月別アーカイブ: 4月 2015

展覧会/らふと | コメントする

「手は顔の次に感情を表しますね」
クロヌマさんから興味深いお話を伺いました。
手紙を読む女性の手、腕を組む女性の手、花を摘む女性の手。
その心の動きは、見る方の心持により、
日々、違って感じることもあるかもしれません。

ご来場いただきました皆様には、
クロヌマさんの作品と対話するように、
作品のはなつ空気感も味わうように、
ゆっくりとじっくりと、ご覧いただいています。
ありがとうございます。

本日最終日となります。
皆様のお越しをお待ちしております。


桜、ほろろ。

ワークショップ/らふと | コメントする

4月の花生けのブローチ – 銀の月のポージーピンを作る

来週末 4/18に開催、Anima uniさんのワークショップ
「4月の花生けのブローチ – 銀の月のポージーピンを作る」、
現在、第1回のみ余席がございます。

■4/18 (土) 「4月の花生けのブローチ – 銀の月のポージーピンを作る」
講師:Anima uni
第1回:10時半〜13時 → 受付終了しました
第2回:14時半〜17時 → 受付終了しました
定員 各回6名 会費 5500円

ポージーピンは
胸元に花を生けるためのブローチ。
昔からヨーロッパで愛されてきました。
春の庭を歩き、イメージを切り紙に映しとり
銀の月にローラーでプリントして作る
オリジナル紋様のポージーピンです。
お帰りは、胸元に4月の庭の草花を一輪挿して。
素材:銀と真鍮

今回のワークショップのためにAnimauniさんがデザインしてくださった、
スペシャルなブローチです。
素材として銀材を使っていただく貴重な会かと思います。
もちろん初心者の方もご参加いただけます。

庭は、ビオラパンジーやデイジー、ワイルドストロベリー、
わすれな草、ハーブなどが元気です。
4月の花を胸元にそっとさして。

ご参加ご希望の方は、お電話、
お問い合わせフォームよりお申込み承ります
https://www.nikke-cp.gr.jp/member/koubou.jsp
galleryらふと 047-370-2244

お申込み、お問い合わせ、お待ちしております。

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白い時間

『白い時間』
クロヌマタカトシ木彫展
第2週が始まります。

4/11(土)・12(日)
11:00 ~18:00
〇12日で会期終了となります。

お選びいただいた作品が多数ございますが、
会期中はお預かりをし、ご案内状の「読書する女性」をはじめ、
作品はごゆっくりご覧いただけます。

土曜日夕方からは白ワインをご用意しております。
作者のクロヌマさんもいらっしゃいますので、
作品を囲んで言葉を交わすお時間をお過ごしいただけましたら。

皆様のお越しをお待ちしております。

庭日誌 | コメントする

本日11日のお庭はお休みです

庭人、庭フレンズの皆様

本日、11日のお庭は、天候が不安定なため、
お休みとさせていただきます。
ご予定くださいました庭人さん、フレンズさん、
ありがとうございました。
また晴れの日のご参加をお待ちしております。

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風の始まり

花冷えの合間のひとときの晴れの日に、
今年度出展者による第一回ミーティングが開かれました。

出展作家45名、風人さん(過去出展者で今回サポートくださる方々)12名、
計57名の作家がはなびら輝く庭に集って。

会場を一緒にまわり、その後ミーティングルームに移動して約5時間!
10月の本展に向けての風がそよぎ始めました。

今年の雰囲気は、なんとなく落ち着いた印象。
オトナな風になるのでしょうか?
ゆたかなつながり、ご縁の始まりがこの場から結ばれていきます。

昨日参加された方々、今頃は心の中でぐるぐる風が回っていることと思います。
これから半年のあいだに立ち上がってくる、それぞれの方々のお仕事、
そのハーモニーが楽しみでなりません。

ちょうど花びらもくるくると舞う中、なんだか入学式?のような記念撮影となりました。

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次のことを考える

桜も盛りを過ぎて、今日は冷たい雨に打たれています。

ギャラリーの裏の小庭。
桜色の吹き溜まり。

巨岩、と名付けられた作品が、はなびらのゆくえを見守るように。

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クロヌマタカトシさんの個展、前半の三日間を終えて、あと迎える土日の二日間となりました。

クロヌマさんもブログを更新されています。 → 

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クロヌマさんが、
「今回の展示は僕にとっては特別なものだった」
と書いてくださいましたが、
私たちにとっても今回の展示は特別なものでした。

「galleryらふと」がこの場に移って10年。
「工房からの風」を一年のハレの日とすれば、日々の庭づくりなどの日常のケの日々があります。
その中で、ギャラリーでの展開がどうあったらよいのだろう。
そのことをずっと模索してきました。

折々のワークショップと、
5月6月に行う今年度の「工房からの風」新規出展による展覧会「風の予感」展。
この営みが育ってきましたが、単独での展覧会をなかなか企画できずに過ごしていました。

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前半三日間が終わり、花闇の中に灯るようなギャラリーの中で、
クロヌマさんとわたし、スタッフの宇佐美の三人で静かに充足感に包まれていました。

現在のクロヌマさんといえば、動物や果実の彫像とブローチにとても人気があります。
それを今回は一切出さずに構成することは、作家とギャラリー双方に意思が必要でした。

取り立てて話し合ったわけでもなかったのです。
クロヌマさんが、ご自身で今展はそうありたいと決められて、
私はそれを察して、受け入れただけのこと。
言葉に出さずに、それぞれが相手に迷惑をかけてしまうかもしれないという一抹の不安も抱えながら、
いや、きっと今回はそうあるべきなのだという思いで初日をあけました。

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充足感、といってもひといろではなく、さまざまな喜びの色合いなのですが、
その中でも一番の満たされた思いは、見てくださった方々の反応でした。

「初々しいことがしたかった。
少し手に負えないようなことがしたかった。
知っている線をなぞるのではなく新しく線を引いてみたかった。
でもそれはすごく恐いことでもあった。」

そんな思いで作られた作品を、いや、そんな思いで作られた作品だからこそ、
訪ねてくださった方々の心に鮮やかに映ったものがあったのだと思います。
ギャラリーを後にされるときの表情、佇まいが私たちにとっては宝物でした。

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「工房からの風」に集ってくる作品群。
暮らしの中で使うものであろうと、所謂アートの作品であろうと、
今日現代に個人が作り出すもののあるべき姿。
その姿を映し出す場としてのギャラリーの在り方ってどんなだろう。

後ろをなぞるのではなく、切り拓く心と手をもって作られたもの。
一歩一歩作家として前に進む過程、それに添う場として、
「galleyらふと」が存在したい、そう確信した展覧会でした。

(と、終わったように書いてしまいましたが、土日とあと二日間あります!
土曜日は夕方から白ワインもお出しします。
白い時間、ですもの!)

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先日来の赤木明登さんの「住む」での文章を巡る考察はまだこの場でも続きます。

「次のことを考える」

と、文中小見出しにありますが、今回の展覧会も、その脈の中にあります。
作家が次の扉を開くこととともにある仕事。
「工房からの風」で漕ぎ出した作家の仕事が、
次の海原に向かう場面で関われる場でもあるように。

作家として世に出ることが目的ではなく、作家としての人生を豊かに全うすること。
その過程でひらく花々との出会いの場を作る仕事。

次のことを考える、
も、進みます。

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白い時間

花の雪に包まれたらふとで、
本日4日も、クロヌマタカトシさんの木彫展「白い時間」をひらいています。

「白い時間」は明日5日で第1週目終了となります。
6日〜10日は休廊とさせていただき、11日、12日オープンです。

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むきあうじかん

そよそよと花吹雪舞う中、チューリップも咲き出しました。
花曇りが展示空間にふさわしい空気に整えてくれているよう。

初日からゆたかに展示を明けることができました。
クロヌマさんの仕事を見続けていらっしゃる方々、
25年以上も前身のギャラリー時代から通い続けてくださる方々、
fbで偶然知ってくださった方や、案内状から新たに訪ねてくださった方、
作家の方々もさまざまに、はるばると。

どなたもがゆっくりとこの空間を味わうように過ごしてくださいます。
作家や私たちと時々会話を。
けれど多くの時間は、作品にただじっと向かわれて。

工芸、クラフトを中心に展示をしてきましたから、
お客様の佇まいに大きな違いを発見!しました。
用途のあるものは、手に取って、使う動作の中で作品を確かめたり、
服飾工芸であれば、まとったり、身につけたりしながら、作品を鑑賞されます。
触れることで作品を味わうように。
けれど、今展では作品に向き合うだけ。
一点一点向かい合って、作品をただ見つめていらっしゃいます。

私もお客様がひけたとき、作品に向かい合ってみます。
すると、作品を見ながら、なんでしょう、作品には触れずとも、
自分の心に触れているような気持ちに。
自分の心がふんわりかきまぜられて、ほぐされていくようでした。

向き合う時間も、白い時間なのでしょうか。

(作品に、実際に触れていただくこともできます。
樟の芳香をどうぞ、とクロヌマさんがおすすめくださったり)


 

ハマスホイの画集を広げて見ていかれる方も。
 

 
小屋の作品を介して、クロヌマさんとお客様の
それぞれの心にしずむ風景が語られていったり。

いつしか眉がくつろぎ、胸が広がったような姿になられて、
ギャラリーを後に なさいます。

会期はあと4日。
さくらに囲まれたギャラリーでお待ちしています。

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白い時間 クロヌマタカトシ木彫展

白い時間
クロヌマタカトシ 木彫展

3日、初日を迎えます。
展示の様子は director’s voice もご覧ください。

2015年 4/3(金)・4(土)・5(日)・11(土)・12(日)  
11:00~18:00
さくらさくらさくらふとにて

僕の頭の中の像と
いま目の前に現れている像
ふたつの間には最初大きな違和があって
その声に耳を澄ませ木を刻んでいく

だんだんと声は小さくなり
やがて何も聞こえなくなる

無音の部屋に
ひとつの像が立っている
僕の頭の中の像は
いつの間にか消えている
                  takatoshi kuronuma

桜の木に囲まれたギャラリーには
蕾がふくらみ、はなびらが零れて舞う頃
一年の中でも特別な時間が流れます
2015年の花の季節、春の日差しが移ろう空間で
クロヌマタカトシさんの木彫展をひらきます

この冬、
クロヌマさんから託された一体の女性像を抱えて
デンマークを旅してきました
訪ねた先々で、クロヌマさんと私の敬愛する画家
ヴィルヘルム・ハマスホイが描いたような
静謐な空間にその像を置いて、撮影を重ねました

木の像に結ばれた、ひとが何かに入り込んでいる姿
木の床に白い壁、光差し込むギャラリーに
ひとが抱える「白い時間」は流れるでしょうか
                     sanae inagaki

○作者在廊日   4/3(金)・5(日)・11(土)・12(日)
○クレジットカードご利用いただけます
○作品をお選びいただきました折は、お引渡し方法を会期終了後、
着払いにての発送にさせていただきたくお願い申し上げます。
○galleyらふとへのアクセスはこちら
○4/6(月)~10(金)は休廊となります

庭も春うらら

皆様のお越しをお待ちしております。

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白い時間

満開の桜のもとで、今年初めての展示がgalleryらふとで始まります。

クロヌマタカトシさんの木彫展
白い時間
2012年の「工房からの風」に出展くださった作家の方です。
(おりひめ神社の奥で大きなユニコーンを印象的に展示されていましたね)

新たに塗り清めた白い壁の空間に、作品がひとつひとつ所を得て置かれていきました。

花を摘む女性
手紙を読む女性
腕を組む女性
読書をする女性

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何かに夢中になっている姿、自己没入の姿を、白い時間ととらえて、
「白へ向かう」
という作品群もあります。

一点、神々しいようなおおきな作品も

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僧侶、巨岩と名付けられた作品も白い時間の中に

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今展に向かい、何かに没入している人物の白い時間を追い続けたクロヌマさん。
冴え返りの日々の中、このような便りが届きました。

「・・・
最近は小屋を彫っています。
小屋は以前から心引かれるモチーフでもあり
簡素で必要最小限な佇まいには一種の清貧さのようなものを感じていました。
(建築を学んでいたころから小屋好きでした)
今回、人物像ばかりを追っていく中で
何か個人的に息の詰まるようなところ、
ぐるぐると堂々巡りしてしまうようなところに出くわしてしまい
違った側面から白い時間をとらえてみようと試みています。

ですので展示風景は人物と小屋(家)になりそうです。・・・」
と。

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今回、デンマークの画家ヴィルヘルム・ハマスホイへの
オマージュも心に置きながら企画を進めてきました。

案内状の写真は、ハマスホイが好んで描いた静謐な空間を探してデンマークで撮影してきました。

冬の光の中で、どの角度から撮影しても美しさと新鮮に出会いました。

今展でも、ぜひ全方位から作品と出会っていただきたいと思っています。
貴重な画集もご覧いただこうと揃えています。

クロヌマさんは、会期中4日の土曜日のみ不在ですが、ほか4日間はギャラリーにいらっしゃいます。
開館時間は11時から18時。
桜のはなびら流れるギャラリーでお待ちしています。

クロヌマタカトシさんのホームページはこちらです →