2017年11月の記事一覧

「凪ぐ浜の宝物/工房からの風」New

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加藤キナさんより

おりひめ神社のほとり。
片流れのちいさなテントに美しい手仕事の革作品が灯るように展示されていました。
その隣には、影絵にもなるオブジェも。
加藤キナさん。
鹿革を中心とした制作をされる夫婦ユニットのおふたりです。

加藤キナ 工房からの風2017-1

第15回展、本当にお世話になりました。

2回目の出展である私たちは、初回に感じた思いを再び掘り起こし、
「鹿」に焦点を絞った展示をすることにしました。

飛び地で、木立の中にひとつポツンとあるブース。
少し寂しい印象です。

ならば、その空間を生かそう。
霧の中に見たスクと立つ鹿の佇まいのように、
木立の中に大きな鹿シェット(革のオブジェ)を飾ろう。
そして、その続きとして暗さを生かした影絵を革で作ってみよう‥

そんな風にして、私たちの15回展の準備ははじまりました。

もちろん、オブジェを飾っても、しっかりと作品も仕上げて、
作品が伝わってこそ意味のある挑戦だと思いました。

加藤キナ 工房からの風2017-4

当日は、雨。

でも、それはずっと予感されていたこと。
今年はずっと、不安定な天候だったのだから、台風が来ていないだけまだ良いと思いました。

蓋を開いてみると、あのような空模様の中、多くのお客様が足を運んで下さいました。
作品もたくさんお選び頂き、ほっ‥と胸を撫で下ろしています。

ですが、自分たちの展示が完璧だったとはとても言いがたく、
力不足にスッキリしない思いも心に残りました。

それでも、やりたかったことをお伝えすることはできていたようで、
何人もの方から、温かいお言葉や勇気の出るエールをいただくことが出来ました。

この数日間は、竹が節目を迎える前にギュウと締まるあの感じ、
濃縮された日々だったように思います。

ご恩返しがしたい‥
そう願った出展でしたが、今回もまた、多くの方のお力をお借りし、
愛情で満たしていただく事になりました。
なかなか、ご恩返しするのはむずかしいなぁ〜と幸せに満ちながら感じている風の余韻です。

心に残った宿題は、
これからの作家生活を、より豊かにしてくれる糧となりうることを私は知っています。
そしてそれは、自分がどう臨むかによって、
栄養にすることもできるし、全く身につかないことも知っています。

これから。
自分次第です。

たくさん悩んで、たくさん笑って、彩り豊かな作家人生にしていきたいと思います。

心に刻まれる数日間、本当にありがとうございました。

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風50+ やっと読むことが出来ました。
それぞれの作家さんのお人柄が滲み出る文章に、引き込まれています。

言葉は違っても、吉田さんの言葉「世界は美しい」ということを信じ、
日々制作をすすめている作家さんたちが、この一冊に編まれているのを感じました。

世界は美しいですね。
雨もまた、美しいです。

そういえば、「ヨガの世界では、雨は清浄なモノなのよ。」と
おっしゃって去って行かれたお客様がおられました。

加藤キナ 工房からの風2017-5

制作の節目の時を迎えているとおっしゃっていた加藤キナさん。
次の段階に踏み出すために、
この数年取り組んで来た仕事の集大成の場にしたい。
と、今回出展くださいましたが、見事に達成されていましたね。
雨の中、初日から作品をめがけてたくさんの方がブースに集ってこられていました。
その作品を巡って、おふたりとお客様との会話は途切れることがなかったですね。

作家としての人生を十全に味わいながら進もうと志すおふたり。
二回目となった今回の出展を竹の節目のようにして、
じっくり、そしてぐんぐんとそのお仕事を深め、伸ばしていかれることと思います。

:::

図録冊子「風50+」にも、加藤キナさんの頁があります。
また、12月2日の展示即売会にもご参加くださいます。
詳しくはまたこちらのブログでもご案内させていただきます!

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フクシマアズサさんより

海。
大波が去った後に、浜辺には貝殻やガラスのかけらが打ちあがって輝いていますね。
「工房からの風」という大きな「風」がひいたあとに残った作家の心に残った煌めき。
凪ぐ浜の宝物のような想いを、毎年ご紹介しています。
今年は初出展作家と複数回出展作家それぞれ1通ずつ、この場でお伝えいたします。
(作家から稲垣宛に私信で送られたメールを、一部抜粋して、
作家の許可を得て転載していきます)

おりひめ神社の正面あたり、「galleryらふと」の前方。
若い女性がほうきを編みながら、
テントの中でたくさんの来場者の方々と言葉を交わしていました。
そのテントの中には、爽やかな今年収穫したばかりの
ホウキモロコシで編まれた美しい編みたてのほうきがずらりと。
壮観といえばそうなのですが、なんとも優しく和やかな佇まいの空間でしたね。
フクシマアズサさん。
つくば市でホウキモロコシを育て、その素材でほうきを編む方からのメッセージです。

01

ほうきのフクシマです。
「第15回 工房からの風」
あらためまして大変お世話になりました。

「後日改めてご連絡いたします」とメールしてから、
時間が空いてしまい申し訳ありません。
なんだかこのメッセージを書き終えてしまうと、
本当に「第15回 工房からの風」が終わってしまうのだと思うと、
なかなか書き進めることができず、今に至ります。

出展が決まってからの約10か月間と、当日2日間は、
私にとって人生の宝物のような時間だったと思います。
「工房からの風」という向かうべき目標がなければ、
梅雨の間引きや真夏の収穫のような厳しい農作業を、
手抜きせずキチンとこなすことはできなかったと思います。

その反面、正直に申し上げますと、終わってしまうのが怖かった気持ちもありました。
私の場合はこの10か月間をほとんど
「工房からの風」のために使うことができたので、
燃え尽き症候群と言いますか、
この大きな目標が終わってしまったら、
ほうきを作らなくなってしまったりしないだろうか?という不安です。
でもその不安は杞憂だったようで、
現在は日々日常を取り戻しつつ、
次のほうき作りやワークショップの準備などを進めることができております。

03

当日は、とにかくお客さまの笑顔が有難かったです。
たくさんの方々が、ほうきを目にした瞬間に顔がほころんで、
手を伸ばして近づいてきてくれました。
“作品にまつわる喜びを、誰かと共有できた!”
この確かな実感が、なによりも嬉しく、有難くありました。

当日を終えてからは、自分の中でじわじわとした小さな変化
(それは渦のようなもの)を感じております。

05

春の個人ミーティングでは、“作家の軸”について諭してもらいましたよね。
その軸というものに、9月末頃まではなかなか自信が持てずに揺れていました。
「工房からの風」は、経験豊富な作家さんたちと肩を並べる場。
「ちゃんとしなきゃ!」
(ここでいうちゃんととは、体裁を整えるということ)
という気持ちが勝っていたのだと思います。

でもふと、工房で独りほうきと対面しているとき、
「やっぱり自分らしいのが正解かも」という考えが降ってきました。
『大きなプレッシャーのある中で、
それに呑まれず、どれだけ自分らしく走り抜けるか』
これができたら自分自身の「工房からの風」は
成功なんじゃないか!と思うようになったんです。
がむしゃらだった気持ちが、すーっと伸びるような。
そこからは、あまり余計なことを考えず、
作りたいもの・見せたいものを作り、『惜しみなく』やることができました。

04

もちろん、もっといい草を作りたい、いい形を作りたい、など、
自分自身の課題はまだまだたくさんあるのですが、
前向きに、自分らしく考えられるようになったことが、
「工房からの風」で得られた大きなものだったと思います。
この気持ちを忘れず、
今後も日々ほうきに向き合って進んでいきたいと思います。

朝夕めっきり冷え込む時候となりました。
稲垣様をはじめ皆さまお元気に過ごしていらっしゃいますでしょうか?
ほうき畑はもうすぐ土づくりの季節です。

またお目にかかれること、心より楽しみにしております。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

フクシマアズサ

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“作品にまつわる喜びを、誰かと共有できた!”
コツコツと汗だくになってホウキモロコシを育て、
モクモクとほうきを編む時間が、確かに誰かに届いた!
それも喜びを持って!!
二日間フクシマさんを満たしていた笑顔の源はこれだったのですね。

フクシマさんが葛藤を経て、自ら導き出したもの、尊いですね。

「やっぱり自分らしいのが正解かも」という考え。
『大きなプレッシャーのある中で、
それに呑まれず、どれだけ自分らしく走り抜けるか』
これができたら自分自身の「工房からの風」は
成功なんじゃないか!と
・・・
作りたいもの・見せたいものを作り、
『惜しみなく』やることができました。

惜しみなく。
ミーティングでも何度か出てきた言葉でしたね。
フクシマさんの惜しみなくの焦点は、今のフクシマさんにとって的確で、
それをご自身で導き出したことがこれからのご自身の養分になっていくのだと思います。

こうして出展された方からの感想を伺って感じるのは、
「工房からの風」は、二日間だけのものではない、ということ。
二日間だけのもの、と捉えた作家がいたとしたら、もったいないですね。
応募用紙を書く時から、出展を終えて感想をまとめるまでの時間が、
作家に与えられた育みの時間であることを、あらためて願った今回でした。

フクシマさんの「工房からの風」は、これからも吹き続けて、
そのお仕事を推し進めていくことと思います。
折々、あちらこちらで、
フクシマアズサさんの生き生きとしたお仕事に触れることが楽しみでなりません。

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その後の凪ぐ浜の宝もの

今日はニッケ鎮守の杜にも木枯らしが吹きました。
「工房からの風」から、早3週間強。
なんだかもう遠い昔のような気さえします。

工房からの風が終わった後、
メールやお手紙を出展作家の方々からいただきます。
早々に、「無事、工房に戻りました!」というご報告や、
落ち着いてご自身の心と向かい合うことで紡がれた言葉など。

今年は特に長い文章をたくさんいただきました。
それは、私を対象に書かれているものでありながら、
何よりご自身に向かって書かれた言葉なのだと思います。
文章にするために心に反芻させた想い、
まとめられたこと、まとめられなかったこと。
どれもが、これからの制作の養分、宝物になることと思います。

その一部を、皆さんと共有しようと、
凪ぐ浜の宝もの
として、この場で綴って、先日一区切りをしました。

:::

例年、「工房からの風」が終わってから、まったく連絡をくださらない方が
そうですね、5名くらいでしょうか、いらっしゃいます。

割とぼんやりとされていて、あんまり気を使わない方?
もいるのかもしれませんが、
たぶん、悔しい想いをされたのだろうな、
納得いかない気持ちなのだろうな、
と思いあたるような方もいらっしゃいます。

納得のいかない気持ちがあるとしたら、それは仕方のないことですが、
結果の中の原因、理由に気づかれて、
ぜひ次によい形で反映させていただきたいと願っています。

この経験からほんとうの実りに向けたものを見つけてほしいと。

そんな中、1通のメールが届きました。
連絡がなかった方から。

転載の許可をいただきましたので、
ここから皆さんにお伝えしますね。

:::

工房からの風を終え3週間。
終わった直後は なんだか言葉が出て来ず
思考が停止した状態になっていました。

帰りの車の中で声を殺しながら
涙しました。
半年間 必死になれた事や
工房からの風への思い。
色んな感情が入り混じった涙でした。
言葉にするのも難しく
静かに心落ち着くまで待ってみようと。

時が流れ3週間が経ち。
こんな時間が経ってしまったのに
ご迷惑かな。と思いながら
止まっていた風が、緩やかに吹き始め
言葉が溢れて来たので失礼ながら
メールしました。

作家を始めて
こんなに考え、必死に自分の作品と向かい合えた事は初めてでした。
正直、当日の結果はショックでした。
まだまだ自分の力不足を痛感した2日間でした。
必死にやって来たからこそ悔しや学びはそこにはありました。
だからこそ見えた世界は、未来へ繋がる大きな一歩なんだと強く思いました。

この様な体験や経験のご縁を頂き
本当に感謝しています。

緩やかに吹き始めた風は
優しく温かいものです。

これからも、この風を見失わない様、
自分自身を見つめながら
邁進したいと思っています。

本当にありがとうございました。
心を込めて。

:::

誰とは書かないことにしますね。
そして、よく送ってくださいました、メールを。
ありがとうございます。

当日、ご本人が思ったような結果が出なかったのだと思います。
それでも、搬出の日、しみじみお礼を言ってくださって帰られこと、覚えています。
その帰り道で、涙を流していらしたとは。

そして、涙の訳を何かや誰かに転嫁するのではなく、
心を澄ませて自身を見つめなおす。

もう、このことだけで、この作家は、「工房からの風」で、
どれほどの宝ものを見つけられたことでしょう。
まさに、凪いだ浜を丁寧にコーミングして(くしけずって)、
何よりの輝きを見つけられたのですね。
その作家の心の軌跡を想うと、胸の奥が熱くなって困ってしまいました。

真剣に取り組んだことを発露させる場であること。
これからの「工房からの風」は、一層そのような場でありたいと思います。
そして、真剣に向かいあう中で知り合えた作家同士、その関係性が、
これからの出展作家の財産になるのだから、
ますますよき出展作家が集う場にしていきたい。
そう、想いをあらたにしたのでした。

2017年、第15回「工房からの風」への出展者募集、
間もなく始まります。
→ click

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Renさん(金属)

出展作家の方々からのメール。
半年の準備期間を経て、展覧会を終えた生々しい気持ち、その文章。

中には思うようにいかなくて、悔しい想いを抱えながら、
率直な気持ちを丁寧に綴ってくださった方も数名いらっしゃいます。
公開する前提でいただいたものではありませんから、
この場で共有はしませんが、そういったおひとりおひとりの真摯な想いが、
「工房からの風」の一粒一粒の大切な要素となって、
つながっているのだと思います。

多くの出展作家の方々からいただいたメール。
とっても丁寧に長く書いていただきました。
この場からもお礼を申し上げます。
皆さんへのお返事がまだ送り切れていませんが、
今しばらくお待ちください。

さて、そろそろ一度区切りにしましょう。
最後は京都から出展くださったRenの中根嶺さん。
今回の最年少作家の方からのメールの一部をご紹介いたしましょう。

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一昨日京都へ戻り、荷下ろしを終えました。
帰り道ものすごい雨に会い、
この雨雲が千葉に来ていたらと思うとゾッとしました。
お天道様にも感謝です。

そして昨日は久しぶりに工房でモノを作らずに時間を過ごしました。

当日は風人さんやスタッフの皆様にも
たくさん助けていただき、楽しんで出展することができました。

最初のミーティングの時にも話しましたが、
本当に先人(先を行く人という意味で)の方達のおかげで
今日の自分があると思っています。

大きな意味では文化や金工の技術もそうですし、
今回立たせていただくことができた「工房からの風」
という場や風もその一つだと思います。
稲垣さんが最初に一粒の種を蒔き、
そして宇佐美さんやその時々のスタッフの方々、
出展された作家の方々、お客様それぞれが関わって育った今の姿。

その中に立ってみて、
今できることを精一杯やったつもりではいますが、
自分はこれからの「工房からの風」に、
何か少しでも香りや養分になるようなものを残せたのかな?などと考えています。
いつまで経っても先人のおかげであることに変わりないのですが、
いつか僕も誰かにとっての先人であるようになりたいです。

と、そんな大口を叩きながらも、
今はまだまだ自分自身の作りたいものを考えたり、
そのための技術、生活など目先のことで精一杯になりがち、
日々真摯に向き合う姿勢を大切に一歩ずつ頑張ります。

当日に足を止めて頂いたお客様や、お声がけいただいた言葉はもちろん
この半年間「工房からの風」へむけて取り組み考えてこと、
その一つ一つが実りであり、
心に留めてより豊かに次へと繋げて行けるように精進します。

これからの「工房からの風」がどのように育まれて行くのか、
とても楽しみです。
その中に僕もまた何かの形で関わらせていただく機会を得られれば嬉しく思います。

帰り際にお声がけいただいた「小さくまとまらないで」という言葉、胸に留めました。
性格なのかついつい程を整えたり、まとめてしまいがち、
作るモノも活動も当たって砕ける思いでもっともっと挑戦して行こうと思います。

今日からまた仕事を始めます、日常に戻ります。
この作業机の前に座り、手を動かすことを日常とできることに感謝をします。

改めまして、この半年間お世話になりました。 
本当にありがとうございました。

中根 嶺

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若くしてこんなに謙虚に感じられるなんて!
自分を振り返ると、感心してしまいます。。。

でも、これが嶺さんの正直な気持ちなんですね。
「工房からの風」の場にも、先人!である
出展作家のひとりひとりが残した何かがこの会の大切な要素になっている。
そんなことを嶺さんの文章から、あらためて感じることができました。

今まで、比較的に近くにお住まいの作家の方の協力を主にいただいてきましたが、
15回展に向けては、ぜひもっと広域に、実際の距離ではなく、
想いの距離が近い方と一緒にさまざまな企画を生んでいきたいと思います。
嶺さんをはじめ、ぜひいろいろな場面でご一緒くださいね。

Renさんの出展前のメッセージはこちらです。
→ click

:::

また、ひょっこり、共有したくなった文章をアップするかもしれませんが、
2016年の「凪ぐ浜の宝もの」、ここで一区切りとします。

さて、10月27日には、皆様に感謝をこめてご報告することがあります。
14時に記者発表!となりますので、
27日の夕方にはこの場からもお知らせさせていただきます。
どうぞよろしくお願いいたします。

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前川わとさん(陶芸)

広場側から「ニッケ鎮守の杜」に入ってすぐのところ。
白磁に柔らかな色彩が施された器と装身具を展示されていた
前川わとさんからもメールをいただきました。

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「工房からの風」からあっという間に一週間がたってしまいました。

本当に素晴らしい無垢な時間であり場所でした。
ありがとうございました。

終わった直後は言葉にならない色々な気持ち溢れてしまって
とても文章にできる気持ちになりませんでした。
預けていた猫を迎えに行ったり、工房を片付けたり、日常に戻っていく中で
心の整理がついてきたように思います。

あの日荷物を積み込んでコルトンプラザを去った時、
車の中で少し泣いてしまいました。
緊張から解放され、もっと出来たことがあった悔しい後悔の気持ちと、
こんなにまで集中し自分の中に潜るような濃密の時間が
終わってしまった事の寂しさが一気に込み上げてきて、
わーっと話しながら涙が出ました。

日常を忘れて没頭できるような目標をいただけたこと、
本当に没頭して頑張った事、それは自分にとって素晴らしい糧になり、
反省点は多々あれど、ここの場所に来なければ見えなかったものが確実にあって
これからの仕事を見直す大きなきっかけになりました。

素敵な事も沢山ありました。
お客様の中に何年も前に別のクラフトフェアでブローチを購入くださった方が
私の名前を見つけて下さり、2個目のブローチを購入しようと
遠方からお出かけ下さった方がいらっしゃいました。
その方がお持ち下さった使い込んだ
1つ目のブローチを見た時の何とも言えない気持ち。
私の作ったものは私の手を離れてからも、
持ち主となった方の暮らしの中でいつも生きている。
忘れていたつもりはなかったのに、その事にすごくハッとして
胸がキューとなる嬉しさがありました。
私の仕事はこういう事の積み重ねなんだとその時強く思ったんです。
この気持ちを忘れないで真摯に仕事をしていく事しか出来ないんだって。

この半年間、手紙を受け取ったあの日から
学校に通っていたような気持ちで過ごしました。
初回の全体ミーティングの時のあの緊張感とか、
普通の暮らしの中ではとても味わえるものではないですね。
当日までのすべての時間が新鮮で楽しく、素晴らしい物でした。
今は感謝の気持ちでいっぱいです。
素晴らしい場所に立たせてくださってありがとうございました。
たくさんの事勉強になり吸収して帰りました。

今後私に何かできる事がありましたらお手伝い致します。
お声がけいただきましたら、全力で取り組みます!!
仕事ももっと深めていき、成長し、
また庭に帰って来られたらと思っています。

最後にお伝えしようと思っていた事
富山に戻ってから、沢山のものづくりの友人達から
どうだった?話聞かせて~
と連絡があったり、搬出などで行った先で興味深く聞かれたりしています。
やっぱり皆注目しているイベントなんだなーと、
展示が終わってから改めてすごい事だったんだと感じています。
これからは私の経験を人に伝えていく事も私のできる事かなと思っています。

段々と秋が深まってきました。
お身体ご自愛いただき健やかにお過ごしください。
では

前川わと

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器と装身具での制作展開、そのリアクションなど、
わとさんもこれからのかじ取りに思いめぐらせることと思いますが、
何事もよき余白をもって進まれると、
輝きが集中していっそう魅力ある展開に進まれるように思います。

『これからは私の経験を人に伝えていく事も私のできる事かなと思っています。』

ありがとうございます!
わとさんがよかった、と思ってくださったことを広げて、
よき営みが他の作り手の方々にもふくらんでいったらなら、
とてもうれしく、ありがたいことだと思います。
よかった!の循環、私も大切にしていきたいです。

前川わとさんの作品、引き続きあちらこちらで出会っていただけますように。

出展前のメッセージはこちらです。
→ click

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su-nao homeさん(陶芸)

「ニッケ鎮守の杜」の真ん中あたり。
「galleryらふと」の近くで、黒一色の器を展示していた
su-nao homeさん。
初日の始まりからいつもたくさんのお客様に囲まれていたブースでした。
関西に戻られて、早々にメールをいただきました。

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工房からの風が終わり、過去のことになったこと、
約半年の時間と、そしてあの2日間。

終わってしまうと、それはとても寂しく、愛おしく感じます。

稲垣さんを始め、スタッフの方々、風人の皆さま、
そして同期の仲間達。

本当に本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

まず心に浮かぶのは、人に恵まれた嬉しさです。

稲垣さんが言われていた、このご縁が工房からの風への出展の宝だと。
本当にそう感じます。
願わくば、仕事を通じて、今回ご縁が生まれた方々と
今後も繋がっていければと思っています。

今回工房からの風の輪の中に、入ることができたこと、
みんなとの一体感、熱い人たちとの触れ合い、
工房からの風に出展でき、本当に良かったです。

自分の仕事に関してもいろいろと考えること、思うこともあります。
稲垣さんから、「自信を持って!」と言われたこと。
正直やはり自信はたくさんはないのですが、自分を信じることに努め、
少しずつ積み重ねていけたらいいなと思います。
今後も工房からの風に関わることができれば、嬉しいです。

インスタで同期の人が「風ロス」と言ってました。
まさに風ロスです。
こんな気持ちは、卒業制作展以来かなぁ・・
しばらくセンチな気分が続きそうです。。

面倒な後片付けも、仲間と一緒だと思うと少し楽しくなりました!

この度は本当にありがとうございました。

su-nao home
松本圭嗣

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同期。

私から言った単語ではなく、むしろ使わないように意識してきたのですが、
いつのまにか定着してしまっていることば。
学校ではないし、先輩も後輩もないので、なんだかなぁ、と思ってきたのですが、
どうも使われ方としては、工房からの風への親しみや愛情がベースになっているんだと、
ようやく最近受け入れられる(笑)ようになりました。

その位、ある出展者たちにとっては机を並べて切磋琢磨したような気持ちなんですね。
そして、あの達成感、高揚感を共に感じたことを、大切に思ってくださっているのだと。

同期、の人たちは、今後も、あちらこちらでよき影響を与え、受け合いながら、
お仕事を深めてくださることと思います。

卒業制作以来のセンチな気分!
それほど、懸命に取り組んでくださったのですね。
その成果、見事に実って、次に進む豊かな力となったことと思います。
これからもsu-nao homeさんの提案する器の世界、
あちらこちらで出会っていただけますように。

su-nao homeさんの出展前のメッセージはこちらです。
→ click

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色葉工房さん(染織)

おりひめ神社の脇で、色糸奏でる作品群を展示くださっていた色葉工房さん。
仙台の庄子葉子さんからいただいたメールの一部をご紹介します。
まじめ!な文章ですけれど、ちょっとくすっとさせてくださいます。

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無事に仙台へ戻りました。
ここ数日は、風の余韻の中で ただただ静かに 荷物と心の整理をしています。

何からお伝えしたらよいやら…
とにかく感謝の気持ちでいっぱいです。

会場に流れる風と あたたかな光を
たくさんの方と共有できたこと、本当に嬉しく思います。
気がつけば、「私、しあわせです。」と 何度も同じ言葉を口にしていました。

あまりにもいいお天気に恵まれて
木漏れ日も みんなの表情も あの日と同じようにキラキラ輝いて、
心地よく爽やかな空気で会場全体が満ちていて。

初めて工房からの風を見に訪れた日も、こんな晴天の日でした。
いつか私も作り手としてこの場所に立ってみたいと
おりひめ神社の前で あの時 芽生えた気持ち
ずっと心の中で想い描いてきたことが 
今、ここで こうして実っている。
願いは本当に叶うんだね。
生きていてよかったね。
もう一人の自分に そう言いながら過ごした 夢のような2日間でした。

たくさんのお客様から あたたかい言葉をかけていただきました。
半年間 同じ時間を過ごした出展者の方々との繋がり、たからものです。

・・・
   ・・・

チャリティーでコースターを手にしたお客様もブースを訪ねてくださいました。
震災後、工房のそばに建った仮設住宅で織物のボランティアを始め
毎月細々と4年半続けてきた活動を
今年3月で終了する事に決めた直後に
工房からの風の選考通知を受け取ったことを思い出しました。
あー、これからは、その分の時間とエネルギーを
自分のために使っていいんだと思えたこと。
そして自分のためにと歩みを進めたその先で
こうしてまた 見ず知らずの方々が
東北に九州に想いを馳せてくださっている姿に触れることができました。

すべてが今に繋がっていたんですね。

それもこれも
稲垣さんが長い時間と愛情をかけて育んでこられた
ふっかふかの土があったから、このタイミングで実った想いや
結ばれたご縁。
その土の上で、これまでの自分と これからの自分を
しっかりと繋ぐ 結び目となるような経験をさせていただきました。

そして、
工房に戻ってから気がついたことが 一つあります。

自分に足りないものって何だろう。
自分にできることは、何でもやってみよう。
あれもこれもと想いばかりが先に立ち、いつも少し前のめりで
作品のボリュームが多くなってしまう割に
これまでなかなか納得のいく展示ができずにいたのですが、
その原因が やっとわかりました!
今の私に必要なのは、「間引き」だったのだと思います。
ワサワサと茂った葉をそのままにせず、
適度に間引いて風通しよく
光や水や養分が 必要な所へちゃんと届くように
よりよい成長へつなげていくための作業。

稲垣さんの言葉の中で、とくに強く心に残っているのが
「自分の庭を丹精すること」
きっとそのことにも通じているかなと思います。

昨夜の食卓に
いつもと変わらぬシンプルな野菜料理が並ぶ中、
ひときわ輝く一皿があって、
「これ、何の葉っぱ?」と家族に問いました。
返ってきた答えは、
「間引いた大根。」
おもわずニヤリ(笑)。
間引かれた葉も 無駄ではないみたいです。

本当に大切なものは、そう多くなかったのかもしれません。
ようやく少し肩の力が抜けた気がしました。

半年間、かけがえのない出逢いと経験させていただき、
本当にありがとうございました。

色葉工房 庄子葉子

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自分に足りないものって、なんだろう?
それを「間引き」と気づかれた庄子葉子さんのすばらしさ。

これから、ニッケ鎮守の杜で間引いた草!を
色葉工房さんへお送りして、ぜひ糸を染めていただこうと思っています。
その糸で織り上げられた布、引き続きご紹介させていただけますように。

色葉工房さんの出展前のメッセージはこちらです。
→ click

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竹村聡子さん(陶芸)

稲荷社の脇で淡い色調に銀彩が施された器を展示していた
長野県で作陶する竹村聡子さんからもメールをいただきました。
一部、竹村さんの許可をいただきこちらからもご紹介します。

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・・・
   ・・・

月曜日の夜に無事帰宅し、
ほっと安心した途端に半年間の緊張の糸がぷっつりと切れて
そのまま一日半倒れていました。
今は徐々にいつもの生活に戻りつつあり、
二日間あの憧れの場所に立って実感した
尊いあれこれを頭の中で整理して紙に言葉で書き起こしています。

本当に風の如くあっという間に過ぎ去った二日間でした。

念願の工房からの風への出展、
初の野外展示、作風の変化などなど、、、。
始まるギリギリ直前までは全ての要素が不安でいっぱいで、
よく夢でもまんまとうなされていましたが、
当日は沢山の方々に展示を見ていただき、
器をお手にとっていただくことができました。

何度も足を運んで下さる方や興味をもって話しかけて下さる方がいたりと、
様々な反応を直接得ることが出来、二日間ずっと楽しく笑顔でいられたように思います。
私自身もこの半年間で新たに作った器たちを漸く客観視ができて、
自然と次の目標や作りたいものの構想などが湧いてきました。

二日間を終えてこの半年間を振り返ってみたときに一番に感じたのは、
心ある応援や手助けをして下さる方々が
自分の周りに驚くほどに増えたということです。

今までにないほど本気で制作に取り組んでいたからか、
周りの方々がまるで自分のことのように親身になって応援をしてくださったり、
励まし支え続けてくださいました。
共に高め合い尊敬できる作家の仲間も増え、
その事が私にとってこの半年間の一番大きな変化と得られたものだった気がします。
皆様のおかげでいつも心強く、
逃げずに思い切って前進することができました。
自分一人の力ではなく沢山の方々のお力添えのおかげで
生み出せた器だなと気づいたら、
自分自身や器たちをもっと肯定しようと素直に思えました。

自分の制作にとことん向き合った半年間は、
まだまだだなぁと思い知らされることも数多く、
「花風」の「花」が咲くのはまだまだ先のようですが、
これからももっとずっと作り続けていきたいとまっすぐ思いました。
そして手を動かしものを生み出す仕事をしていることに改めて幸せを感じました。

工房からの風に関わる全ての皆様、
当日の手伝いを快くしてくれた友人達や
いつもあたたかく見守ってくれている家族に、
心から感謝します。
尊い経験をさせていただき本当にありがとうございました。

・・・・

気がついたら辺りは紅葉が始まっていて、
すっかり寒くなってきていました。
月並みですが、半年間長かったですし、あっという間でした。

工房からの風の選考通過の手紙が届いた時に
嬉しさのあまりにわーーっ!!と大きな声が出て、
その直後にとてつもない不安に襲われて逃げ出したくなったことと、
個人ミーティングをさせていただく時の
「念願の場所にやっと辿り着けた!!」という感動

逃げずに乗り越えられたのもいただいたまっすぐなお言葉のおかげでした。
でも一つ、稲垣さんからの
「苦手克服よりも得意を伸ばしましょう」
の言葉から少し脱線して、
やはり苦手も少しでも克服できたら自信がつくのでは
と努力してみたくなって悪あがきして、
まんまと苦しみ結局克服もできませんでした。。。

本当に今度こそ諦めがつきました。。
得意を伸ばします!!
(「諦める」の語源は「明らかにする」らしく、
悪い言葉でないようなのでちょっとホッとしましたが。)

色々と前向きに挑戦してみようと思えるきっかけを
沢山いただけたことを本当に感謝しています。

竹村聡子

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真剣に取り組んだら、応援してくれる人がたくさんになった。
と感じられた竹村さん、同期出展作家をはじめ、
ものづくりとしての豊かな人の輪がふくらんでいきましたね。

「花風」のお話は、出展前のメッセージに書かれてあって、
印象に残っていました。
『芸の成果を「花」、それに至るまでの様々な工夫と心構えを「風」』
と。
この半年間吹き続けた風は、まさに花風の風。
そして、その風は、これからも吹き続けますね。

そして、私もこのメールで知った「苦手克服作戦」!
見事に撃沈だそうですが、「明らかにする」ということを
ご自身で思い定められたとしたら、それはそれで何よりのこと、
と思います。
それにしても、竹村さん、その端正な容姿と
ちょっとアレ?なお人柄のギャップが愛らしい方なのです。

竹村聡子さんの出展前のメッセージがこちらになります。
→ click

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松本郁美さん(陶芸)

スペイン階段前で出展していた京都の松本郁美さんからもメールをいただきました。
ちょっと長いですけれど(これでも一部ですが!)
掲載させていただきました。

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工房からの風での二日間、本当にお世話になり、ありがとうございました。
月曜日早朝に京都へ戻り、少しずつ片付けをしながら、
この二日間の事をゆっくりと整理をしておりました。

この二日間は、今までのものづくりの中で、
展示の中で一番内容の濃い、一番熱い気持ちになれた二日間でした。

思えば3月に思いがけない通知が届いてから半年間、
この日を迎えるために、心も体も頭も常にフル回転、怒涛のような日々でした。

5月の個人ミーティングでは、いつものあがり症と緊張で
稲垣さんと初めて二人でお話しをさせて頂いた時、
ミーティングというよりは、今抱えてる制作の悩みや、不安感など、
人生相談のようになってしまったことを覚えております。(笑)

その時のお話しで、私はいつの間にか、
段々自分の制作が迷路の迷い道の中にいるような
不安感を稲垣さんへお話ししました。
その時に、稲垣さんがおっしゃって下さった言葉が
本当に強い気持ちに向かわせてくれたのを今でも覚えています。

「自分が迷っているものを、お客様はいいと思わないと思うよ。
松本さん自身が本当にやりたい事をやって、
それをいい!って言って貰える方々に出会える事が、
これからの長い作家人生の中で大事なんじゃない?
例え、お客様が少なくなったとしても、
自分のやりたい事を作り生きていく事に意味があるんだと思うよ。」
「迷った時は、原点に返ってみたら?」

さらりと稲垣さんは、おっしゃいましたが
私は頭を打たれたような感覚でした。
この二つの言葉が、本当にあたたかく、
一気にパッと気持ちが軽くなり、帰る時には、
紛れもなく明るい気持ちでした。
今までこんな言葉をかけて下さる方に出会えた事もなかったですし、
こんなに作り手の気持ちを真っ直ぐに見つめ一緒に考え、
しっかりと次へ向かわせてくれることに、
改めて工房からの風に出れる自分は幸せだ!と思いました。
私が工房からの風に応募した時、自分の中で求めていたものだったので、
本当に嬉しかったです。

それから数ヶ月、よっしゃ!と気持ちの切り替えスイッチが入りました。
いつの間にか同業者の評価、
ギャラリーやお店の方々の評価に気持ちがぶれてしまっていましたが、
そうじゃない、本当に見てもらいたい人はお客様、
自分の器を好きだと言って下さる方、
思い切ってやりたい事をやりきろう、見てもらおう、
その気持ちのみで我武者羅に、制作をする事ができました。

そして緊張と少しワクワクする気持ちで迎えた当日。
二日間、沢山の笑顔でいられる日を迎える事ができました。

私の中で、工房からの風は「人と人の輪」でした。
ここに来るまでに支えてくれた家族、
制作で立ち止まった時、大丈夫や!と背中を押してくれた友人
、いよいよですね、頑張りましょう!と、度々メールをやり取りした
ミーティングを通して仲良くなった同期の作家の方々
感謝しても感謝しきれません。

そして、稲垣さん、工房からの風を支えて下さってる風人さん、
風サポーターの皆さま。
会場で困っていると、大丈夫ですか?と
笑顔で優しく声をかけて下さった風人さんの細やかな声かけが、
どんなにホッと出来たことか。
安心して最後まで展示を全うする事が出来ました。

そして今回初めてお会いするお客様たちが、
1つ1つじっくり器を見て楽しそうに選んで下さる姿、
一日目迷って二日目に来て下さったお客様、
二日間共、足を運んで下さったお客様
これはどんな料理が合うかしら?使うのが楽しみだわ、
とそんな会話のやり取りが、心から楽しくとても幸せな時間でした。
来年も出してます?と声を掛けて下さった方々
思いもよらない優しい言葉やご感想に、ただただ胸がいっぱいになりました。

終了後、Instagramやメールなどを通して、
早速お使い頂いた写真や心あたたまるメッセージ、
コメントが、本当に1つ1つ大切な宝物です。

工房からの風は「人と人との輪」作り手、作り手を支えてくれる周りの方々、
それを待って下さる方々、皆さんが1つの大きな大きな輪となり、
作り上げていく、風なんだと思いました。

そんな風の輪にいれた私は本当に幸せでした。
そして、やっぱり私は不器用ですが陶芸が大好きで、人が大好きです。
本当に本当にありがとうございました。

松本郁美

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毎年、ひとり、ふたりいらっしゃいます、個人ミーティングの時、
固まっていらっしゃるひと。
松本さんもそうでした。
そして、今年はちょっと思いつめたような表情の方がいつもより多かった気がします。

私なりに心がけているのは、カウンセラーやコンサルタントにならないようにということ。
冷静でありたいけれど、職業的に向かうのではなく、
工芸やそれを創りだす人を大切に思う、ただのひととして向かおうと。

松本さん自身でこんがらがせてしまった糸は、案外すぐにほどけたようです。
ほどけてしまえば、原点に還るだけ。

個人ミーティングで拝見した絵付け。
筆が止まっていました。
鳥も花も生きていなくって、記号でした。

本展に並んだ器。
鳥も花も呼吸をしているようで。

松本さんが楽しく自信をもって陶芸をし、
それを見てくださる方々を信じていることが、
絵付けにしっかり表れていました。

今、バリバリ活躍していらしゃる工芸作家の方でも、
最初に個人ミーティングをした時には、
まったく自身なさげで、どっちに舟を漕いでいったらよいのか、
わからなくなっていたような方が何人もいらっしゃいます。

「工房からの風」は、お客様も風人さんたちも、もちろん私たちも
ひっくるめて、作家の仕事を肯定している空気に満ちています。
その空気をしっかり吸い込んで、自信と喜びをもって、
制作に打ち込んでいく、その元年になりましたね、松本さん。

松本さんの中国の歴史ある絵付けを感じさせつつも、
現代の食卓に新鮮にある器。
またぜひ出会ってくださいね。

松本郁美さんの出展前のメッセージはこちらです。
→  click

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梅田かん子さん(陶芸)

今回はいつも以上に、丁寧に心の籠った長いメールをたくさんいただいています。
皆さんにお返事をしたいと思っておりますが、今しばらくお時間をくださいね。

「工房からの風」を通じて、ものづくりに対する作家の気持ちの動きを
少しでも共有していただけたらと思い、10通ほどをご紹介していきます。
作家の許可をいただき、一部を抜粋しています。

生き物の絵付けが特徴的な梅田かん子さんからのメールの一部をご紹介します。

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この度は工房からの風に参加させていただきましてありがとうございました。

怒涛の2日間(半年間)が終わり、
昨日の夜中2時過ぎに富山の自宅に戻りました。

今朝は子供たちの保育園に間に合う様に普通に起きて
普通にご飯をつくり、いつもどおりに保育園に送りました。
あっさりと日常に戻りおかしな感じです。

終わってしまえば呆気ないもの。
とわかっていたからこの半年間頑張って
必死に後悔しない様に取り組んできましたが、
結局はやりきれなかった悔しさが残りました。

でも今の私にはこれ以上の力は出せなかったのだろうと自己分析しています。
最後に「これからよ」というお言葉をいただきましたが、
本当にこれからと感じています。

工房からの風に挑戦した事で、やっと自分のやりたい事の
ベースの様なものが出来た様な気がします。
まだまだ作れるし、もっと良いものが生まれる予感がしています。

今思えば7年間も音信不通で大変失礼な事をしてしまったと大反省ですが、
初出展が終わった後は特に結果も出せず、
私は50人近くの作家さんの中で埋もれてしまい
忘れさられている作家だと思っていました。

その様な事を思っていた事自体が稲垣さんやスタッフの方々、
そしてお客様への大きな無礼だったと、今回参加させていただき感じました。

今回とにかく感じる事、気付きが多く、
間違いなくここが私のターニングポイントになったと思っております。
ここは通るべくして通った道なのだと確信しました。

今回の気付きを胸に温かい風を感じながらつくり続けますので
今後もどうぞ宜しくお願い致します。
ありがとうございました。

梅田かん子

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7年前の出展を覚えてくださっていたお客様も多くて、
そのことがかん子さんをどれほど勇気づけてくれたことでしょう。

「その様な事を思っていた事自体が稲垣さんやスタッフの方々、
そしてお客様への大きな無礼だったと、今回参加させていただき感じました。」

という想いを引き出せたかん子さんは、
この7年でほんとうに豊かに成長されたのだと思います。
これからは、ご自身とそれを応援している方々を信じて、
ますますよいお仕事を続けてほしいと願っています。

梅田かん子さんの出展前のメッセージはこちらになります。
→ click

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