが、私の好きな器です。
工藝は、火や水など自然のエレメンツと結びついて制作されますが、フェルト制作の水との関りを、このように捉える感性がとても素敵ですね。
吉岡さおりさんのブースは、おりひめ神社のお社の脇。
作家ページはこちらになります。
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今野恵さん(フェルト)
Q1
今野恵さんは、「工房からの風」に、どのような作品を出品されますか?
A1
ショールやバッグ、帽子、アクセサリーの身につけるフェルトと、モビールやクッションなどお部屋に飾るフェルトを出品します。
蝶々のモチーフが付いた立体的なベレー帽やフェルトボールのモビールは新しい試みで制作しました。
ブースの中にモビールを飾りますので、ゆったりとゆらめく様子を楽しんでもらえたら嬉しいです。
フェルトのクッションや猫型クッションも出品しますので、フェルトの温もりを体感していただきたいと思っています。
Q2
今野恵さんが、工房の中で特に大切にしている場所、あるいは部分、印象的な場所、空間、または、道具の写真を1カット撮ってください。
そして、その説明をお願いします。
A2
祖母と母から譲り受けた年季の入ったお茶箱です。
羊毛を入れてます。
フェルト前の羊毛を湿気から守ってくれます。
乾燥剤を入れなくてもいつもカラリとしてふわふわの状態を保ってくれます。
「さて、今日は何を作ろうかな」とお茶箱の蓋をあけるときに宝箱を開ける気分になるのも良い感じです。
Q3
今野恵さんが、大切にされている、あるいは、愛用されている工藝品をひとつ教えてください。
A3
アトリエ倭さんの「森のスピーカー」です。
制作時間に聞くラジオや音楽の音が耳触りの良い優しい音になります。
壁掛けにもなりますが、私は作業場所を移動するときは連れていき、いつも一緒に制作を見守ってくれる相棒のような存在です。
好きなラジオ番組は、「武田鉄矢の今朝の三枚おろし」です。
今野恵さんのフェルトは、野性的というか野性をしっかり作り手が受け止めて形にしたもの。
その形が、力強さの中にも愛らしさがあふれているのが、他の作家の作品にはない独特な魅力です。
久しぶりの大きな野外展にむけて、新作も豊かに構成されているようで、とても楽しみですね。
今野恵さんの出展場所は、コルトン広場で、ニッケ鎮守の杜の入り口の近く。
作家ぺージはこちらです。
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いわもとあきこさん(裂織り)
第20回「工房からの風」まで、あと1週間となりました。
毎日、天気予報が気になる期間がやってきましたねー、いよいよ‼
よいお天気を祈りつつ、企画事務局も、日々準備を進めております。
今日から、恒例となりました出展作家の方々からのメッセージをお届けいたします。
毎回、このブログ形式のメッセージを「熟読」して(「予習」という方もいらしたり・・)
より丁寧に作家の作品に向かってくださる方が多いのが「工房からの風」のひとつの特徴となってきたように思います。
54ブース。
読み応えありますよー。
その54ブース。
今年は、複数回出展作家がいつもより多いのも特徴です。
3回目の方が4ブース
2回目の方が20ブース(2回目の方が多いんですね)
とはいえ、初出展の方が30ブースと、一番多いのが初出展の方々!
まず3回目の出展作家の方々、そして、2回目、
そして初出展の方々からのメッセージをご紹介してまいります。
最初は、香川県高松市からのいわもとあきこさんです。
Q1
久しぶりに「工房からの風」に帰って!きてくださったいわもとさん。
今回は、どのような作品を出品されますか?
A1
いろいろな色でいろいろな柄を織り込んで、いろいろなかたちの裂き織のかばんを作っています。
マイナーチェンジを繰り返して、たどり着いた今の一番をご覧頂けたらと思っています。
そしていつも意識している端材の存在。これを生かしたかばん以外の何か。も、並べたいと思っています。
ちょいと笑って帰ってもらえたらこれ幸いです。
Q2
いわもとあきこさんの工房の中で、特に大切にしている場所、あるいは部分、印象的な場所、空間、または、道具の写真を1カット撮ってください。
そして、その説明をお願いします。
A2
作業場として借りた建物は、75年前に建てられた町のお医者さんで、レントゲン設置などの関係で壁には鉛が挟まっているとのこと。
この壁には釘も押しピンも刺さりません。
唯一いい場所に釘が一本。
ここには時計をかけなさいなと言われたかのように時計をかけました。
会ったことはないけど、壁を見るときっといい先生だったように思えて安心します。
Q3
いわもとあきこさんが、大切にされている、あるいは、愛用されている工藝品をひとつ教えてください。
A3
耐火ポットは、知り合いの陶芸家の方のもの。
冬はストーブにのせて、常にお湯を沸かします。
夏はコンロでお茶を沸かして冷ましてがぶがぶ飲みます。
気が付いたら一年中使っています。
ペンギン的なシルエットと存在感も気に入ってます。無いと困ります。
コロナ禍で久しぶりの関東遠征!ではないでしょうか。
いわもとさんの展示ブースは、ニッケ鎮守の杜「galleryらふと」の前です。
カラフルな裂織りのバッグが鮮やかにハタメク、元気のよい光景が映し出されますね!
いわもとあきこさんの作家ページはこちらです。
→ click
皆様へのお知らせ/工房からの風
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似顔絵当選通知をお送りしました
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20th アニバーサリーサイト
第20回展アニバーサリー展を記念して、特設頁を設けました。
10月15日
17日
19日
21日
23日
と5回にわたって公開いたします。
第一回目は、今回出展される藍染めの2工房のご紹介記事です。
→ click
恒例となりました出展作家からのメッセージも、これからお届けしていきますが、
こちらの特設頁もぜひお読みくださいませ。
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おりひめ神社 祈願祭
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幸せでいればよいのだから
「工房からの風」、出展作家の方々もいよいよ準備も集大成のことですね。
私たち主催者側も佳境に入ってきました。
明日は、設備、警備、清掃・・など、まさに縁の下の力持ちのコルトンプラザの方々との合同会議日です。
事故なく、天候に関わらず、来場者様、出展作家の方々、皆様が少しでも心地よく過ごしていただけるように。
そう願って会議を行います。
願う、と言えば、金曜日は、おりひめ神社での安全祈願祭。
宮司様にお越しいただいて、「工房からの風」の安全を祈願していただく神事を行います。
土曜日15日には、20回展記念の特設サイトが公開。二日ごとに記事が公開されていきます。
そして、恒例の出展作家の皆さんからのメッセージをお届けするブログが連日公開となっていきます。
「工房からの風」では、陶、漆、木工、金工、染織、硝子・・・
とさまざまなジャンルの作り手とその作品がコルトンプラザの広場と庭に集います。
家の中で、これらが集うところってありますか?
ダイニングルーム、それも食器棚の中も、そのような場の一つではないでしょうか。
婦人之友社様で連載をさせていただいている「おばあちゃんの食器棚」というお話。
第7話が掲載となりました。
今回は、ウールのブランケットのお話し。
彩子さんという作り手が織ったウールのブランケットが語りだします。
・・・
織り手の幸せな時間は、糸と糸とが交わる空気の中にきっと織り込まれていく。
なんて恵まれた仕事と巡り合えたのだろう。幸せでいればよいのだから。
温もりを生む布づくりが、彩子さんの人生そのものを温めていたのでした。
・・・
幸せでいればよいのだから。
そんな単純にものごとはいかない、ですよね。
でも、そうはいかないからこそ、巡り巡って、そう思えるようになることもあるかもしれません。
今話の語り手ウールのブランケット、そしてその織り手の彩子さんのお話し、ぜひ読んでみてください。
→ click
素敵なイラストを描いてくださっているのは、
「工房からの風」のメインビジュアルと同じく大野八生さん。
今回の織り手は、まさに天女のようです。
バックナンバーも一部お読みいただけますので、ぜひに。
ご感想をお寄せいただけますと大変励みになります。
(物語の最後にフォームがあります)
「工房からの風」を続けてきた中で出会えたたくさんの作り手の方々、その作品。
このささやかな物語に粒子のようにちりばめられているのだと思います。